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【小学校・勤労生産に関わる体験活動】 「まちづくり授業」‐10年後のふれあい日向市…そして私たち‐ 宮崎県日向市立富高小学校

学校の概要
  1. 学校規模
    • 学級数:19学級
    • 児童数:571人
    • 教職員数:29人
    • 活動の対象学年:6年生・95人
  2. 体験活動の観点などからみた学校環境
    • 学校は市内中心部にありながら,周辺には自然が多く残り,緑豊かな環境である。また,祭り(十五夜祭り,ひょっとこ祭り)や伝統芸能(十五夜踊り,ひょっとこ)なども受け継がれている。
    • 鉄道高架に伴い,日向市駅を中心に商店街の活性化を図るために,どのようなまちづくりをすればよいか地域が一体となって取り組み,町全体で協力していこうとする気運が高まっている。
  3. 連絡先
体験活動の概要
  1. 活動のねらい
    • 日向市駅前の様子を調べたり,地域の人々にインタビューを行ったりして,これからの日向市について考え,ふるさとを愛する心を育てるとともに,これからの日向市を担う一員だということに気付かせる。
    • 様々な体験活動を通して,お互いのすばらしさに気付き,心豊かな人間関係を築いていく力を育てる。
  2. 活動内容と教育課程上の位置付け
    • オープニング活動
      (総合的な学習の時間2時間)
    • テーマ作成活動
      (総合的な学習の時間4時間)
    • まちかど調査活動
      (総合的な学習の時間4時間)
    • まちづくり製作活動
      (図画工作3時間,総合的な学習の時間3時間)
    • まちづくりCM製作活動
      (国語3時間,総合的な学習の時間3時間)
    • まちづくり発表活動
      (総合的な学習の時間4時間)
    • まとめる活動
      (総合的な学習の時間3時間)

1 活動に関する学校の全体計画

(1)活動のねらい

  ア 日向市駅前の様子を調べたり,地域の人々にインタビューを行ったりして,一人一人がこれからの日向市について考え,ふるさとを愛する心を育てるとともに,これからの日向市を担う一員だということに気付かせる。

  イ 様々な体験活動を通して,お互いのすばらしさに気付き,心豊かな人間関係を築いていく力を育てる。

(2) 全体の指導計画

ア 活動の名称

  ○  「まちづくり授業」-10年後のふれあい日向市…そして私たち-

イ  実施学年

  ○ 6年生 95名

ウ 活動内容

  • (ア)オープニング活動:先生の紹介。鉄道高架とは何か。これからの活動計画
  • (イ)テーマ作成活動:自分たちが作りたいまちのテーマ決め
  • (ウ)まちかど調査活動:自分たちが作るまちの区画の実態調査
  • (エ)まちづくり製作活動:まちの模型づくり
  • (オ)まちづくりCM製作活動:CM作成(発表方法,役割分担決め)
  • (カ)まちづくり発表活動:景観,建築界で活躍されている先生を招いての活動
  • (キ)まとめる活動:活動の反省,タイムカプセル製作

エ 教育課程上の位置付け

  (ア)本活動は,平成14年度日向地区鉄道高架プロジェクトに伴い,景観,建築界の第一線で活躍されている篠原修教授,内藤廣教授を招いての「課外授業」としてスタートし,主に総合的な活動の時間を用いて実施した。

  (イ)他教科との関連が図れる内容では,関連性を図り,子どもに負担のかからないように計画した。(他教科との関連…国語3時間,図画工作3時間)

オ 期間

(ア)期日

  ○ 9月初旬~10月初旬,3月下旬

(イ)単位時間数

  ○ 豊かな体験活動推進事業年間活動時間数46時間の内の29時間(総合的な学習の時間23時間,国語3時間,図画工作3時間)

カ 活動場所

  (ア)学校,まちかど調査(日向市駅周辺)

2 活動の実際

(1)事前指導

ア 学習の内容を知る活動

  「まちづくり授業~10年後のふれあい日向市…そして私たち」という学習に,子どもたちは,不安を抱いていた。そこで,景観・建築界で活躍されている篠原,内藤先生からの手紙を読み,不安の解消をし,これからの学習への意欲を高めることにした。
手紙には,「自分の得意技を生かして楽しくやってみよう。工作が好きな子は建物や木の模型を作ろう。図面が得意な子はこうなったらいいなと思う,公園やまちの絵を描いてみよう。作文がいいと思う子はイベントのときの人々の楽しそうな様子を書いてみよう。調べることが得意な子はどうやったら駅前に水のせせらぎを作れるか-中略-10月3日に会えることを今から楽しみにしています。」と,個を生かす教育そのものが手紙に書かれてあり,10月3日,篠原,内藤先生と早く会いたいという思い,自分たちのまちを製作し,紹介したいという思いを高めていった。

イ 「鉄道高架」を知る活動

  宮崎市の鉄道高架の様子を見せ,鉄道高架とはどのようなものかを知らせ,これからの活動へ生かした。

ウ グループ編成活動

  9つ(1グループ10名程度)のグループを編成した。

(2)活動の展開

ア テーマ作り活動

  日向市駅周辺の区画を,グループの数の9つの区画に区切り,自分たちが作っていく区画を決めた。その後,どのようなまちを製作していくのかをK・J法を用いて,グループで考えていき,それぞれのまちづくりのテーマを決定し,子どものまちづくりへの思いを高めた。

イ まちかど調査活動

  まちかど調査では,自分たちの製作するまちの区画を中心に調査を行った。自然や環境の様子など,普段何気なく見ているところまで目を配らせ,「足りないものは何かな。こんなものがあると便利だな。」などと自分たちが製作するまちへの資料集めに集中していった。

グループ活動をしている写真その1  グループ活動をしている写真その2

ウ まちづくり製作活動

  73センチメートル×52センチメートルの板に,100分の1の模型を作成するために,「木の大きさはどれくらいがいいかな。ベンチの大きさは?道の広さはこれくらいかな?ゴミ箱やすべり台はこんな大きさかな?」などと考えながら製作していった。材料は,発泡スチロールや綿,針金など,廃材を材料として用い,環境問題も考えていけるように実施した。

エ まちづくりCM製作活動

  自分たちのまちの紹介をするため,国語科学習の「ニュース番組を作ろう」という単元と関連させ,発表原稿を作成した。製作が遅れている班もいたが,文章表現が得意な子どもが,紹介する原稿の柱などを考えたり,工作が得意な子どもが仕上げを行ったりすることで,子ども同士それぞれの特性を生かしながら活動に取り組むことができた。

オ まちづくり発表活動…「まちづくり授業」

  まちの紹介は,体育館で行った。それぞれのグループのテーマや,まちの模型を展示した。1グループ約10分の発表で行い,景観や建築界のたくさんの先生方を迎え,発表を行った。篠原,内藤先生には,一つ一つのまちに対して,賞賛の言葉やアドバイス,質問などをしていただくようお願いをした。子どもたちは,質問に対して自信を持って,先生方に,生き生きとした表情で答えていた。

グループ活動をしている写真その3

(3)事後指導

ア まとめる活動

  この活動を終えての感想を書かせることで,この活動のまとめとした。また,3月下旬には,このまちづくり授業で学んだことや学級での思い出,未来への自分への手紙などを入れたタイムカプセルを学校内に埋めて,この活動を終えた。

3 体験活動の実施体制

(1)学校の体制づくり,家庭や地域,関係機関等の連携

  連絡調整は,主に学年主任,教務が行い,関係諸機関との打ち合わせなどを行ってきた。篠原,内藤先生との連絡は,県土木課,市土木課を通して行ってきた。

(2)活動の場や指導者の確保等の手立てや工夫

  今回は,平成14年度日向地区鉄道高架プロジェクトの一環として,景観,建築界で活躍されている篠原,内藤先生を招いての「課外授業」であった。

(3)配慮事項等

  まちかど調査(駅周辺)については,県や市の土木課の方々に安全確保やまちづくりについての話などを行っていただくよう打ち合わせを行い,実施した。

4 体験活動の評価の工夫と指導の改善

  評価においては,子どもに活動終了ごとに,A5の用紙に感想を書かせ,自分の活動を反省してきた。その際,子どもの活動の様子を見て特筆すべきことは,評価項目に○を付けて,メモをとってきた。このことにより,次の活動の準備や手立てが明確になってきた。また,子どもの活動への参加の仕方を振り返るよい材料となった。

評価項目例

評価項目

  1. 自ら学ぶ力…活動の意欲、課題設定能力、課題追求能力、表現力(立体化する,発表するなど)
  2. 自己の生き方を考える態度…自分の生活を見直す能力、自分との関わりで物事を判断する能力
  3. 学習技能…調査する技能,情報収集する技能,情報を活用する能力、まとめる技能,整理する技能(意見をまとめる)、企画する能力(町の構成を考える)

5 活動の成果と課題

(1)成果

  • 「日向のまちがどのように変わっていくのか楽しみ。」「10年後の日向市を見てみたい。」など,まちづくりやふるさとに関心を持つ子どもが増えた。
  • この活動を通して,子ども達は,自分のまちを再認識するとともに,まちは人がつくっていくということに気づくことができた。
  • 様々な体験活動を通して,協力してやり遂げたことによって,友達のすばらしさに気付き,心豊かな人間関係を築いていくことができた。

(2)課題

  • 子ども達が,継続して取り組んでいける活動へ,工夫改善していくことが大切である。
  • 体験活動を通しての評価のあり方をさらに明確にしていく必要がある。
  • 外部指導者との連絡調整方法などを記録しておき,次年度に生かす必要がある。

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課

-- 登録:平成21年以前 --