[子どもと話そう] News letter Vol.3
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子どもと話そう

 [子どもと話そう]

News letter Vol.3

   平成10年6月24日号


[子どもと話そう]全国キャンペーンの概要
  最近、ナイフを使用した殺傷事件、学校でのいじめ、性をめぐる問題など、子どもたちをめ ぐる問題は極めて深刻な状況にあります。この現状を真剣に受け止めて、文部省では、昨年8  月来、家庭や地域社会全体で子どもとふれあい話し合う機会を充実するとともに、心豊かな子 どもたちを育むため、「[子どもと話そう]全国キャンペーン」を実施しています。
 私たちは、大人たちが、日頃から子どもたちとふれあい話し合う時間を持つことによっては じめて、彼らの心のシグナルに気づき、受け止めることができるようになる、と考えます。心  の奥で悩み、救いを求めている子どもたちに正面から、暖かくかつ毅然と向かい合うことがで きるようになる、と考えます。

 各機関、団体・企業におかれては、このキャンペーンの趣旨を御理解いただき、引き続き積極的な取組を行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。 
 特集 (社)日本青年会議所「8月8日は地球市民の日」 

(社)日本青年会議所(JC)では、「キャンペーン」の呼びかけに呼応して、人や地域を思いやる心を育むため、親子や学生を主な対象として、今年の8月から全国的規模で「地球市民の日」事業を展開することとしています。 
 本号では、JCがこの事業で実施する様々な取組について紹介します。 

(社)日本青年会議所の概要 

1949年、明るく豊かな社会の実現を理想とし、互いに切磋琢磨しようという情熱をもった青年有志による青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)の設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。 
 以来、各地に次々と青年会議所が誕生。1951年には、全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。現在、全国に753の青年会議所があり、約63,000人の会員がJCの三つの信条「奉仕、修練、友情」のもと、ボランティアやまちづくりから地方分権・NPOなどの社会的課題に積極的に取り組んでいます。また、国際青年会議所(JCI)のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、国境を越えた交流や地球環境保全など、世界を舞台として、様々な活動を展開しています。青年会議所には、人種・国境・性別・宗教の別なく個人の自由な意志によって入会できますが、20才から40才までという年齢制限を設けております。 

 「地球市民の日」事業の概要 


 JCは、8月を「地球市民月間」、8月8日を「地球市民の日」に設定し、次代を担う子どもたちを対象に「人や地域を思いやる心」を育むために環境、福祉、スポーツ、国際協力等を切り口として、各地域の特色を生かした運動を、この期間に集中的に行います。このことによって、本来、人がもっているおもいやりの心を呼び起こし、共生共創の社会を作っていくことを目指します。そして、心の豊かさをコミュニティーから育んでいき、ひとりひとりが地球的視野に立ち、当たり前のことを当たり前に考え、まず地域で行動することから始まるのがこの運動です。各地の青年会議所が牽引役となり、子どもたち(親子)、学生を主な対象に、文部省の後援や(社)PTA全国連合協議会、(社)全国子ども会連合会等の協力を得て、広く参加者を募集しています。また、この事業に参加された子どもたちから「地球市民の日おもいやりメッセージ」(後掲)の募集をしています。 
 「おもいやりメッセージ」募集 


本事業は、「地球市民の日」事業等に参加した子どもたち等が体験した、「やさしさ、おもいやり、いつくしみ、たすけあい」等の失ってはいけない大切な心(感動)をメッセージとして伝えていくことで、人や地域への「おもいやりのこころ」を共に再確認し、未来を支え行動しうる新たな地球市民をつくる一助とすることを目的として、メッセージを募集するものです。「地球市民の日」事業に参加した体験をもとに、人や地域を思いやる心について、地域・学校・家庭等で新たに気づいたことを400字程度にまとめてもらい、選考の上、新聞紙上やJCのホームページ等に掲載します。 

 地球市民の日おもいやりメッセージ」募集要項 

 ○応募資格:各地の「地球市民の日」事業に参加した小学生・中学生・高校生・大学生及び一般の方。 
○応募締切:平成10年9月15日(火)必着 
○応募先:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-14-3 
    社団法人 日本青年会議所「地球市民の日」おもいやりメッセージ係 
○選考発表:応募作品を選考の上、新聞紙上、JCのホームページ上で発表。 


 各地の青年会議所の事業 


 【北海道】
北見「親子で福祉を考える」(8月8日)

 子どもたちと障害者とのふれあいを通して、ハンディキャップのある人の立場を理解する。 
(TEL:0157-24-2762)

 釧路「親子ふれあい登山」(8月8日)
 親子で登山をしながらゴミを拾い、自然の大切さを学ぶ。 
(TEL:0154-42-1121)

 【青森県】
十和田「白神山地親子ウォーク」(8月8日〜9日)

 親子で歩きながらゴミ問題を考え、同時に地域の再発見を促す。 
(TEL:0176-23-1958)

 【秋田県】
湯沢「カヌー探検隊」(8月8日)

 近隣3会議所で子どもたちを対象に行うもので、カヌー体験を通じて自然の豊かさを学び、また河川の清掃をすることにより地域への思いやりを育てる。 
(TEL:0183-72-0368)

 【東京都】
町田「地球温暖化を考える」(8月8日)

 地球温暖化を知る勉強会を通じて地球市民としての気づきを得る。 
(TEL:0427-25-7565)

 【神奈川県】
座間「日米親善盆踊り大会」(8月8日)

 地域の祭りを通じて米国の子どもたちと交流をすることで、国際人を育てる。 
(TEL:0462-54-7999) 

【福井県】 
武生「’98ホームステイ」(8月8日) 

 韓国の姉妹会議所と共催で、韓国の子どもたちにホームステイしてもらい、交流を深め国際人を育てる。 
(TEL:0778-23-0650) 

 【新潟県】 
栃尾「ウォークラリーと奉仕の陣」(8月8日) 

 親子、市民を対象に、ウォークラリーを通じて環境問題について学ぶ。 
(TEL:0258-52-4191) 

 【静岡県】 
榛南「わんぱく塾98」(8月8日) 

 小学生を対象にキャンプをし、環境についての問題等をクイズ形式で一緒に学び、環境保全の大切さを改めて認識する。 
(TEL:0548-52-4510) 

 【三重県】 
伊勢「伊勢っ子劇場」(8月8日) 

 演劇を通して、子どもたちが「思いやりの心」の大切さを再認識することを目的とする。 
(TEL:0596-28-9687) 

 【奈良県】 
法隆寺「ちびっ子サマーキャンプ」(8月8日〜9日) 

 キャンプを通じ、自然の尊さ、環境問題を考える。 
(TEL:0745-73-8977) 

 【岡山県】 
岡山「地球環境セミナー」(8月8日) 

 子どもたち対象に地球環境について勉強して、地球市民としての気づきを得させる。 
(TEL:086-223-0938) 

 【広島県】 
府中「コスモキッズ」(8月8日〜9日) 

 キャンプの中で、ジュニアワールドゲームを通じて世界各地の現状を学び、地域にいかしていく。 
(TEL:0847-45-2648) 

 【鳥取県】 
境港「みんなが地球市民」(8月8日〜9日) 

 キャンプを通じて環境問題を考える。 
(TEL:0859-44-2700) 

 【香川県】 
高松「高松国際交流青年の集い」(8月8日) 

 地域に住む外国人との交流を通じて地球市民としての気づきを得る。 
(TEL:0878-31-2302) 

 【福岡県】 
美夜古「国際交流ホームステイ事業」(8月7〜9日) 

 韓国の子どもたちと地域の子どもたちの交流を通して国際人を育てる。 
(TEL:09302-2-9351) 

 【熊本県】 
肥後大津「ガキ大将塾」(8月8日) 

 キャンプを通じて竹細工等で刃物の使い方を勉強する。 
(TEL:096-292-1855) 

 【大分県】 
中津「スポーツ国際交流」(8月7日〜9日) 
  韓国の少年とのスポーツ交流を通じて国際人を育成する。 
(TEL:0979-23-2640) 

【沖縄県】 
沖縄ブロック協議会「1万人のゴミ拾い」(8月8日) 

 環境保全事業として市民が一斉に清掃を行う。 
(TEL:098-876-6077) 


 「地球市民の日」事業のお問い合わせは(社)日本青年会議所または最寄りの各地青年会議所までお願いします。 
    ○社団法人 日本青年会議所 
      〒102-0093 東京都千代田区平河町2−14−3 
        TEL:03-3234-5601 FAX:03-3265-2409 
        URL:http://www.jaycee.or.jp/ 



☆ JC「地球市民の日」事業は、全国規模で開催される「[子どもと話そう]全国キャンペーン」 参加事業です。多くの子どもたちが、各地の事業や思いやりメッセージ募集に参加できるよう、 御家族や近所のお子様、管下の市(区)町村、各地の小・中学校等にも幅広く配布・周知してい ただきますようお願いいたします(このニューズレターは自由に複写・配布できます)。 


○ キャンペーンの御案内 
 キャンペーンに参加いただける場合、文部省で作成したロゴマーク、ポスター、チラシ等の図 案を御利用いただけます。
 これらの図案を使用したりキャンペーンの協賛事業を実施される団体や、ポスター・広報誌等の掲示によりキャンペーンの趣旨を普及宣伝していただける団体におかれては、各都道府県教育委員会や文部省生涯学習振興課までお問い合わせください。 
 キャンペーンの詳細については、文部省のホームページ(http://www.monbu.go.jp/kodomo/kodomo.html)もご覧下さい。 

○ 本ニューズレターへの掲載について
 本ニューズレターでは、これからも、民間団体、各省庁、地方公共団体などの取組事例を具体的に紹介していきたいと考えております。 
 掲載の御希望がございましたら、文部省生涯学習振興課まで御連絡ください。