複合化公立学校施設PFI事業のための手引書 第3章 複合化公立学校施設PFI事業の進め方1(4)6)


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6) 民間事業者の選定・公表

1 民間事業者の選定
 民間事業者の選定においては、先に公表している落札者決定基準(審査基準)に基づき審査を行いますが、その際には競争性の担保や手続の透明性の確保について十分留意することが必要です。
 民間事業者の選定方式は、総合評価一般競争入札方式が原則となりますが、公募型プロポーザル方式を採用することも可能です。
 民間事業者の募集に当たっては、可能な限り民間事業者の負担を軽減するため、二段階審査を行うなどの工夫を行うことも考えられます。公募型プロポーザル方式による選定の場合においては、これまでも二段階審査は行われてきましたが、総合評価一般競争入札方式においても、競争入札の資格の審査において、以下のような事項を含む事業計画の概要について審査を行い、事業者の絞込みを行うことが可能であることが示されています12
  事業についての基本的な考え方
  施設の設計、建設、維持管理、運営についての考え方
  資金調達及びリスク分担についての考え方 等

総合評価一般競争入札方式の図   公募型プロポーザル方式の図
   なお、提案書を受け付けた後、その提案内容について、民間事業者に対し、ヒアリングやプレゼンテーションを実施する場合もあります。その際には民間事業者間の取り扱いに有利・不利が生じないように配慮する必要があります。また、審査における公平性や客観性、透明性が十分に確保されるよう配慮することも必要です。

2 民間事業者の選定の公表
 民間事業者の選定を行ったときは、その評価の結果を、評価基準及び選定の方法に応じた選定過程の透明性を確保するために必要な資料と併せて速やかに公表します13

12   「PFI事業に係る民間事業者の選定及び協定締結手続について」(平成15年3月31日総行行第43号総行地第44号)
13   民間資金等の活用による公共施設等の整備等に関する事業の実施に関する基本方針 二-1-(7)

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-- 登録:平成21年以前 --