幼稚園教育要領

 

 
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  第3章指導計画作成上の留意事項
 

2   特に留意する事項

(1)    安全に関する指導に当たっては,情緒の安定を図り,遊びを通して状況に応じて機敏に自分の体を動かすことができるようにするとともに,危険な場所や事物などが分かり,安全についての理解を深めるようにすること。また,交通安全の習慣を身に付けるようにするとともに,災害時に適切な行動がとれるようにするための訓練なども行うようにすること。   
(2)     障害のある幼児の指導に当たっては,家庭及び専門機関との連携を図りながら,集団の中で生活することを通して全体的な発達を促すとともに,障害の種類,程度に応じて適切に配慮すること。
(3)    幼児の社会性や豊かな人間性をはぐくむため,地域や幼稚園の実態等により,盲学校,聾学校,養護学校等の障害のある幼児との交流の機会を積極的に設けるよう配慮すること。   
(4)    行事の指導に当たっては,幼稚園生活の自然の流れの中で生活に変化や潤いを与え,幼児が主体的に楽しく活動できるようにすること。なお,それぞれの行事についてはその教育的価値を十分検討し,適切なものを精選し,幼児の負担にならないようにすること。   
(5)    幼稚園の運営に当たっては,子育ての支援のために地域の人々に施設や機能を開放して,幼児教育に関する相談に応じるなど,地域の幼児教育のセンターとしての役割を果たすよう努めること。   
(6)    地域の実態や保護者の要請により,教育課程に係る教育時間の終了後に希望する者を対象に行う教育活動については,適切な指導体制を整えるとともに,第1章に示す幼稚園教育の基本及び目標を踏まえ,また,教育課程に基づく活動との関連,幼児の心身の負担,家庭との緊密な連携などに配慮して実施すること。   
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