特別支援教育について

平成21年度 通級による指導実施状況調査

1.調査期日

平成21年5月1日

2.調査対象

公立の小学校・中学校及び中等教育学校の前期課程を対象として実施。

3.調査項目

a.通級による指導を受けている児童生徒数
b.指導時間別児童生徒数
c.通級形態別児童生徒数
d.担当教員数
e.設置学校数
f.教員数  

4.結果の概要

(1)通級による指導を受けている児童生徒数
全体として増加の傾向が続いている。(平成21年度:小学校3,613名増、中学校723名増、平成20年度:小学校3,878名増、中学校567名増)中学校の増加数は過去最大。

(2)指導時間別児童生徒数
a.全体では週1単位時間が48.6%、週2単位時間が33.8%であり、この2つが全体の82.4%を占めている。 
b.小学校は、週1~2単位時間が全体の84.3%を占めるが、中学校の場合は週1~2単位時間が全体の53.5%で、幅広く分布している。

(3)通級形態別児童生徒数
a.通級形態別に比較すると、自校通級が39.1%、他校通級が57.5%、巡回指導が3.4%になっている。
b.障害種別により、自校通級と他校通級の児童生徒の割合は異なっており、学習障害及び肢体不自由の児童生徒では他の障害種別と異なり、自校通級の方が多くなっている。

(4)担当教員数
a.過去3年間で担当教員数(19年度3,813名、20年度4,085名、21年度4,381名)は約15%増加している。
b.担当教員一人当たりの担当児童生徒数は、平均すると12名程度であり、昨年度と同様である。
c.複数障害種別を担当している教員は、全体の約55%で、昨年度より10%増加している。

(5)設置学校数
過去3年間で設置学校数は約20%(19年度2,033校、20年度2,263校、21年度2,440校)増加している。平成21年度は公立小・中学校の7.4%の学校で、公立特別支援学校の5.9%で通級による指導が行われている(平成20年度公立小・中学校:6.8%、公立特別支援学校:5.4%)。

(6)障害種別児童生徒数
a.すべての障害種別で通級による指導を受けている児童生徒が増加している。平成20年度に比べ、言語障害は530名、自閉症は1,017名、情緒障害は1,121名、学習障害(LD)は1,044名、注意欠陥多動性障害(ADHD)は607名の増加となっている。
b.障害種別に見ると、言語障害が56%、自閉症が15%、情緒障害が9%、学習障害が9%、注意欠陥多動性障害が7%、難聴とその他の障害が4%となっている。

5.通級による指導を受けている児童生徒数(表)

(単位:名)

 

言語障害

自閉症

情緒障害

弱視

難聴

学習障害

注意欠陥多動性障害 

肢体不自由 

病弱・身体虚弱

小学校

50,569

30,112

7,195

3,822

139

1,580

4,039

3,659

19

4

中学校

3,452

278

869

888

16

339

687

354

3

18

合計

54,021

30,390

8,064

4,710

155

1,919

4,726

4,013

22

22

お問合せ先

初等中等教育局特別支援教育課

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(初等中等教育局特別支援教育課)

-- 登録:平成22年05月 --