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特別支援教育関係 ボランティア活用事例集
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特別支援教育
第2章 都道府県・市区町村・学校の取組
特別支援学級におけるボランティアの活用について 栃木県鹿沼市
概要
鹿沼市では、「開かれた学校と地域に生きる子どもたち」を目指して、地域との交流活動の在り方について様々な試みを行っている。その1つとして、学校からのニーズも高い特別支援学級におけるボランティア活動が挙げられる。市教委主催のボランティア養成講座を受講した方々が講座終了後ボランティア登録をして各小・中学校の特別支援学級に入り、特別支援教育コーディネーターと連携を図りながら、子どもたちの支援を行っている。
キーワード
サポートボランティアグループ 学校との連携 定例会
1.
取組の内容について
(1)
サポートボランティア「どんぐりの会」について
鹿沼市では、特別支援学級の子どもたちの支援を行うサポートボランティアグループ「どんぐりの会」が平成14年度に立ち上げられた。年度当初に市教委主催のボランテイア養成講座を開催し、その講座が終了した後、受講者の方々で作られたのが「どんぐりの会」である。初年度は、市内2~3校を対象とした事業であったが、徐々に市内特別支援学級設置校に広くボランティア(一般及び地域の方で、資格の必要は無く、無償)が配置されるようになっていった。(平成13年度には、適応指導教室サポートボランティア養成講座も実施され、受講後は、サポートボランティアグループ「ウィズ」会員として市内適応指導教室「アメニティホーム」「ニューホープ」にて活動を行っている。)
「どんぐりの会」では、会則により、会長1名、副会長2名、会計1名、事務局2名の計6名の役員が決められており、この役員を中心に毎月1回の定例会をもって会員相互の交流を深めている。
(2)
各学校との調整について
鹿沼市では、「特別支援学級担任者研修会」が毎月1回行われている。各小・中学校の特別支援学級担任が集まり、合同行事についての話し合いや情報交換、研修などを行っている。市教育委員会では、特別支援教育担当指導主事が、各学校のボランティア希望をアンケートにより確認しておく。アンケートでは具体的に、各学校が希望する曜日や時間帯、簡単な支援内容なども記入してもらい、これをもとに各会員(どんぐりの会)がどの学校に行けるかの調整を行う。
また、各学校の特別支援学級担任と「どんぐりの会」会員が顔合わせをし、「どんぐりの会」会長から会の主旨や活動報告などをする。具体的な活動については、後日、学校ごとに担当者と会員との打ち合せをし、実際のボランティア活動を開始する。
なお、このような活動の流れについては、事前に担当指導主事が校長会で報告し、承認を得ている。
(3)
サポートボランティアの具体的な活動について
事前の打ち合せ(学校ごと)
学校が希望する時間帯とボランティアの方の都合の調整を行う。ボランティアの方々は、仕事や家庭をもっている場合が多いので、長く続けてもらう意味でも無理はせず、継続可能な体制作りをする。(例 毎週月曜日の3~4時間目など、1週間に1~2日程度、時間を決めて活動している場合が多いが、随時来校してもらう形や行事に同行してもらう形など学校の必要に応じて実施している。)また、この打ち合せ時に、簡単に児童生徒の様子や関わってもらう内容について学校の担当者から説明をする。
なお、各学校で知り得たことに関する守秘義務については、会則にも示されており、毎月の定例会などでもその厳守について確認している。
実際の活動
サポートボランティア「どんぐりの会」では、特別支援学級及び通級指導教室の児童生徒等への必要な支援を行うことを目的としている。支援の形としては、特別支援学級での学習を支援する場合と交流学級での学習を支援する場合がある。また、学校によっては、通常学級に在籍する児童生徒でニーズのある子どもたちへの支援を要望するケースもあり、特別支援学級未設置校でのボランティア活動の例もある。ボランティアの方と学校との連携においては、特別支援学級担任や特別支援教育コーディネーター等各学校で担当者を決めて、来校予定表を作成する等の調整を図っている。
「どんぐりの会」定例会
毎月1回の定例会は、鹿沼市立教育研究所がある鹿沼市民情報センターで行われている。定例会では、それぞれの活動報告を行いながら、支援を行う中での課題について、相談し合ったりしている。この定例会に市の特別支援教育担当指導主事が参加することにより、ボランティアの方の思いを知り、各学校間との連携及び児童生徒への支援が円滑に行われるように助言等を行っている。
2.
協力、連携を行った機関や団体
鹿沼市立教育研究所
特別支援教育担当指導主事が、会の運営全般(日時・場所の調整・確保、養成講座の実施、各会員間及び学校との連絡等)において協力する。
上都賀教育事務所
サポートボランティア養成講座における講師を依頼。
(平成17年度第1回講座「ボランティアとは」 講師 ふれあい学習課副主幹)
3.
取組による成果と課題
成果
・
ボランティアの方の支援により、集団に適応しにくい児童生徒への支援や個に応じた指導、スモールステップでの指導などニーズに応じた支援の充実を図ることができた。
・
ボランティアの方の温かい声かけや励ましによって、子どもたちが人との関わりや触れ合いを体験し、学ぶ機会を多くもつことができた。
・
子どもだけでは難しい交流の時間も、ボランティアの方についてもらうことで、参加できる場面があった。
・
定例会で活動上の悩みについて話し合ったり、成果などを報告し合ったりすることで会員相互の交流を深め、研修等への参加を通して、各会員が自己の向上に努めようとする姿が見られた。
課題
・
発達に課題をもつ児童生徒との関わり方には難しさがあり、ボランティアは子どもへの支援の仕方について悩むことが多い。特に自分の気持ちを表現することや人との関わりが苦手な児童生徒との接し方に迷い、活動への自信を失ってしまう例もあった。(子どもとの関わり)
・
毎日の継続的な活動ではないため、児童生徒によっては関わり方が更に難しい。しかし、このような児童生徒の支援の在り方について相談や共通理解の場が十分に取れない現状がある。(学校との連携)
・
定例会の話し合いや実際の活動の中で、保護者としての立場とボランティアとしての立場の区切りをつけていくことが難しい。(会員としての自覚)
・
養成講座終了後も会員として実際に活動してもらえる方ばかりではなく、実際に学校から出される要望に対し、対応できるボランティア数が十分ではない。
・
「どんぐりの会」の活動は、非常勤講師等による学習支援とは異なる側面をもっているが、その点についての共通理解が学校及び会員間において不十分である。
・
会員の保険や活動に必要な諸経費に対する補助や一定期間継続した活動に対する認定制度を望む声もあり、市としての体制作りの面で検討の余地がある。
・
守秘義務の厳守についての意識には個人差があり、繰り返し確認をしている。
子どもサポートボランティア「どんぐりの会」会則
(名称)
第1条
この会は、子どもサポートボランティア「どんぐりの会」と称する。
(組織)
第2条
この会は、個別支援学級・通級指導教室に入級・通級している児童生徒への支援、援助を行うボランティアスタッフとして活動できる人をもって組織する。
(目的)
第3条
この会は、個別支援学級・通級指導教室に入級・通級している児童生徒に対して、本人の必要に応じて学習や生活の援助を行う。また、行事に対して支援・援助をする。
(会議)
第4条
この会は、次の会議をもち、意思決定を行う。
(1)
毎月1回の定例会 第3金曜日午前10時~12時
(2)
その他、必要に応じて代表が招集する会議
(活動)
第5条
この会は、個別支援学級・通級指導教室担当者の指揮監督のもと児童生徒への支援・援助をする。
(守秘義務)
第6条
この会は、活動上で知り得た内容についての秘密を保持する。また、知り得た情報は、口外してはならない。
(研修)
第7条
この会は、定期的に研修を行い、研鑽する。
-略-
*
資料は、一部抜粋
*
会則中の個別支援学級は平成19年度から特別支援学級に名称変更
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特別支援教育
1.はじめに
2.特別支援教育の現状
3.就学指導の在り方について
4.それぞれの障害に配慮した教育
5.特別支援教育に関する学習指導要領等
6.特別支援学校の教科書
7.少人数の学級編制
8.特別支援学校の教員
9.早期からの教育相談
10.交流及び共同学習
11.施設・設備の整備
12.特別支援教育就学奨励費
13.卒業生の進路
14.特別支援教育をめぐる制度改正について
15.支援事業
資料(データ、通知、答申、報告書等)
出版物の紹介(平成19年3月現在)
発達障害とは
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