平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 鹿児島県
推進地域名 指宿市

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

「専門高校の特色を生かした地域・企業との連携による体験学習活動」
 生徒がビジネス活動に主体的に取り組む姿勢やその能力を育成するために「道の駅いぶすき」にて朝礼,トイレ清掃,接客,商品陳列,販売等の体験学習をさせる。
 また,地元専門高校の特性を生かした新商品の開発を,地元企業や地域と連携を図りながら進めると共に,地域活性化についても主体的に取り組ませる。

○活動の成果

 平成17年度・18年度と2年間に渡り「みんなの専門高校プロジェクト」の活動を展開してきた。課題研究の授業の中で,学校近くにある「道の駅いぶすき」内に常設してある「指商デパート」アンテナショップの運営をおこなった。また,1年生全員を対象に1日間の体験学習も実施することができた。新商品開発プロジェクトでは,指宿の特産品であるオクラを使ったお菓子3種類を地元菓子工房と開発した。
 その他に,指宿駅前にある「指宿中央通商店街」の活性化事業にも取り組み,商工会議所のTMO(中心市街地における商業まちづくりを運営・管理する機関)担当者と話し合いの結果,月1回開かれる「指宿元気ふれあい市」に出店,参加した。この事業では,空き店舗を借りて運営するのではなく,朝市に出店することで地域の商店街を盛り上げ生徒自身も住民とのコミュケーションを図ることができた。
 この2年間の研究成果を平成18年11月に鹿児島市で開かれた「全国生徒商業研究発表大会」に本事業の2カ年の成果を発表し,優良賞を受賞することができた。
 昨年5月に発売した新商品「蒸っしー」はこれまで2万個を売上げ,着実に地元の消費者に親しまれ,敬老会のお菓子や県外への発送などもおこなわれている。
 今後はさらに新商品の開発やパック販売などについても検討する。

○今後の課題及びこれからの取組

○その他

 今回の事業を通して生徒の商業に関する学習への興味・関心が高まった。さらに経営者としての道を拓く起業家精神を身につけ,今後の進学や就職に生かすとともに学習意欲も向上し,商業に関する上級資格取得者数も増加した。