平成14年度・15年度ものづくり学習振興支援事業 報告書の概要


2004年4月

都道府県名 京都府
推進地域名 京田辺市

 研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ
 京田辺市地域は工業立地ではないことから、工業に関するものづくり学習指導者のデータベース構築に重点を置けば指導者としての登録はもとより、指導者としての活動は少ないことが予想された。このことから小中学生のものづくりに対する興味関心を高めるとともに地元地域の理解に繋がるように幅広くものづくりの人材を求めた。

 ものづくり学習振興協議会の構成及び活動内容
<推進体制>
推進体制の図
<活動内容>
  第1回 ものづくり学習協議会(平成14年9月17日)
京都府教育委員会ものづくり学習振興協議会研究計画の概要等について
  第2回 ものづくり学習協議会(平成15年3月11日)
ものづくり学習推進会議中間報告等について
  第3回 ものづくり学習協議会(平成16年3月12日)
研究事業の報告について

 振興地域における活動内容及びその成果
  <ものづくり学習推進会議の構成>
   京田辺市の教育委員会及び産業推進課、京田辺市商工会、田辺高等学校PTA及び教員の12名で構成した。各年度1回の開催であったが研究計画の実施計画、実践状況報告、研究事業のまとめ等について検討を行った。
  <活動と成果>
   「ものづくり学習指導者」募集のポスターを作成し、公共機関及び関係機関の紹介場所に掲示・依頼を行うとともに、地元企業に説明と依頼を行った。
   PTAの協力により京田辺市内の保護者に趣旨の説明と指導者募集を行った。
   企業内の技術者18名及び個人10名、合計28名の「ものづくり学習指導者」データベース登録者として承諾を得た。

 今後の課題として残ったこと及びその原因
1  データベースの構築に関わって、京田辺市においては工業に関する企業が少ないことから工業高校生が指導を受けられる技術者・技能者の登録が多く望めない。
2  小・中学生が学ぶことのできる技術・技能においても同様で「ものづくり学習指導者」としてのデータベースの活用を期待するめには、近隣地域にも拡大して指導者を探すことが必要である。
3  データベース登録者によるものづくり指導には、受講者が活動しやすいタイミングの設定も大切である。

 2年間の研究の全体的な評価
1  地元地域の関係機関・企業関係者の理解・協力・支援を得ることができた。
2  地元の技術者・技能者から指導を受けることにより、意識することが少なかった地元の産業活動と技術種の存在が認識できた。
3  専門技術者であること、社会的な経験が豊富な指導者であることから、技術の伝達が上手く、生徒も熱心に講義(実習)を受けていた。技術指導者である教員も指導内容・方法で学ぶところが多かった。
4  電子工作教室では、小学生(小学校低学年含む)の製作意欲の高さを感じることができ、「ものづくり」指導のタイミングと機会の有用性が認識できた。


 

-- 登録:平成21年以前 --