平成14年度・15年度ものづくり学習振興支援事業 報告書の概要


2004年4月

都道府県名 埼玉県
振興地域名 埼玉県全域

 研究テーマ及び研究の重点
1  研究テーマ
 「埼玉県における、ものづくり学習指導者のデータベース構築に向けての方策と工業高等学校と中学校とのものづくり教育に関する連携の在り方について」
2  研究の重点
 本県にものづくり教育関係者等による協議会を設置し、ものづくり学習指導者のデータベースの構築や工業高等学校と中学校とのものづくり教育に関する連携の在り方などについての実践的な調査研究を行い、その成果の普及を図る。

 ものづくり学習振興協議会の組織及び活動内容
1  組織
 県立の工業系高等学校7校の代表者、東西南北の中学校代表者4名、ものづくり関係大学担当者2名、企業・経済団体関係者2名、県労働商工部関係課2名、県工業技術センター1名、県高等技術専門校代表者1名、県教育局指導部指導課4名
2  活動内容
(1)  「ものづくり学習振興協議会」 平成14年12月25日(水曜日)
1内容  
 ものづくり学習指導者のデータベースの構築に向けての方策
 工業高等学校と中学校とのものづくり教育に関する連携の在り方
 その他ものづくり学習振興に関わる事業について
2提言   「小学校との連携」「小・中学校でのものづくり支援」「他部署との連携」
(2) 「ものづくり学習振興協議会分科会」 平成15年7月1日(火曜日)
1内容  
 工業高等学校と中学校とのものづくり教育に関する連携のあり方
 その他ものづくり学習振興に関わる事業について
2提言   「中学生プログラムコンテスト」「小・中学生へのものづくり学習」

 ものづくり学習振興地域における活動内容及びその成果
1  工業系高等学校と中学校等との連携事業
(1)  体験入学 14校で実施
 これまでの体験学習を、ものづくり学習振興の観点に立ち、さらに充実を図った。
(2)  学校見学会 11校で実施
(3)  小・中学校との連携・交流事業 12校で実施
(4)  「中学生プログラムコンテスト」の実施
(5)  産業教育フェアにおける保護者との連携
2  スペシャリストによるものづくり学習 5校で実施
3  ものづくり学習指導者データベースの構築

 今後の課題として残ったこと及びその原因
1  データベースの学校への公開方法、活用のマニュアル作り、登録者数の増加
2  高校生を積極的に活用した小・中連携のさらなる推進

 2年間の研究の全体的な評価
 協議会の提言等に基づき、小・中学校との連携、スペシャリストの活用、体験入学等の充実、産業教育フェアでの保護者との連携等々、地域社会と一体となった取組は、様々な連携を模索し、工業高校の活性化を図っている本県工業高校の今後の在り方を示唆するものとなった。また、ものづくり学習指導者データベースを活用したスペシャリストの授業は、将来のスペシャリストを目指す工業高校生にとって、大きな財産となった。


 

-- 登録:平成21年以前 --