豊かな体験活動について

  体験活動を行う目的は何ですか。

   近年、核家族化や情報化など、社会環境が変化していく中で、子ども達が様々な体験をする機会が減少しています。こうした経験の不足も昨今のいじめ、暴力行為、凶悪犯罪の増加などの要因として指摘されています。このような状況下で学校において体験活動を実施することにより、様々な体験を通じて、児童生徒の社会性や豊かな人間性を育むことが目的です。


  体験活動の中でも、文部科学省では、どのような種類の活動を行うのが重要だと考えているのですか。

   一概に体験活動といっても、自然体験活動や社会奉仕体験活動、交流体験活動など様々な体験活動が考えられます。これらのある一種類の活動のみを行うよりも、様々な体験活動を組み合わせて児童生徒にいろいろな経験をさせることが、社会性や豊かな人間性を育む上で効果的だと考えています。そのため、各地域の実情に応じて、どのような活動が重要であるかは違ってきます。


  文部科学省では学校における体験活動の推進のためにどのような施策を行っているのですか。

   文部科学省では、学校における体験活動を推進するために、平成14年度から「豊かな体験活動推進事業」を実施しており、「体験活動推進地域・推進校」、「地域間交流推進校」、「長期宿泊体験推進校」を指定し、他校のモデルとなる体験活動を展開しています。また、その成果を全国に普及させるため、ブロックごとに開催する交流会等を実施しています。

-- 登録:平成21年以前 --