別添2
平成20年6月
子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議まとめ【第2次】
子どもたちが、携帯電話のメールやインターネットを利用する機会は、近年急激に増加してきており、子どもたちの生活スタイルや人間関係づくりの面で多大な影響を与えています。
こうした中で、インターネット上の非公式サイト(いわゆる「学校裏サイト」)を利用し、特定の子どもに対する誹謗・中傷が集中的に行われたり、他人になりすまして携帯電話のメールを利用し特定の子どもに対する誹謗・中傷を不特定多数の携帯電話に送りつけたりするなど、『ネット上のいじめ』という「新しい形のいじめ問題」が深刻化してきています。
昨年9月に再開した、池坊文部科学副大臣主宰の「子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議」では、こうした『ネット上のいじめ』問題について集中的に議論を重ね、昨年12月に、直ちに取り組むべき喫緊の課題を取りまとめ、保護者を中心として「『ネット上のいじめ』問題に対する4つの呼びかけ」を行い、本年2月には本内容をわかりやすく解説したリーフレットを、全国の学校・PTAなどに対し配付したところです。
その後、さらに議論を重ね、このたび、有識者会議としてこれまでに検討してきた内容に関する取りまとめを以下のように行いましたので、ここに、報告いたします。
『ネット上のいじめ』に関しては、
などの点が主に指摘されています。
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(カッコ内は、認知件数全体に対する割合)
平成19年6~7月
公立の小学校(4、6年)・中学校(1、3年)・高等学校(1、3年)・その保護者の一部
「メールやブログ等を使った悪口やいやがらせを受けた経験」
【理解促進・実態把握】
【情報モラル教育の充実とルールの徹底】
【未然防止・早期発見・早期対応】
【いじめられた子ども等へのケア】
今後、『ネット上のいじめ』問題に関して有効な対策を講じていく上で、とりわけ重要なことは、既に指摘したように、各携帯電話事業者等において事業の実施に伴う社会的責任を認識し、適切な措置を講じていくようにすることとともに、保護者や教師など身近な大人が、そして社会全体が、子どもたちの携帯電話やインターネットの利用の実態を十分に認識した上で、情報モラルについて子どもたちにしっかりと教え、『ネット上のいじめ』の未然防止・早期発見・早期対応等に努めることであります。
今こそ、社会全体で、次代を担う子どもたちを『ネット上のいじめ』から守り育てていくために、子どもたちのケータイ・ネットの利用実態を直視し、より望ましい利用のあり方へと、我々一人一人の意識を高め、具体的な行動へと移すべき時であり、是非、関係者の方々の御理解と御協力をお願い申し上げます。
-- 登録:平成21年以前 --