豊かな心の育成をめざす体験活動
学校の周辺には拝島大師、日吉神社等の古くからの寺社もあり、祭りなどの伝統行事が受け継がれている。近くに多摩川が流れ、所々水田や畑が残り、自然も多いが、農業を身近に感じる体験等については未経験の生徒も多い。
5月中旬、2年生が、長野県上水内郡小川村の農家に分宿し、各農家の方の指導のもと、2泊3日の行程で、田植え、野菜作り、りんごの摘花、森林の伐採等の農業体験を行っている。
この生徒の農業体験を中心にして、小川村の人々と次のような地域交流を行っている。
農作業等については、農家の方に指導していただいた。清掃や食事の仕度の手伝い等は、計画表を班で作成し、それに従って全員で行う。生徒への指導内容(農作業中、家での生活、食事等)について、具体的な注意事項や依頼事項をあらかじめプリントにして配付し、共通理解を図る。
活動の名称 | 学年 | 内容 | 期間 | |
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事前指導 |
小川村と同村の農作業を知る |
1年 | 【知る】【ふれあい、感じる】
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2月 3月 |
移動教室準備 |
2年 | 【ふれあい、感じる】【考える】【表現する】【知る】
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4月 5月 |
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当日 |
農業体験と交流 |
2年 | 【体験する】【ふれあい感じる】【知る】
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5月 |
事後指導 |
まとめる |
2年 | 【ふれあい、感じる】【考える】【表現する】
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6月 7月 9月 |
事後指導 |
発表する |
2年 | 【考える】【表現する】
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10月 |
交流を続ける |
2年 3年 |
【ふれあい、感じる】【表現する】
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10月以降 |
受入農家の選定、農作業体験活動に関する学校と農家との連絡調整、引率教員の村内移動のための車の手配、入村式・お別れ式の準備設営、多摩辺中学校展示会での小川村物産展の準備運営、小川村での生徒作品展示会の準備運営
電話やFAX、電子メールによる。実施1ヶ月前からは2〜3日に一度は連絡をとっていた。
小川村での体験を通した生徒の心の成長は、人権作文コンクールや社会を明るくする運動作文コンクールなど各種作文コンクールでの生徒の作品によく現れている。小川村での体験で感じたことを題材にして書いた生徒の作文が、社会を明るくする運動作文コンクールで東京都更正保護施設連盟会長賞に選ばれ、小川村広報に全文掲載された。(平成18年2月)
-- 登録:平成21年以前 --