命を大切にできる心豊かな生徒の育成をめざして
学年等 | 体験活動の名称・内容 | 期間・日数・単位時間数 | 教育課程上の位置付け |
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3学年 2学年 |
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6月〜翌年3月 8回2時間 |
総合的な学習の時間 |
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6時間 | ||
全学年 |
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4月〜翌3月 2回1時間 |
道徳 |
3学年 2学年 |
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4月〜翌3月 12時間 |
総合的な学習の時間 学級活動 |
全学年 |
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夏季休業中の課題として2時間 道徳1時間程度 |
夏季休業中 道徳 |
2学年 |
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2月 計2時間 |
学校行事
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本校は指定を受け、平成17年度は第2学年、平成18年度は第2学年と第3学年を対象学年に設定し、具体的な活動を計画し、実践してきた。まず、「命を大切にできる心豊かな生徒」を育成していくにはどこに視点を当てて、どのような活動を設定すればよいかを、様々な実践や事例、近年の青少年の問題行動、本校生徒の実態等を踏まえながら仮説を立て、研究に取り組んだ。
研究を始めるにあたり、キーワードとして浮かび上がってきた「コミュニケーション」を軸とした活動や「仮説」から導き出した学校として取り組む課題を設定し、体験活動を計画した。特に中心となる交流活動では、「畏敬の念」「生命の尊重」に視点をあてた実践に力を入れ、実施にあたっては『いのちにふれる授業−鳥取・赤碕高校の取り組み−』(高塚人志著*現鳥取大学医学部助教授)を参考に、高塚先生が鳥取県立赤碕高校で実践され、成果を挙げてきた「人間関係体験学習」の手法を取り入れて、1対1のパートナー関係を軸とした交流活動を設定してみた。その他、上記「体験活動の概要」に示した各活動とねらいを設定した結果、次のような成果が得られた。
以上のような成果を確認できたが、平成18年度の課題として次のものが浮かび上がってきた。
以上のような課題の更なる追求を18年度のねらいとして、実践を行ってきた。
ワークシートや資料を用いて、交流のねらいについて説明し、保育園児や高齢者の方々について理解を深めた。また、言葉遣いや挨拶についてGWT(グループワークトレーニング)を通して学習した。さらに、自己紹介カードを作成するなど、パートナーとの交流に向けた活動を行った。
各施設の活動は通常のまま行ってもらい、そこに参加するという形で、一緒に保育活動を行ったり、介護補助等をさせていただきながらコミュニケーションを図っていく活動を行った。
自分が立てたその日の交流目標や評価項目について自己評価を行い、感想や反省をまとめながら次回の交流に生かしていく。学年通信などで、生徒の感想や交流の様子を掲載しながら成果を還元しつつ、保護者への報告や啓発も行った。
交流施設長やPTA、民生委員を含めた学校支援委員会において、地域の施設や高齢者との交流のあり方について意見交換を行い、交流活動に活かした。学校の事前指導だけでなく、交流施設の施設長や担当者から直接話を聞き、パートナーへの安全上の配慮や交流時のマナー、配慮事項について充分指導を受けられるよう時間をとった。生徒の移動時の安全に配慮し、交通指導担当と連携をとり、引率経路や手段、引率教諭の配置などについても充分配慮して計画を作成した。交通ルールの遵守については特に毎回の交流の度に意識させ、充分指導を行った。
初年度は交流活動を実施する上で、特に「命」は意識させず交流自体を楽しませたいという思いが強かった。今年度は、2年間の交流活動の経験を踏まえ、「交流を通して自分の中で変わったと思うこと」「命についてどのように考えるようになったか」ということを初めて具体的にふり返らせた。自己評価表の項目以上に、自由に記述された評価カードには各自が交流から感じ取った貴重な「命」の学びが書かれており、人とのつながりの大切さや、小さな子を育てる親の気持ちに思いをはせ、両親に感謝する記述もあった。人は人と接することでしか学べない「貴重なもの」があることを漠然と感じ始めている。更に研究を進め、命を大切にできる生徒の育成に努めていけるよう努力していきたい。
交流学習を通して、目の前のパートナーと関わることで、「命を大切にしていこうという思いを深めることができた」と答えている生徒の割合が多い。
-- 登録:平成21年以前 --