第1節 盲学校、聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校

第1款 各教科の目標及び各科目の目標と内容

 各教科の目標及び各科目の目標と内容については、当該各教科及び各科目に対応する高等学校学習指導要領第2章に示す各教科の目標及び各科目の目標と内容に準ずるほか、盲学校ついては第3款から第6款まで、聾学校については第7款から第10款までに示すところによるものとする。

第2款 各科目に関する指導計画の作成と内容の取扱い

 各科目に関する指導計画の作成と内容の取扱いについては、高等学校学習指導要領第2章に示すものに準ずるほか、盲学校ついては第3款から第6款まで、聾学校については第7款から第10款までに示すところによるものとするが、生徒の心身の障害の状態及び特性等を十分考慮するとともに、特に次の事項に配慮するものとする。

1 盲学校

(1)生徒の視覚障害の状態等に応じて、点字又は普通の文字による的確な理解と適切な表現の能力を一層養うこと。なお、点字を常用して学習する生徒に対しても、漢字・漢語の意味や構成等についての理解を一層促すため、各教科・科目にわたって適切な指導が行われるようにすること。
(2)視覚的なイメージを伴わないと理解が困難な事柄については、言葉の意味や用法の指導等を行い、理解を促すようにすること。
(3)生徒の視覚障害の状態によって学習上困難を伴う内容については、基本の理解を促す事項に重点を置いて指導すること。
(4)生徒の視覚障害の状態等を考慮して、指導方法に工夫を加えるとともに、適切な資料や触覚教材、拡大教材等を有効に活用し、指導の効果を高めるようにすること。
(5)生徒が空間や時間の概念を活用して学習場面の状況を的確に把握できるようにし、見通しをもって意欲的な学習活動を展開できるようにすること。

2 聾学校

(1)生徒の音声又は文字による積極的な言語活動を促すとともに、抽象的な思考力の伸長に努めること。
(2)生徒の言語力に応じた読書指導を行い、適切な読書習慣の形成を図るとともに、自発的に情報を獲得しようとする態度を養うようにすること。
(3)生徒の聴覚障害の状態等に応じて、指導内容を適切に精選し、基礎的・基本的な事項に重点を置いて指導すること。
(4)補聴器等の利用により、生徒の保有する聴力を最大限に活用し、効果的な学習活動が展開できるようにすること。
(5)視覚的に情報を獲得しやすい教材・教具を有効に活用し、指導の効果を高めるようにすること。
(6)生徒の聴覚障害の状態等に応じ、各種の言語メディアの適切な活用を図り、言葉による意思の相互伝達が正確かつ効率的に行われるようにすること。

3 肢体不自由者を教育する養護学校

(1)生徒の運動・動作の状態や生活経験の程度等を考慮して、基礎的・基本的な事項に重点を置くなど指導内容を適切に精選するとともに、発展的、系統的な指導ができるようにすること。
(2)運動・動作、意思の伝達等に関する内容の指導に当たっては、特に養護・訓練における指導との密接な関連を保つようにし、学習効果を高めるようにすること。
(3)生徒の運動・動作や意思の伝達の状態等に応じて、適切な補助用具や補助的手段を活用し、指導の効果を高めるようにすること。

4 病弱者を教育する養護学校

(1)生徒の授業時数の制約等の状況に応じて、指導内容を適切に精選し、基礎的・基本的な事項に重点を置いて指導すること。
(2)健康状態の改善等に関する内容の指導に当たっては、養護・訓練における指導との密接な関連を保つようにし、学習効果を高めるようにすること。
(3)身体活動の制限等がある生徒の指導に当たっては、指導方法に工夫を加え、学習活動が負担過重とならないようにすること。
(4)実技や実習等の指導に当たっては、生徒の病弱の状態等に応じた保健管理に留意すること。

第3款 調律

第1 目標

 調律に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、調律の意義と役割を理解させるとともに、音楽文化の発展に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[調律理論]

1 目標

 調律及び整調に関する知識を習得させ、これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)調律法
(2)整調法
(3)楽器修理法
(4)整音法

[楽器構造]

1 目標

 楽器の構造に関する知識を習得させ、これを調律に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)鍵盤楽器
(2)弦楽器
(3)管楽器
(4)打楽器
(5)電子楽器

[調律実習]

1 目標

 調律に関する知識と技術を実験的、体験的かつ総合的に習得させ、調律を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)竪型ピアノ調律実習
(2)平型ピアノ調律実習

[整調実習]

1 目標

 打弦機構の動きを体験的に理解させるとともに、整調に必要な技術を習得させ、整調を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)竪型ピアノ整調実習
(2)平型ピアノ整調実習

[楽器修理]

1 目標

 楽器の破損及び摩滅の修理に必要な知識と技術を習得させ、楽器の修理を適切に行う基礎的な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)部分補修
(2)分解修理

[課題研究]

1 目標

 調律に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(4)「課題研究」については、年間指導計画に定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)「楽器構造」については、それからの楽器の歴史的発達についても取り扱うこと。
(2)「調律実習」及び「整調実習」については、校内実習のほかに、現場実習を行い、総合的に知識と技術が習得できるようにすること。
(3)「楽器修理」については、特に楽器の保全管理に留意して指導すること。
(4)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)及び(2)のうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第4款 保健理療

第1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、保健理療の本質と社会的な意義を理解させるとともに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[保健理療概論]

1 目標

 医学、医療及びあん摩・マッサージ・指圧の歴史、医療制度と関係法規に関する基礎的な知識を習得させるとともに、あん摩・マッサージ・指圧に従事する者の倫理について理解させ、施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)医学、医療及び保健理療の歴史
(2)医学の現状と課題
(3)現代の医療制度
(4)あん摩・マッサージ・指圧従事者の倫理
(5)あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律
(6)関係法規

[衛生・公衆衛生]

1 目標

 健康の保持に必要な基礎的な知識を習得させるとともに、予防医学の重要性を理解させ、施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)衛生・公衆衛生の意義
(2)健康の保持増進と生活
(3)生活環境と公害
(4)産業衛生、精神衛生及び母子衛生
(5)成人病及び感染症対策
(6)消毒
(7)疫学
(8)衛生統計

[解剖・生理]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧に必要な解剖及び生理に関する基礎的な知識を習得させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)人体の構成
(2)各器官の構造と機能
(3)生体機能の協調
(4)体表からみた構造と機能

[病理]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧に必要な病理に関する基礎的な知識を習得させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)疾病の一般
(2)疾病の原因
(3)各病変の大要

[臨床医学]

1 目標

 臨床医学に関する基礎的な知識を習得させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)診察と治療の一般
(2)主な症状の診察法
(3)系統別疾患の概要

[リハビリテーション医学]

1 目標

 リハビリテーション医学の概要を理解させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)リハビリテーションの一般
(2)主な疾患のリハビリテーション

[東洋医学一般]

1 目標

 東洋医学の概要と、あん摩・マッサージ・指圧に必要な経絡経穴及びその他の反応点・治療点について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)東洋医学の基礎
(2)生理・疾病観
(3)診断と治療
(4)経絡経穴
(5)経絡経穴と現代医学

[保健理療理論]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧施術の意義、作用及び治効理論などについて理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)あん摩・マッサージ・指圧の概要
(2)あん摩・マッサージ・指圧の基礎理論
(3)関連学説

[保健理療臨床論]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧の施術の適否を判断させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)あん摩・マッサージ・指圧による治療の概要
(2)あん摩・マッサージ・指圧と健康
(3)症候別、疾患別治療法
(4)あん摩・マッサージ・指圧とスポーツ医学
(5)あん摩・マッサージ・指圧と老年医学

[保健理療基礎実習]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧に関する実際的な知識と基礎的な技術を習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)あん摩・マッサージ・指圧施術上の注意
(2)あん摩・マッサージ・指圧基礎実技実習
(3)あん摩・マッサージ・指圧総合実技実習
(4)あん摩・マッサージ・指圧応用実技実習
(5)あん摩・マッサージ・指圧臨床入門

[保健理療臨床実習]

1 目標

 あん摩・マッサージ・指圧に関する知識と技術を総合的に習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)校内実習
(2)校外実習
(3)経営実習

[保健理療情報処理]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、保健理療の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(6)保健理療とコンピュータの利用

[課題研究]

1 目標

 保健理療に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)臨床実習を行うに当たっては、特に指導計画を綿密に作成するとともに、生徒指導に十分留意すること。
(4)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(5)「課題研究」については、年間指導計画に定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。
(6)普通科において保健理療に関する科目を履修させる場合には、地域や学校の実態、生徒の興味・関心、進路希望などを考慮し、「保健理療概論」などを履修させることが望ましいこと。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)「保健理療概論」については、あん摩・マッサージ・指圧の医療における位置付けと医療に携わる者の心構えについて、十分理解を促すよう取り扱うこと。
(2)「保健理療基礎実習」については、「臨床医学」、「東洋医学一般」及び「保健理療臨床論」との関連を重視して指導し、現代医学と東洋医学の両面から、病状を総合的に把握できるようにするとともに、実際的な施術能力を育てるようにすること。また、導入段階から、消毒及び清潔に関する指導を十分行うようにすること。
(3)「保健理療基礎実習」及び「保健理療臨床実習」については、対象となる人々の人格を尊重する態度を育てるとともに、実習における安全と規律に留意すること。
(4)「保健理療臨床実習」の内容の(2)の取扱いに当たっては、保健理療の実践に適した施設等を選定し、当該施設等との十分な連絡調整を図ること。
(5)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)及び(2)のうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第5款 理療

第1 目標

 はり、きゅう、あん摩・マッサージ・指圧に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、理療の本質と社会的な意義を理解させるとともに、国民の健康の保持増進及び疾病の治療に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[理療概論]

1 目標

 医学、医療及び理療の歴史、医療制度と関係法規に関する基礎的な知識を習得させるとともに、理療従事者の倫理について理解させ、施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)医学、医療及び理療の歴史
(2)医学の現状と課題
(3)現代の医療制度
(4)理療従事者の倫理
(5)あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律
(6)関係法規

[衛生学・公衆衛生学]

1 目標

 健康の保持に必要な基礎的な知識を習得させるとともに、予防医学の重要性を理解させ、施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)衛生学・公衆衛生学の意義
(2)健康の保持増進と生活
(3)生活環境と公害
(4)産業衛生、精神衛生及び母子衛生
(5)成人病及び感染症対策
(6)消毒
(7)疫学
(8)衛生統計

[解剖学]

1 目標

 人体諸器官の形態と構造について理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)解剖学の基礎
(2)系統解剖
(3)体表及び局所解剖

[生理学]

1 目標

 人体の正常な機能について理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)生理学の基礎
(2)筋肉
(3)循環と呼吸
(4)消化と吸収
(5)排泄
(6)代謝と体温
(7)内分泌
(8)生殖と成長
(9)神経
(10)感覚
(11)身体の運動
(12)生体の防御機構

[病理学概論]

1 目標

 人体の疾病に対する一般的事項及び各病変の概要について理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)病理学の基礎
(2)病因
(3)循環障害
(4)退行性病変
(5)進行性病変
(6)炎症
(7)腫瘍
(8)免疫異常とアレルギー
(9)先天異常

[臨床医学総論]

1 目標

 現代医学の診断及び治療に関する基礎的な知識を習得させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)診断学総論
(2)診察法の基礎
(3)検査法
(4)主な症状の診察法
(5)治療法の基礎
(6)治療法の実際
(7)臨床心理

[臨床医学各論]

1 目標

 疾病に関する医学的な知識を習得させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)神経系疾患
(2)運動器系疾患
(3)消化器系疾患
(4)呼吸器系疾患
(5)循環器及び血液疾患
(6)泌尿器系及び生殖器系疾患
(7)内分泌系及び代謝疾患
(8)アレルギーと膠原病
(9)その他の疾患

[リハビリテーション医学]

1 目標

 リハビリテーション医学の一般及び運動学の基本的事項を理解させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)リハビリテーションの一般
(2)主な疾患のリハビリテーション

[東洋医学概論]

1 目標

 東洋医学の概念、診断法及び治療法について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)基礎論
(2)生理観
(3)疾病観
(4)診断論
(5)治療論

[経絡経穴概論]

1 目標

 理療の施術に必要な経絡経穴及びその他の反応点・治療点について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)臓腑経絡論
(2)経絡
(3)経穴
(4)経絡経穴と現代医学

[理療理論]

1 目標

 理療施術の意義、作用及び治効理論などについて理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理療の概要
(2)理療の臨床応用
(3)理療の作用機序
(4)理療の身体組織・器官への影響
(5)関連学説

[理療臨床論]

1 目標

 診察に基づいて、理療施術の適否を判断させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理療施術の基礎
(2)健康医学と理療
(3)症候別治療
(4)疾患別治療
(5)スポーツ医学と理療
(6)老年医学と理療

[理療基礎実習]

1 目標

 理療に関する実際的な知識と基礎的な技術を習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理療施術上の注意
(2)あん摩・マッサージ・指圧基礎実技実習
(3)はり基礎実技実習
(4)きゅう基礎実技実習
(5)理療基礎実技実習
(6)理療応用実技実習
(7)理療臨床入門

[理療臨床実習]

1 目標

 理療に関する知識と技術を総合的に習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)校内実習
(2)校外実習
(3)経営実習

[理療情報処理]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、理療の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(6)理療とコンピュータの利用

[課題研究]

1 目標

 理療に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)臨床実習を行うに当たっては、特に指導計画を綿密に作成するとともに、生徒指導に十分留意すること。
(4)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)「理療概論」については、理療の医療における位置付けと医療に携わる者の心構えについて、十分理解を促すよう取り扱うこと。
(2)「東洋医学概論」については、東洋医学に関する基礎的事項を理解させるとともに、その応用に重点を置くこと。
(3)「理療理論」の内容については、理療に関する研究の成果を踏まえて取扱い、理療に対する研究的な態度を培うようにすること。
(4)「理療基礎実習」については、「臨床医学総論」、「臨床医学各論」、「東洋医学概論」及び「理療臨床論」との関連を重視して指導し、現代医学と東洋医学の両面から、病状を総合的に把握できるようにするとともに、実際的な施術能力を育てるようにすること。また、導入段階から、消毒及び清潔に関する指導を十分行うようにすること。
(5)「理療基礎実習」及び「理療臨床実習」については、対象となる人々の人格を尊重する態度を育てるとともに、実習における安全と規律に留意すること。
(6)「理療臨床実習」の内容の(2)の取扱いに当たっては、理療の実践に適した施設等を選定し、当該施設等との十分な連絡調整を図ること。
(7)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)及び(2)のうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第6款 理学療法

第1 目標

 理学療法に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、理学療法の本質と社会的な意義を理解させるとともに、主として身体に障害のある者のリハビリテーションに寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[解剖学]

1 目標

 解剖学に関する知識を習得させ、これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)解剖学の基礎
(2)系統解剖学
(3)機能解剖学
(4)体表解剖学
(5)解剖学実習

[生理学]

1 目標

 生理学に関する知識を習得させ、これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)生理学の基礎
(2)人体各器官の機能
(3)運動生理学
(4)生理学実習

[運動学]

1 目標

 身体の運動に関する知識を習得させ、これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)運動学の基礎
(2)身体運動
(3)運動学実習

[病理学概論]

1 目標

 病理学に関する知識を習得させ、これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)病理学の基礎
(2)病因
(3)病変

[臨床心理学]

1 目標

 臨床心理学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)臨床心理学の基礎
(2)臨床心理学の応用

[リハビリテーション概論]

1 目標

 リハビリテーションに関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)リハビリテーションの基礎
(2)各種のリハビリテーション

[リハビリテーション医学]

1 目標

 リハビリテーション医学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)リハビリテーション医学の基礎
(2)主要疾患のリハビリテーション

[一般臨床医学]

1 目標

 一般臨床医学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)一般臨床医学の基礎
(2)関連する各種症候

[内科学]

1 目標

 内科学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)内科学の基礎
(2)内科疾患

[整形外科学]

1 目標

 整形外科学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)整形外科学の基礎
(2)整形外科疾患
(3)スポーツ医学

[神経内科学]

1 目標

 神経内科学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)神経内科学の基礎
(2)神経症候学
(3)神経系疾患

[精神医学]

1 目標

 精神医学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)精神医学の基礎
(2)精神科疾患

[小児科学]

1 目標

 小児科学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)小児科学の基礎
(2)小児科疾患

[人間発達学]

1 目標

 人間発達に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)人間発達学の基礎
(2)各期における発達の特徴と評価

[理学療法概論]

1 目標

 理学療法の概要を理解させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理学療法の基礎
(2)職業倫理と職場環境
(3)理学療法研究法
(4)施設見学実習

[臨床運動学]

1 目標

 臨床運動学に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)臨床運動学の基礎
(2)運動分析の方法と対象疾患

[理学療法評価法]

1 目標

 理学療法評価法に関する知識と技術を習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理学療法評価法の基礎
(2)各種の検査測定と評価
(3)理学療法評価法実習

[運動療法]

1 目標

 運動療法に関する知識と技術を習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)運動療法の基礎
(2)各種の運動療法
(3)各障害に対する運動療法
(4)健康増進
(5)運動療法実習

[物理療法]

1 目標

 物理療法に関する知識と技術を習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)物理療法の基礎
(2)各種の物理療法
(3)物理療法実習

[日常生活活動]

1 目標

 日常生活活動に関する知識と技術を習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)日常生活活動の基礎
(2)日常生活活動の評価
(3)日常生活活動指導法
(4)日常生活活動訓練実習

[生活環境論]

1 目標

 生活環境に関する知識を習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)生活環境の基礎
(2)理学療法と生活環境

[義肢装具学]

1 目標

 義肢装具に関する知識と技術を習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)義肢装具の基礎
(2)義肢
(3)装具
(4)義肢装具実習

[理学療法技術論]

1 目標

 理学療法に関する知識と技術を総合的に習得させ、理学療法を効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理学療法臨床各論の基礎
(2)各種の疾患に対する理学療法
(3)各種の疾患に対する理学療法実習

[臨床実習]

1 目標

 理学療法に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ、理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)見学実習
(2)症例観察と評価
(3)実地修練

[理学療法情報処理]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、理学療法の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(6)理学療法とコンピュータの利用

[課題研究]

1 目標

 理学療法に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)臨床実習を行うに当たっては、実習施設との連絡調整のもとに指導計画を綿密に作成するとともに、生徒指導に十分留意すること。
(4)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮すること。
(1)「解剖学」の内容の(5)については、動物解剖実習及び人体標本の観察等を取り扱うこと。
(2)「生理学」の内容の(4)については、筋、神経及び循環に重点を置いて取り扱うこと。
(3)「運動学」の内容の(3)については、運動機能の分析を実際的に取り扱うこと。
(4)「運動学」と「臨床運動学」の内容については、特に密接な関連を図って取り扱うこと。
(5)「臨床心理学」の内容の(2)については、患者及び障害者の心理に重点を置いて取り扱うこと。
(6)「リハビリテーション医学」の内容の(2)、「内科学」の内容の(2)、「整形外科」の内容の(2)及び「小児科学」の内容の(2)については、理学療法の対象となる疾患に重点を置いて取り扱うこと。
(7)「神経内科学」の内容の(2)及び(3)については、理学療法に関係の深い中枢神経疾患及び抹消神経疾患に重点を置いて取り扱うこと。
(8)「理学療法概論」と「理学療法技術論」の内容については、特に密接な関連を図って取り扱うこと。
(9)「日常生活活動」及び「生活環境論」の内容は、作業療法との関連に留意して取り扱うこと。
(10)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)及び(2)のうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第7款 印刷

第1 目標

 印刷に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、その社会的意義と役割を理解させるとともに、情報化社会の一端を担う印刷技術の向上と発展を図る能力と実践的な態度を育てる。

第2 各科目

[印刷概論]

1 目標

 印刷の原理や沿革と応用分野に関する基礎的な知識を習得させ、印刷の文化的価値を認識させる。

2 内容

(1)沿革
(2)各種版式
(3)製版及び印刷の概要
(4)企画・編集
(5)製本
(6)印刷商品
(7)印刷技術の利用

[写真製版]

1 目標

 写真を応用した製版及び印刷の技術に関する基礎的な知識を習得させ、これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)写真製版の概要
(2)平版製版
(3)凸版製版
(4)凹版製版
(5)電子製版
(6)その他の製版

[印刷機械・材料]

1 目標

 製版及び印刷に用いられる機械・器具及び材料等に関する基礎的な知識を習得させ、その適切な選択と使用及び保守・管理を行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)各種印刷機械の構造と分類
(2)製本機械、紙器加工機械及びその他の製版印刷機器類
(3)印刷用紙
(4)印刷用インキ類
(5)印刷写真用材料・薬品
(6)その他の製版印刷用材料

[図案・製図]

1 目標

 グラフィックデザイン分野における図案・製図に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に創造し、応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)基本製図
(2)平面構成
(3)版下作成
(4)色彩
(5)レタリング
(6)イラストレーション
(7)コンピュータによる画像作成

[写真化学・光学]

1 目標

 一般写真の化学及び光学に関する基礎的な知識を習得させ、これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)光及び光源
(2)カメラ原理
(3)一般写真用感光材料
(4)現像処理
(5)製版用光源
(6)製版カメラ
(7)製版用感光材料

[文書処理・管理]

1 目標

 文書処理・管理に関する知識と技術を習得させ、これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)各種文書
(2)文書構成
(3)ワープロ等の機能と活用
(4)機器の管理
(5)文書の整理と保管

[印刷情報技術基礎]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割を理解させるとともに、コンピュータに関する基礎的な知識と技術を習得させ、印刷に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)プログラミング
(2)ハードウェア
(3)ソフトウェア
(4)制御・通信
(5)コンピュータと印刷に関する分野での活用

[画像技術]

1 目標

 コンピュータを利用した画像技術に関する知識と技術を習得させ、印刷の技術革新に対応できる能力と態度を育てる。

2 内容

(1)画像技術の基礎
(2)画像の記憶と再現
(3)コンピュータによる画像処理
(4)画像の伝送
(5)印刷における画像技術

[印刷総合実習]

1 目標

 印刷に関する知識と技術を総合的に習得させ、これを印刷に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)組版実習
(2)製版実習
(3)印刷実習
(4)文書処理実習
(5)情報技術実習
(6)画像技術実習
(7)その他印刷に関する実習

[課題研究]

1 目標

 印刷に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)作品製作
(3)産業現場等における実習
(4)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(4)「課題研究」については、年間指導計画の定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の内容については、技術革新の進展に対応し、新技術を導入することが大切であるが、必要以上に高度なものを取り扱うことは避けるとともに、生徒の実態に応じた指導内容の精選に努めること。
(2)「印刷概論」については、具体的に印刷の全容の理解を促すため、視聴覚教材の活用や工場見学の実施等の指導の工夫を行うこと。
(3)「文書処理・管理」、「印刷情報技術基礎」及び「画像技術」ついては、地域や学校の実態などを考慮して適切な内容を選択し、重点的に取り扱うこと。
(4)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)から(4)までのうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第8款 理容・美容

第1 目標

 理容・美容に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、その社会的意義と役割を理解させるとともに、理容・美容を通して、公衆衛生の向上に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[衛生法規]

1 目標

 衛生法規の概要を理解させ、理容・美容を行うために必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)法制概要
(2)衛生行政
(3)理容師法、美容師法
(4)関係法規

[生理解剖]

1 目標

 人体の生理及び解剖に関する基礎的な知識を総合的に習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)生理解剖の概要
(2)骨格、筋
(3)呼吸、循環
(4)消化、排泄、生殖
(5)人体の調節機能

[消毒法]

1 目標

 消毒法に関する知識と技術を習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)消毒法総論
(2)消毒法各論
(3)消毒法実習

[伝染病]

1 目標

 伝染病の予防に関する知識を習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)伝染病の概要
(2)伝染病各論

[公衆衛生]

1 目標

 公衆衛生に関する知識を習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)公衆衛生の概要
(2)環境衛生各論
(3)予防衛生各論

[皮膚科学]

1 目標

 皮膚科学に関する知識を習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)皮膚及び皮膚付属器官の構造と機能
(2)皮膚及び皮膚付属器官の保健及び衛生
(3)皮膚の疾患

[理美容物理・化学]

1 目標

 理容・美容器具や香粧品等に関する科学的知識を習得させ、理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理容・美容に関する物理
(2)理容・美容に関する化学
(3)香粧品化学の概要
(4)香粧品化学各論

[理美容社会]

1 目標

 理容師又は美容師としての職業意識を養い、社会人として自立する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)職業人としての自覚
(2)理容・美容の歴史
(3)理容・美容と美学
(4)理容・美容業の経営
(5)理容・美容業における接客法
(6)職場における厚生

[理容理論・実習]

1 目標

 理容に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ、理容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)理容技術の基礎
(2)理容器具の使用法
(3)頭部理容の技術
(4)顔面理容の技術
(5)特殊技術

[美容理論・実習]

1 目標

 美容に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ、美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)美容技術の基礎
(2)美容器具の使用法
(3)頭部美容の技術
(4)美粧技術

[理美容情報処理]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、理容・美容の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(5)理容・美容とコンピュータの利用

[課題研究]

1 目標

 理容又は美容に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)作品製作
(3)産業現場等における実習
(4)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ理論と実験・実習を関連させ、実際的かつ具体的に理解させるようにすること。特に、理容所、美容所、保健所、病院等を実際に見学させ、具体的な経験に即して理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に配慮し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(4)「課題研究」については、年間指導計画の定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)「皮膚科学」のうち、皮膚や毛髪の生理と衛生的処理については、「公共衛生」及び「消毒法」と関連させ、学習効果を高めるようにすること。
(2)「理美容社会」の内容の(5)については、理容所や美容所において具体的に接客用語や態度について指導するのが望ましいこと。
(3)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)から(4)までのうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第9款 クリーニング

第1 目標

 クリーニングに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、その社会的意義と役割を理解させるとともに、クリーニングを通して公衆衛生の向上に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[クリーニング法規]

1 目標

 クリーニングに関する法規を理解させ、クリーニング業を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)法制概要
(2)クリーニング業法
(3)関係法規

[公衆衛生]

1 目標

 公衆衛生に関する知識を習得させ、クリーニングを衛生的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)公衆衛生の概要
(2)環境衛生
(3)予防衛生
(4)伝染病
(5)消毒

[クリーニング理論]

1 目標

 クリーニングを科学的に行うために必要な知識を習得させ、これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)衣服と汚れ
(2)クリーニングの科学
(3)水と洗浄作用
(4)界面活性剤
(5)ランドリー
(6)ウェットクリーニングとドライクリーニング
(7)特殊加工としみ抜き

[繊維]

1 目標

 繊維製品に関する知識を習得させ、これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)衣服の歴史
(2)繊維の種類
(3)繊維の性質と判別
(4)織物の組織
(5)織物の加工

[クリーニング機器・装置]

1 目標

 クリーニング機器や装置に関する知識と技術を習得させ、クリーニングを適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)ランドリーの機器と装置
(2)ドライクリーニングの機器と装置
(3)しみ抜き機器
(4)各種プレス機
(5)ボイラー

[クリーニング実習]

1 目標

 洗濯、乾燥、仕上げ等のクリーニングに関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ、クリーニングを適切かつ効果的に行う能力と態を育てる。

2 内容

(1)ランドリー
(2)ウェットクリーニング
(3)ドライクリーニング
(4)仕上げ

[課題研究]

1 目標

 クリーニングに関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、総合的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、研究、実験
(2)産業現場等における実習
(3)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に留意し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(4)「課題研究」については、年間指導計画の定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、各種化学繊維、仕上げ機器等の発達を考慮して、科学的知識と技術の習得について、特に留意すること。
(2)「クリーニング機器・装置」については、現場の見学と関連させるなどして、指導の効果を高めるようにすること。
(3)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)から(3)までのうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

第10款 歯科技工

第1 目標

 歯科技工に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、その社会的意義と役割を理解させるとともに、歯科医療の発展に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

[歯科技工関係法規]

1 目標

 歯科技工に関する法規について理解させ、歯科技工に必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)法制概要
(2)衛生行政の組織
(3)歯科技工法
(4)関係法規

[歯科技工概論]

1 目標

 歯科技工の概要について理解させ、歯科技工に必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)歯科医療及び歯科技工の意義と目的
(2)歯科疾患と障害
(3)咀嚼系器官
(4)歯科技工業務
(5)作業環境と衛生

[歯牙解剖]

1 目標

 歯牙解剖に関する知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)歯牙解剖概説
(2)口腔
(3)歯の周囲組織
(4)歯の衛生と萌出
(5)歯の解剖
(6)歯群及び咬合

[有床義歯技工学]

1 目標

 有床義歯技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)総義歯技工学
(2)局部床義歯技工学

[歯冠修復技工学]

1 目標

 歯冠修復技工に関する知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)歯冠修復概論
(2)印象採得及び咬合採得
(3)作業模型の製作
(4)メタルインレー
(5)陶材インレー
(6)被覆冠
(7)継続歯
(8)架工義歯(橋義歯)

[矯正技工学]

1 目標

 歯科矯正技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)歯科矯正概論
(2)模型の製作
(3)線屈曲の基本
(4)自在鑞着(鑞接)法
(5)歯科矯正装置の製作法と器材

[小児歯科技工学]

1 目標

 小児歯科技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)小児歯科概論
(2)修復物の製作法
(3)咬合誘導装置等の製作法

[歯科鋳造学]

1 目標

 歯科鋳造に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)鋳造理論
(2)鋳造器具・材料
(3)模型の製作
(4)蝋型採得
(5)鋳型の製作
(6)鋳造
(7)研磨

[歯科理工学]

1 目標

 歯科技工に必要な歯科材料及び機械器具に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)歯科技工概論
(2)歯科材料
(3)歯科技工用機械・器具
(4)歯科理工実験

[歯科技工実習]

1 目標

 歯科技工に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)有床義歯技工実習
(2)歯冠修復物及び架工義歯(橋義歯)技工実習
(3)歯科矯正技工実習
(4)小児歯科技工実習

[歯科技工情報処理]

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、歯科技工の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(6)歯科技工とコンピュータの利用

[課題研究]

1 目標

 歯科技工に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

2 内容

(1)調査、実験、研究
(2)作品製作
(3)医療現場等における実習
(4)職業資格の取得

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、できるだけ実験・実習を通して、実際的、具体的に理解させるようにすること。
(2)実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に配慮し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3)実際的な知識と技術の習熟を図るため、臨床実習等を適切に計画するよう努めること。
(4)各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。

2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)各科目の指導に当たっては、各種歯科材料、歯科技工用機械等の発達を考慮して、科学的知識と技術の習得について、特に留意すること。
(2)「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)から(4)までのうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。

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-- 登録:平成21年以前 --