検 定 意 見 書

 受理番号 12-30  学校 中学校  教科 社会  種目 社会(歴史的分野)  学年 1・2

番号 指摘箇所 指 摘 事 項 指 摘 事 由 検定基準
1 表見返   「日本のおもな史跡」中、「弥名寺」、「唐古」のルビ「かこ」 誤りである。 3-(1)
2 6

9
  わたしたちのくらしの中の歴史 1カレーライス、歴史の旅」「2ファッションとモードに見る歴史」は学習指導要領に示す「内容」の(1)アの「関心ある主題を設定しまとめる作業的な学習を通して、時代の移り変わりに気付かせる」に照らして、生徒が主題を設定することが示されず、また作業的な学習にもほとんど触れられておらず扱いが不適切である。 2-(1)
3 27 15

16
たくわえられた米をめぐり、むらとむらとの戦いがはじまった。 弥生時代の戦いの原因が、蓄えられた米の争奪にあるかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
4 28 囲み 「「魏志」の倭人伝」中、「女王は鬼神を祭り」 「鬼道を事とし」を、「鬼神を祭り」と解するのは不正確である。 3-(1)
5 36 1

11
大化の改新 東アジアの国際環境に言及されておらず、改新が国内の政治状況に基づくものであるかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
6 38 側注 2田「祖」で、1段につき2束2把の稲。 説明不足で理解し難い表現である。 3-(2)
7 53 3 異時同図 説明がなく理解し難い。 3-(2)
8 58 13 順徳天皇を退位させた。 承久の乱の際、すでに順徳天皇は退位しており、誤りである。 3-(1)
9 60 地図 高麗 高麗が元や諸ハン国と同色になっており、モンゴル帝国に服属していたことが理解し難い図である。 3-(2)
10 69 6 地侍と農民が集会を開き、・・ 山城国一揆の主導者は「国人」とよばれる層であり、これを地侍とするのは不正確である。 3-(1)
11 69 11

14
とくに加賀(石川県)では一揆軍が・・「百姓の持ちたる国」として自治をつづけた(一向一揆)。 加賀の一向一揆が、一向一揆一般であると誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
12 76 「地図で確かめよう」中、平泉 位置が誤りである。 3-(1)
13 81 18 イエズス会(イエスの軍隊の意味) イエズス会の意味を「イエスの軍隊」とするのは誤りである。 3-(1)
14 88 写真 「耳塚」の説明中、「鼻をうめて」 耳塚には鼻だけではなく耳も埋められおり、鼻のみが埋められているように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
15 91 14

16
また朝廷に対しては、禁中並公家諸法度を定め、天皇や公家を幕府の支配のもとにおき、乱れた風紀をただした。 禁中並公家諸法度の制定の目的が、乱れた風紀をただすことにあるように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
16 92 11

12
家光は、1635年、キリスト教の侵入をふせぐために、日本人が外国へ行くこと、外国から帰ることを禁じ(鎖国令)・・ 鎖国体制はいくつかの法令によって完成するのであり、1635年の法令のみを鎖国令とするのは不正確である。 3-(1)
17 100 12

15
村の中では、年貢をごまかして多く取り、自分のものとする名主をやめさせる村民の運動もおこった(村方騒動)。 村方騒動を、年貢をごまかした名主をやめさせる運動に限定するのは誤りである。 3-(1)
18 118 6 インドから輸入した綿花 イギリスがインド産綿花を輸入して綿織物工業を開始したというのは不正確である。 3-(1)
19 119 側注2 1848年、マルクスとエンゲルスは、『共産党宣言』を発表し、・・・社会主義の社会をつくるべきだと説いた。 本文に記述されたチャーチスト運動と『共産党宣言』は直接的に結びつかず、本文と注の組織が不適切である。 2-(10)
20 122 地図 清の国境線 清と朝鮮の国境線が欠落しており、不正確である。 3-(1)
21 142 側注1 義和拳教という宗教の信徒 義和拳教という宗教は存在せず、誤りである。 3-(1)
22 171 側注2 キリスト教の異端 ユダヤ教はキリスト教と別の宗教であり、誤りである。 3-(1)
23 172 13

14
こうしたなかで、土地の取り上げに反対する小作争議や、・・ 小作争議を、土地の取り上げに限定するのは不正確である。 3-(1)
24 175 5 破棄 破棄とするのは不正確である。 3-(1)
25 176 地図 延安
36.10
長征軍が延安に到着したように誤解するおそれのある図である。 3-(2)
26 177 11

12
1940年には、すべての議会政党を解散して・・ 主体が不明確であり、議会政党が解散させられたかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
27 179 15

16
1941年12月8日、イギリス領マレー半島に上陸し、つづいてハワイの真珠湾を奇襲攻撃して・・ マレー半島と真珠湾への攻撃はほぼ同時であり、「つづいて」とするのは誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
28 179 16

17
アジア太平洋戦争(157頁、175頁 178頁、179頁図、188頁、213頁、巻末年表も同様) アジア太平洋戦争という用語は、現在一般的とは言い難い。 2-(4)
29 180 20

21
中国では捕虜の殺害が当然のこととしておこなわれていました。 中国において全般的におこなわれたように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
30 184 側注1 ファシズム勢力と戦う人々(レジスタンス)が、自分たちの力で、北イタリアをドイツ軍から解放した。 イタリアのレジスタンスがなぜドイツ軍から北イタリアを解放したのか、理解し難い表現である。 3-(2)
31 192 地図 第二次世界大戦後のアジア 「ベンガル共和国」という国名、「台湾」の独立年次が誤りであり、また「中華人民共和国」の独立という表記も誤りである。 3-(1)
32 196 上写真説明 ベルリンは、ソ連の管理する東ベルリンとアメリカが管理する西ベルリンに分断され、・・ 西ベルリンは米英仏の管理下に置かれたのであり、誤りである. 3-(1)
33 199 側注 2北方領土がどちらの国に属するかについては合意がえられず、その後も平和条約が結ばれていない。 北方領土の帰属について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
34 207 14

16
大規模な核軍縮運動が高まり、国連でも軍縮特別総会が開かれた。このため、米ソ両国は、1987年に中距離核戦力(INF)全廃条約を結んだ。 「このため」とすると、核軍縮運動と1982年の軍縮特別総会が1987年の中距離核戦力全廃条約締結を導いた直接的原因であるように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
35 210 10 政府は多国籍軍の戦費を100億ドル 誤りである。 3-(1)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。