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Home > 生涯学習・学校教育 > 小・中・高校教育に関すること > 教科書 > 教科書検定結果 > 高等学校歴史教科書に関する検定結果(平成18年度) > 検定意見書

検定意見書

 受理番号 18-97  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年

番号 指摘箇所 指摘事項 指摘事由 検定基準
1 表見返   「現在の国名」中の「イギリス(連合)王国」 正式国名として不正確である。 3-(1)
2 口絵i 写真2説明 4世紀から7世紀ころにかけて発達したアステカ帝国の都市。 「アステカ帝国」の存在時期について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
3 22〜23 地図 地図中の「カラコムル」 (p.86地図「黄」、p.102地図「サン-サルバド」、p.143地図「ネルチンクス」も同様) 地名表記として誤りである。 3-(1)
4 27 上写真・説明 「山海関」のルビ「さんかいせき」 (p.68上左絵説明文の「時祷書」のルビ「きとうしょ」、p.87の26行「松前」のルビ「まえまつ」、p.89の31行「抗糧」のルビ「こうりょ」、p.148の16行「立憲」のルビ「ノっけん」も同様) 誤りである。 3-(1)
5 33 1 王莽 人名表記が誤りである。 3-(1)
6 37 上表・表題 中国南北王朝の変還 「変還」は誤りである。 3-(1)
7 52 地図・凡例 ギリシア人のおもな植民地 フェニキア人のおもな植民地 「植民地」と表記するのは誤りである。 3-(1)
8 52 14 少数の市民が、多数の先住民を隷属民や劣格市民として支配するスパルタ 「劣格市民」の起源について断定的にすぎ、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
9 57 脚注2 ネルウァ以下カラカラ帝までの5人の皇帝が統治した96年〜180年は、ローマ帝国の最盛期とされ、五賢帝時代といわれる。 「カラカラ帝まで」を「五賢帝」とすることは誤りである。 3-(1)
10 62 6〜7 10世紀に、北アフリカのカイロを中心にシーア派の政権ファーティマ朝が成立した。 ファーティマ朝の成立過程について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
11 65 15〜26 西に進んでエルベ川以東に定住した西スラヴ族は・・・ポーランド王国、ボヘミア王国・・・ハンガリー王国・・・キエフ公国・・・。これらの東ヨーロッパの国々の多くは、10世紀以降、ギリシア正教をうけ入れ、・・・カトリックの影響をうけた西ヨーロッパと異なる独自の歴史的世界が形成された。 「ポーランド王国」「ボヘミア王国」「ハンガリー王国」はカトリックを受容したため、「これらの東ヨーロッパの国々の多くは・・・ギリシア正教を受け入れ」たという表記は東ヨーロッパの宗教分布について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
12 67 地図・凡例 ノルマン人の現住地 「現住地」は誤りである。 3-(1)
13 67 18〜20 教会は土地や財産の寄進をうけ、広大な領土をもつ領主になると、教皇を首長とする階層制が成立した。 階層制の成立過程について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
14 71 上絵・説明 王太子ハルル 人名表記が誤りである。 3-(1)
15 77 下写真・表題 『資冶通鑑』 表記が誤りである。 3-(1)
16 82 地図 台湾の着色 明の最大領域に台湾を含めるのは誤りである。 3-(1)
17 83 16〜17 13世紀に日本を根拠地とする集団が、朝鮮の沿岸を略奪して高麗を苦しめた(前期倭寇)。 前期倭寇について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
18 87 13〜15 海外との貿易を統制し、1641年にはオランダ人以外の西欧との交易を禁止、来航する港も長崎に限定した。 幕府が「オランダ人以外の西欧との交易を禁止」した年代を「1641年」とするのは不正確である。 3-(1)
19 100 19 イブン=バトゥータは『三大陸周遊記』を著した。 『三大陸周遊記』の成立過程が不正確である。 3-(1)
20 112 20〜21 北部は漁業・林業・海運業が発達し、西インド諸島とも活発に交易した。この交易はイギリス本国の航海法(→P.109)に反していた。 アメリカ植民地北部と西インド諸島の交易がP.109に記された1651年の「航海法」になぜ違反するのか、説明不足で理解し難い表現である。 3-(2)
21 113 31〜32 英仏は南太平洋への関心を高め、1786年に、イギリスはオーストラリアへの植民を開始した。 植民開始年が誤りである。 3-(1)
22 114 上絵・説明 1793年1月21日、ルイ16世は「国民よ、私は無実のうちに死ぬ。・・・寄与することを」などと演説を行ったのち、ギロチンで妃マリー=アントワネットとともに処刑された。 「1793年1月21日」に「妃マリー=アントワネット」も「処刑された」ように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
23 117 年表 1900 義和団運動(〜1905) 「義和団運動」の終焉を「1905年」とすることは不正確である。 3-(1)
24 119 10〜13 一つの国には、文化や言語などを異にするさまざまな集団が存在することが多い。ヨーロッパでは、そうした国内の諸集団をまとめる国民という観念が形成された。 ヨーロッパにおける「国民」の形成について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
25 128 21〜22 ライン地方の資本家も経済発展のなかでユンカーと妥協し、軍事力による統一を支持した。 「ライン地方の資本家」がビスマルクの首相就任前から「軍事力による統一を支持した」ように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
26 134 上右絵・説明 エンゲレス 人名表記として、誤りである。 3-(1)
27 140 13〜15 大日本帝国憲法を発布して近代的国家となった日本は、冊封体制を切り崩す役割を果たした。中国に朝貢していた琉球王国を廃して沖縄県とした(琉球処分)。 時系列が混乱しており、理解し難い表現である。 3-(2)
28 141 上写真・表題 全棒準 人名表記が誤りである。 3-(1)
29 141 右写真・説明 西洋人が領土を侵犯したときに戦わなければ講話と同じであり、それは国を売ることだ 斥洋碑の内容について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
30 149 12 サイード家 表記が誤りである。 3-(1)
31 150 4〜8 国家の支配は宗教別支配体制(ミッレト制)であり、非イスラームは各々の宗教、宗派別に三つの自治組織を構成・・・正教会とカトリック教会、・・・東方諸教会、そしてユダヤ教会である。 正教会とカトリック教会が一つのミッレトを構成したかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
32 156 左地図・凡例 バスラ・バグッド鉄道 鉄道名として誤りである。 3-(1)
33 158 右31 ゴケット 表記が誤りである。 3-(1)
34 161 上写真・説明 第一次大戦中の1616年9月に 年次が誤りである。 3-(1)
35 164 5 無賠償 ウィルソンの14か条の内容として誤りである。 3-(1)
36 172 14〜15 広州に戻った孫文も、1919年民衆に基盤をもつ政党にするために国民党を改組し 不正確である。 3-(1)
37 173 中写真・説明 韓国総督府 誤りである。 3-(1)
38 179 13〜15 1933年ドイツは日本に続いて国際連盟を脱退し、35年には再軍備を宣言した。イギリスは、ドイツのソ連攻撃を期待してドイツの主張を認めた。 ドイツの再軍備に対するイギリスの外交方針について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
39 181 地図 地図中の朝鮮半島と台湾 当時の朝鮮半島と台湾について誤解するおそれのある地図である。 3-(2)
40 188 12〜13 共産党勢力の拡大を恐れた蒋介石は、大戦の終結後、アメリカへの依存を深め、国民党と共産党の対立が激化した。 蒋介石が「アメリカへの依存を深め」た結果、「国民党と共産党の対立が激化した」ように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
41 192 左写真・説明 軍事的に劣性 「劣性」という表記は誤りである。 3-(1)
42 193 24〜26 1965年、スカルノ引退後に不安をもったインドネシア共産党が蜂起したが、軍部はこれを壊滅し(九・三〇事件) 「九・三〇事件」の経緯について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
43 195 2〜3 ニューフロンティア政策    1917〜63 ケネディによる「ニューフロンティア政策」の時期として、不正確である。 3-(1)
44 199 18 議会は弾劾訴追を採択した。 ウォーターゲート事件の経過説明として不正確である。 3-(1)
45 219 1〜4 93年にはフィンランドの仲介によって、パレスティナ暫定自治協定が締結された。 仲介国が誤りである。 3-(1)
46 233 アジア地域の諸統計資料 学習上必要な年次が示されていない。 2-(13)
47 240 年表・日本 1693 朝鮮との間に竹島問題発生 「竹島問題」について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
48 245 ルートヴィヒ Lodwig ドイツ語のスペルが誤りである。 3-(1)
49 247 2〜3 オゴタイ-ハン国・・・・・・      ラリア・・・・・・113 理解し難い表現である。 3-(2)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。

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