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Home > 生涯学習・学校教育 > 小・中・高校教育に関すること > 教科書 > 教科書検定結果 > 高等学校歴史教科書に関する検定結果(平成18年度) > 検定意見書

検定意見書

 受理番号 18-96  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年

番号 指摘箇所 指摘事項 指摘事由 検定基準
1 7 上表2 ・・・人類を言語系統によって分類したものが「語族」である。 人類の分類について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
2 9 3 肥沃な三日月地帯 「肥沃な三日月地帯」の図示の仕方が不正確である。 3-(1)
3 15 キーワード 市民とは・・・今日のように国民全体に参政権が行きわたり、法的に国民と市民の違いがなくなった時代には「都市に住む民」という意味もあるが、区別してとらえる必要がある。 市民という概念について理解しがたい表現である。 3-(2)
4 22 20〜22 しかし執政官や護民官を経験した平民は、元老院議員となって新しい貴族層(ノビレス)を構成したので 共和制ローマの国制の記述として、不正確である。 3-(1)
5 26 キーワード 異教は、キリスト教・ユダヤ教以外の宗教のことで キリスト教にとっての異教について理解しがたい表現である。 3-(2)
6 33 4 メソポタミタミアで発見された 誤りである。 3-(1)
7 41 13 礼による社会秩序を説いた孔子 5「諸子百家」中の孔子、荀子の説明と矛盾する。 3-(1)
8 43 17 王莽 同頁l.18、p.286 さくいん 誤りである。 3-(1)
9 44 注1 本紀(ほんき) 「ほんき」は、誤りである。 3-(1)
10 54 1 1中の「九品宮人法」 「宮人法」は、誤りである。 3-(1)
11 57 Topic 仏教のもつ整然とした経典(けいてん) 同頁、注4  仏教用語として、「けいてん」は一般的ではない。 3-(3)
12 66 7 Muhanmmad 誤りである。 3-(1)
13 75 3 3中のマンマ=ムーサ 誤りである。 3-(1)
14 82 17〜18 農民は領主直営地を耕作するだけでなく領主のためにさまざまな労働を強制された。これを賦役という。 賦役について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
15 88 1〜3 この時代の身分制議会は王権を制約するものであったが、すべての身分にかかわる公共の事がらについては国王による課税を認めていた点で、主権国家形成の第一歩となった。 王権と身分制議会との関係について、説明不足で理解しがたい表現である。 3-(2)
16 92〜93 18〜1 吟遊詩人を語り手とした騎士道文学が現れた。『ローランの歌』や『アーサー王物語』が代表的であるが、いずれもキリスト教倫理と結びついた英雄叙事詩である。 同頁図5「吟遊詩人」の説明中に「騎士道的恋愛を主題とする叙情詩を創作し吟じた詩人たちのこと」とあり、ヨーロッパ中世の文学について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
17 99 5 シナ海 誤りである。 3-(1)
18 102 10〜12注1 日本列島北方(東北地方北部・北海道方面)でも、朝廷や幕府に完全には属さない、独自の政権をつくる動きがあいついだ。 注1 日本列島北方の独自政権  平泉の藤原氏政権が代表で・・・こうした独自性が失われるのは、江戸幕府とロシアが国境を画定しようとする江戸時代後期のことであった。 注1の藤原政権を含めて日本列島北方の独自政権とは何をさすのかあいまいで、東北・北海道の歴史に関する記述として、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
19 105 1 1339年に靖難の役をおこし 靖難の役の年号が誤りである。 3-(1)
20 126 12 1近代世界システムのしくみ 2近代世界システムの広がり 「中核」、「覇権」、「半周辺」、「周辺」の扱い方に図1と図2との間で齟齬があり、近代世界システムを説明する図として理解しがたい図である。 3-(2)
21 139 17〜22 クロムウェルが、王党派を破った。1649年には、王を処刑した議会派が共和制を樹立した。クロムウェルは・・・平等派(水平派)と組んで・・・長老派を追放した。ついでこの平等派を抑えると・・・軍事独裁を行った。 共和制の樹立までの時系列が不正確である。 3-(1)
22 140 22 イギリスの商業革命と生活革命 「商業革命」という用語の用い方が通例とは異なっており、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
23 140 注3 エリザベス時代のイギリスは、ジェントルマン階級が勃興した エリザベス1世時代のイギリスに関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
24 141 4〜5 オランダは、3度のイギリス=オランダ戦争を戦ったがいずれも敗北した。 オランダとイギリス=オランダ戦争との関係について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
25 144 注1 再版農奴制 領主が、農奴とされる労働者を使って生産を拡大し 再版農奴制の経営について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
26 153 図4 産業革命期の労働者の住宅  日のあたらない路地裏に、バラックが並んでいる この図の解説として誤りである。 3-(1)
27 159 19 オーストリア・プロイセン連合軍がパリに迫ると 誤りである。 3-(1)
28 160 1 サン=キュロット フランス革命時代の都市民衆(プロレタリアート)をさして使われた言葉 サン=キュロットの説明として誤りである。 3-(1)
29 164 注2 反穀物同盟 誤りである。 3-(1)
30 168 1 代表の一人が「会議は踊る、されど進まず・・・」と嘆いたと伝えられている。 「会議は踊る・・・」の出所が不正確である。 3-(1)
31 175 1〜3 西南ドイツ諸邦はプロイセン主導のドイツ統一を嫌い、フランスも・・・西南ドイツ諸邦の反プロイセン感情をあおっていた。 「西南ドイツ諸邦」を含む地域は図3の地図では「南ドイツ諸邦」と表されており、プロイセンへの反対勢力の地理的配置について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
32 175 注6 パリ=コミューン 史上初の労働者政権だった パリ=コミューンの性格として、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
33 176〜177 22〜2 ナポレオン戦争と、その後のプロイセンによる武力での国家統一の過程で荒廃したドイツから・・・大量の移民が押し寄せた。 ドイツからアメリカへの移民の事情に関する文として、誤りである。 3-(1)
34 194 注1 銀行が融資する産業資本を金融資本という 金融資本について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
35 196 コラム 視点をかえて  市民社会の形成と性差別の定着 「性差別の定着」という見出しとコラム本文との相互の関係が不適切である。 2-(9)
36 199 21〜22 プロイセン中心の国政に抵抗する南西部カトリック勢力を抑えようとして 文化闘争に関する記述として、不正確である。 3-(1)
37 204 2 219世紀後半の世界の一体化 鉄道の路線が不正確な地図である。 3-(1)
38 209 6〜8 清朝が鉄道網の全国的整備のため、外国借款を利用した鉄道国有化を進めると 鉄道国有化についての記述として、不正確である。 3-(1)
39 216 注1 ペトログラード ペテルブルクから改称。・・・1991年にサンクトペテルブルクと改称。 旧名も現在の名称と同じであり、91年を「改称」とすることは誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
40 217 5 キール軍港の反乱 ユンカー出身の富裕層からなる海軍指導部 ドイツ帝国の海軍指導部について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
41 234 1 1中の「円ブロック・フラン=ブロック」 凡例が不備で理解しがたい図である。 3-(2)
42 236 17〜18 共産党の主力軍は、国民党との一致抗日を訴える八・一宣言を出しつつ北上し 八・一宣言を発表した主体に関して、不正確な表現である。 3-(1)
43 242 12〜13 ドイツは・・・5月2日に無条件降伏した。 ドイツ降伏の日付が誤りである。 3-(1)
44 242 20〜24 戦禍はますます拡大し・・・日本は14日ポツダム宣言を受諾し、15日に昭和天皇がラジオで受諾を公表した。 1945年8月の出来事であることが記されておらず理解しがたい表現である。 3-(2)
45 242 注1 ヤルタ秘密協定と北方領土問題 ・・・日本では北方領土(千島列島)問題の原因をここに求める見解が有力になる。  北方領土問題に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
46 250 24〜25 1971年台湾にかわって国際連盟での代表権を獲得した 国際連盟は誤りである。 3-(1)
47 265 1 東・東南アジアの経済成長  1990年代だけが10年単位になっておらず、誤解するおそれのあるグラフである。 3-(2)
48 266 注2 2003年に独立した東ティモール 独立年が誤りである。 3-(1)
49 267 2〜3 天安門事件となって爆発した。政府はこれを武力で抑えつけたが、民主化への動きは中国でもはじまった。 天安門事件後の中国の政治的動向に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
50 268 3〜7 アメリカは・・・その覇権は、すでにヴェトナム戦争でゆらぎ・・・イラク戦争が長期化してますますゆらごうとしている。 東欧社会主義圏崩壊後の覇権の動向を踏まえておらず、アメリカの地位について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
51 269 コラム 視点をかえて 公害の「発見」(全体) 日本の公害問題について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
52 272 12〜15注1 構造主義は、グローバル化について性急にその当否を判断することを戒めている。・・・この思想が急速に世界中に普及したのは、経済と文化のグローバル化のおかげであった・・・ 注1 構造主義 グローバル化への賛否はそれぞれ社会構造に起因するものであり・・・ 構造主義、グローバル化のいずれについても、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
53 272 写真2 政経分離 誤りである。 3-(1)
54 278 18〜22左段 膨大な量の二酸化炭素が排出され、これをおもな原因にする温室ガス効果で地球温暖化も進行しています。温暖化は異常気象を招き、砂漠化をますます加速させ農産物の収穫に悪影響を及ぼします。 温室効果と温暖化について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。

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