本文へ
文部科学省
文部科学省ホームページのトップへ
Home > 生涯学習・学校教育 > 小・中・高校教育に関すること > 教科書 > 教科書検定結果 > 高等学校歴史教科書に関する検定結果(平成18年度) > 検定意見書

検定意見書

 受理番号 18-55  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年

番号 指摘箇所 指摘事項 指摘事由 検定基準
1 52 12 西欧近代の王権神授説 192頁11〜12行目では絶対王政期を「近世」「初期近代」と区分しており,相互に矛盾している。 3-(1)
2 63 脚注2 これらの民族との関係は不明であるが,ドンソン文化と呼ばれ,ベトナム北部からインドネシアまで分布する青銅・鉄器文化があり,前3世紀ころのものと考えられている。 本文では東南アジアにおける諸民族の移動が記述されているのに対し,脚注2ではドンソン文化が説明されているため,本文と脚注との相互の関係が不適切である。 2-(9)
3 84 8〜9 これまで孤立して発展してきた中国文化に新鮮な刺激をもたらした。 76頁最終段落では「外界との交流」につき列挙しており,相互に矛盾している。 3-(1)
4 121 18〜21 大学では,7自由学科と呼ばれる文法・修辞学・弁証法・算術・幾何学・天文学・音楽が教えられ,大きな大学の場合には,さらに神学・法学・医学・人文学の各学部をもつようになった。 中世ヨーロッパの大学の学部について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
5 166 10〜11 イエズス会など修道会の宣教により,植民者・先住民・黒人のあいだにカトリックの信仰がひろまった。 「植民者」に「カトリックの信仰がひろまった」とするのは不正確である。 3-(1)
6 166 11 カトリックの信仰がひろまった2 本文と脚注2の内容との相互の関連が不適切である。 2-(9)
7 186 17〜20 初期の段階では,ムガル朝やヴィジャヤナガル王国などの現地の権力者から許可と保護をえて港町に商館を建設し,平和的に取引きをおこなったが,…みずからの軍事力をもつようになった。 主語が明示されておらず理解し難い表現である。 3-(2)
8 199 6〜7 カールはイタリア戦争やオスマン帝国との戦いに拘束されていたので,帝国内の諸侯との妥協をせまられ1 本文と脚注1の内容との相互の関連が不適切である。 2-(9)
9 222 13〜14 これにより雇用が増し,市場経済が発達した1 本文と脚注1の内容との相互の関連が不適切である。 2-(9)
10 238 13〜14 オーストリア・プロイセン連合軍は国境をこえてパリにせまった。 不正確である。 3-(1)
11 242 16〜17 推進者の主体は下級貴族のジェントリだった。 ジェントリを貴族のように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
12 265 13 自由主義が北より強い南ドイツ諸邦 断定的であり当時のドイツの状況を誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
13 266 13〜14 プロイセン支配に抵抗するドイツ南西部のカトリック勢力をおさえようとしたが(文化闘争), 文化闘争に関する記述として不正確である。 3-(1)
14 307〜308 21〜1 政府は日露戦争の勝利によって国民の不満をなだめようとしたが敗れ,これをきっかけに1905年1月,第1次ロシア革命がおこった。 時系列として不正確である。 3-(1)
15 327 5〜6 11月には降伏と同時に国内で革命がおこった(ドイツ革命)。 時系列として不正確である。 3-(1)
16 343 15 蒋介石は1927年4月3 本文と脚注3の内容との相互の関連が不適切である。 2-(9)
17 343 脚注2 2…日本・イギリス,そして軍閥の警官が弾圧を加え,死傷者を出した。これに対する抗議運動が全国にひろがり,…のべ1000万人にのぼる人びとが,ストライキやデモに参加した。 五・三〇事件とその後の運動との関係があいまいで,誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
18 344 脚注2 しかし1926年6月,朝鮮王朝最後の国王純宗の葬儀の日に,各地で独立万歳をさけぶ示威運動(六・一〇万歳運動)がおこり, 本文との関係が理解し難い表現である。 3-(2)
19 353 8〜9 チェコスロヴァキアのドイツ人居留地ズデーテン地方 「居留地」とするのは誤りである。 3-(1)
20 353 脚注2 プロイセン(もしくはドイツ)領だったダンツィヒ(現グダニスク)およびその後背地は,ヴェルサイユ条約でポーランドに返り, ダンツィヒがポーランドに返ったとするのは不正確である。 3-(1)
21 363 地図 オーストリアの部分 フランスによる占領地域が示されておらず,不正確である。 3-(1)
22 365 地図 カシミール地域 同頁では「領土の帰属をめぐりカシミール問題のような対立も残った」と記しているにも関わらず,地図上では国境が確定しており相互に矛盾している。 3-(1)
23 386 5〜7 日本企業は貿易摩擦を回避するためアメリカに進出し,また為替変動によるリスクをさけるためにアジアに生産拠点をつくって多国籍化した。 日本企業がアジアに生産拠点をつくった原因が「為替変動をさけるため」であるかように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
24 406 19〜24 クローン人間の誕生が現実みをおびてきた今,人間の遺伝情報は高度なプライバシーに属している。しかし,個人情報を保護する制度の整備はおくれがちで,…。また,遺伝子組み換え食品には危険ではないかという懸念がつきまとっているが,この種の情報を周知させることはなかなかむずかしい。世界の現状では経済的効率や食糧増産も視野に入れなければならないだろう。 性格の異なる問題が列挙されており,理解し難い表現である。 3-(2)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ