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Home > 生涯学習・学校教育 > 小・中・高校教育に関すること > 教科書 > 教科書検定結果 > 中学校歴史教科書に関する検定結果(平成16年度) > 検定意見書

検定意見書

受理番号 16-35 学校 中学校  教科 社会  種目 社会(歴史的分野)  学年 1・2 

番号 指摘箇所 指摘事項 指摘事由 検定基準
1 表見返   埴輪は、死者をとむらうために、豪族の墓である古墳にいっしょに納められた。 埴輪の設置状態について、古墳の内部に収納されたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
2 13 右下囲み 日本国有鉄道 不正確である。 3−かっこ1
3 14囲み 6

7
タイムリミットの1時間15分前。2機の飛行機が空港におり立った。・・成田空港へと向かった。 不正確である。 3−かっこ1
4 16 側注2 アフリカに出現した現生人類は黒い皮膚の人々だった。 断定に過ぎ,誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
5 16 上地図 氷河のあった地域 「氷河のあった地域」の表記が不正確である。 3−かっこ1
6 19 18

20
自然と調和して生活した約1万年間の縄文時代は、日本人のおだやかな性格を育み、多様で柔軟な日本文化の基礎をつくった。 日本人の性格の形成について、断定的で理解し難い表現である。 3−かっこ2
7 22 2

5
アフリカやアジアの大河の周辺では,大気が乾燥して砂漠が広がり,食料不足にみまわれた。そこで,これらの地域では,野生の植物を栽培したり,…農耕・牧畜が始まった。 農耕・牧畜の起源について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
8 22 14

19
多数の人々を動かす灌漑工事には,…共同の事務を管理する書記を雇った。…灌漑工事や,戦い,祭りなどを指揮する指導者は,広い地域を統合するにつれて,世襲の王となっていった。 古代における支配の形成について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
9 30 右17-18 今日では、神武天皇の実在を疑う説もあり、この点についてはいまだ結論が出ていない。 神武天皇の存在が、おおよそ史実であると誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
10 30 右27 建国記念日 誤りである。 3−かっこ1
11 32 上左地図 4世紀末の朝鮮半島 楽浪郡は既に滅亡しており、不正確である。 3−かっこ1
12 32 6

9
このすきをついて、朝鮮半島北部の高句麗が急速に強大になった。・・4世紀末には半島南部の百済をも攻撃しようとした。 3・4世紀の朝鮮半島の状況について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
13 33 左上 「広開土王碑文の一部」中、「百残(百済)□□新羅を破りて」 現在の学説状況に照らして不正確である。 3−かっこ1
14 33 3

4
大和朝廷があえて南朝の朝貢国になったのは、高句麗に対抗し、朝鮮南部の支配を認めさせるためだった。 大和朝廷が朝鮮南部を実際に支配していたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
15 33 5

7
6世紀になると、朝鮮半島南部に新羅が台頭した。新羅は高句麗と結んで、百済を圧迫した。 現在の学説状況に照らして不正確である。 3−かっこ1
16 33 9 大和朝廷の拠点が置かれた任那
(32ページ16〜17行目も含む)
任那について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
17 34 7

8
589年,隋が中国全土を約370年ぶりに統一したのだ。 不正確である。 3−かっこ1
18 35 13

17
その内容は、豪族が争いをやめ、・・・公共の利益のために奉仕する役人の・・・和を重視する考え方は、その後の日本社会の伝統となった。
(同頁囲み内も含む)
公共の利益について説明不足であり、また断定的で理解し難い表現である。 3−かっこ2
19 36

37
19

2
しかし、ふたたび倭王の称号にもどり、中国の属国の立場になる道を・・・・固有の文化を失うことだった。 説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
20 37 13

15
こうして、外国の・・・聖徳太子によって打ち立てられた。 断定的で理解し難い表現である。 3−かっこ2
21 41 右下 天皇の系図 系図中の数字について、説明不足で理解し難い図である。 3−かっこ2
22 42 地図 大極殿(たいきょくでん) 誤りである。 3−かっこ1
23 48 1

2
聖徳太子は仏教を深く信仰したので、日本で初めて仏教を基礎とする文化がおこった。 飛鳥文化の起こりが聖徳太子にのみ起因するかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
24 50 右13-14 陸奥国(青森県) 誤りである。 3−かっこ1
25 53 側注4 4律令制度のもとでの良民と賤民の区別は・・ 本文との関連が不適切である。 2−かっこ11
26 58 上囲み 「万葉がなの例」中の、「於ヲ(オ)」 誤りである。 3−かっこ1
27 59 左7-12 「紫式部」の名も、父親が式部省の役人だったことからついた、宮中でのよび名である。 紫式部が当時からそう呼ばれていたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
28 68 上左図 源頼朝像 現在の学説状況に照らして不正確である。 3−かっこ1
29 68 上地図 「鎌倉の復元模型」中、「由井ヶ浜」 不正確である。 3−かっこ1
30 68 3 守護は、その国の武士を指揮して、 御家人だけであり、不正確である。 3−かっこ1
31 70 2

5
モンゴル帝国は・・西アジアから中国・朝鮮まで・・広大な領土を築いた。 朝鮮はモンゴルの領土に含まれず、不正確な表現である。 3−かっこ1
32 71 右下欄外 考えてみよう「元寇が100年早かったら、どうなっていただろうか。いろいろな面から考えてみよう。」 100年前には元は成立しておらず、理解し難い設問である。 3−かっこ2
33 72 左16-20 平家に反感をもつ後白河法皇らの勢力は、各地の源氏の勢力にもよびかけ、平家打倒の気運が高まった。 平家打倒勢力について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
34 72 左30-右2 しかし、最後は平氏をたおし、武家のかしらの地位を手に入れることに成功した。その後頼朝は、鎌倉に本拠をかまえて動かず、平家追討は・・・まかせ、 時系列について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
35 72 右5 1192年、頼朝は初めて京都に行き、 誤りである。 3−かっこ1
36 78 上右図 足利義満とその邸宅 この絵に描かれている邸宅は後世のものであり、義満の邸宅とするのは不正確である。 3−かっこ1
37 79 上左地図 おもな守護大名(1360年代) 誤りである。 3−かっこ1
38 79 14

17
16世紀の中ごろ、勘合貿易が停止すると、ふたたび倭寇がさかんになったが・・・・高麗はおとろえ、明も滅亡を早めた。 高麗は1392年に滅んでおり、不正確である。 3−かっこ1
39 97 18

19
2度にわたって行われた出兵の結果、莫大な費用と兵力をついやし、豊臣家の支配はゆらいだ。 朝鮮出兵の実態について理解し難い表現である。 3−かっこ2
40 98 9 城郭の内部は書院造で、 城郭の内部の構造を書院造と呼ぶかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
41 105 12

14
1639(寛永16)年、幕府はポルトガル船の来航を禁止した。イギリスは・・長崎出島の商館を拠点とするオランダ人のみとなった。 1639年以前にオランダが出島に移されたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
42 111 側注2 日本の貨幣は、当時のヨーロッパの経済を支えるほどの役割を果たした。 日本の貨幣そのものがヨーロッパの経済を支えたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
43 113 10 他方、中江藤樹は、実践を重んじる陽明学を始めた。 中江藤樹が陽明学の祖であるかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
44 114 右8 測隠 誤りである。 3−かっこ1
45 114 右25-33 公共の利益のために働く このように、忠義とは・・最善をつくすことだった。
 幕末に日本が・・忠義の観念があったことと深い関係がある。
武士道と公共の利益との関係について、理解し難い表現である。 3−かっこ2
46 120 2

4
とくにロシアは、16世紀後半から・・その勢力は18世紀末にはアラスカとカムチャツカ半島にまで達した。 ロシアのアラスカ、カムチャツカ半島への到達時期が不正確である。 3−かっこ1
47 129 中下段 「伊能中図」中の、「この地図の存在を知った西洋列強は・・日本を植民地化するのをあきらめたという。」 148ページ左7行目以下の、「もし、明治維新がなければ、日本は欧米列強の支配下に組み入れられていただろう「という記述と相互に矛盾する表現である。 3−かっこ1
48 133 10

11
自由・平等・友愛をうたう人権宣言 不正確である。 3−かっこ1
49 134 側注1 1600年に設立されたイギリスの国策会社 東インド会社が1600年当時から国策会社的機能を有していたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
50 136 右上地図説明 当時はまだ太平洋を直接横断することはできず、イギリスの植民地にある港を経由しなければならなかった。 説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
51 141 右下囲み 幕府は、なぜたおれたのか
ペリーが来航し、開国を要求してから15年後に、・・・これはどうしてなのだろうか。いろいろな角度から考えてみることができる。
江戸幕府が倒れた理由について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
52 148 左16-20 このような国際情勢の中で、中国(清朝)は、欧米列強の武力に・・・中国の服属国だった朝鮮も同じだった。アヘン戦争に衝撃を受けたのは、中国よりもむしろ日本だった。
(42頁9行目、163頁左31〜右1行目も同様)
中国、朝鮮、日本の地理的な位置関係や、朝貢・冊封関係について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
53 148 右2-3 そのため、西洋文明から学ぼうとする姿勢が欠けていた。 当時の中国の実態について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
54 148 右6-9 それに対し、日本は江戸時代を通じて、・・武士に責任の意識が強かったので、列強の軍事的脅威に敏感に反応した。 国民の教育水準や武士の責任の意識と軍事的脅威への反応との関係について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
55 148 右18-20 こうした変化は、ヨーロッパのどの国と比較しても、いちばん徹底したものだった。 どういう根拠で比較しているのか不明確であり、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
56 149 左1-3 江戸時代を通じて武士は尊敬され、町人が武士をたおすというようなことはおこらなかった。 前段と後段の関係について理解し難い表現である。 3−かっこ2
57 149 左18-21 明治維新は、公共の利益のために働くことを自己の使命と考えていた武士たちの自己犠牲によって実現した、世界に例のない改革だった。 明治維新と武士との関係について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
58 153 11

13
帰国した大久保利通と・・・必ず欧米列強が介入し、日本は滅亡するとおそれた。 征韓論の中止について一般的な学説である内治優先に触れずに、一面的な見解を充分な配慮なく取り上げている。 2−かっこ4
59 153 側注1 こののち日本は・・・軍艦が砲撃される事件がおきた(江華島事件)。これを理由に・・日朝修好条規を結び、朝鮮を開国させた。 日朝修好条規締結の実態について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
60 154 13

15
この政策が成功したのは、江戸時代にすでに技術の成熟があり・・近代産業として発展する条件が整っていたからである。 江戸時代の技術について、近代工業との関連において誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
61 156 16

18
1883(明治16)年、政府は東京の日比谷公園のそばに鹿鳴館という洋風の建物をつくり、 当時日比谷公園が開設されていたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
62 157 15

16
この条約では、治外法権を撤廃し、12年後に日本に関税自主権をあたえることが認められた。 誤りである。 3−かっこ1
63 163 左16-28 古来、朝鮮半島は、中国の進んだ文明を日本に伝える通路だった。しかし、朝鮮半島全体が日本に敵対的な大国の支配下に入れば・・・豊臣秀吉が、朝鮮半島に兵を送ったこともあった。 日本と朝鮮半島との関係について、朝鮮の実態を考慮せずに一面的な見解を十分な配慮なく取り上げている。 2−かっこ4
64 163 左31-右4 明治新政府は、政権樹立後、すぐに朝鮮と国交を結ぼうとした。・・・
これは、清朝の支配から朝鮮を切りはなすねらいがあった。
朝鮮と清との関係について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
65 163 右13-14 そこで日本は、朝鮮の開国後、朝鮮の近代化を援助した。
(同ページ左30行目も含む)
朝鮮の近代化について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
66 164 15

16
一時は首都漢城(現在のソウル)にせまるほどであった。 漢城近郊にまで達したかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
67 165 側注3 そのために、国内政治では、政府と政党が協力して政党中心の政治が前進した。 この時期の政府と政党との関係について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
68 166 表キャプション 大連まで開通したシベリア鉄道 誤りである。 3−かっこ1
69 166 上左地図 「開戦前の日露両軍の戦力配置」中、「京城」(168ページ「日露戦争後の日本の領土と権益」も含む) 不正確である。 3−かっこ1
70 166 側注1 中国の伝統宗教の流れをくむ義和団 義和団の性格について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
71 169 左18-25 日本海軍の連合艦隊を率いる・・・決戦の前日決断し、・・対馬海峡に全艦隊を出動させ待ち受けた。・・ロシアの3倍の命中率を身につけた。 不正確である。 3−かっこ1
72 169 右2-5 「天気晴朗」とは濃霧のために敵を見のがすことがないことを意味し、「波高し」は射撃能力の劣るロシア艦隊の不利を知らせる言葉だった。 断定的に過ぎ、理解し難い表現である。 3−かっこ2
73 169 右28-32 なお、東郷や陸軍大将の乃木希典は、戦後、敗れたロシアの将軍の助命のためにさまざまな努力をして、それに成功している。明治の日本にも、武士道は生きていたのである。 東郷や乃木の行動について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
74 170 9

19
韓国併合 日本政府は、日本の安全と満州の権益を防衛するために、・・・その後も、独立回復の運動が根強く行われた。 韓国併合に至る経緯について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
75 170

171
20

1
韓国併合のあと置かれた朝鮮総督府は、鉄道・灌漑の施設を整えるなどの開発を行い、土地調査を開始し、近代化に努めた。 植民地政策の一環であることが理解し難い表現である。 3−かっこ2
76 171 上囲み コラム及び同頁5〜7行目
「日本は,日清戦争のあと日本の領土となった台湾でも,台湾総督府を置いて現地の開発に力をつくした」
日本の植民地政策の一環であることが理解し難い表現である。 3−かっこ2
77 171 13

14
翌年,南京に革命派の代表が集まって孫文を臨時大総統に選び,中華民国の成立を宣言した。 南京に革命派の代表が集まって孫文を臨時大総統に選んだ年を1912年とするのは誤りである。 3−かっこ1
78 181 上右地図 山東出兵(1914) この出兵の名称が「山東出兵」であるかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
79 181 7

13
いっぽう、中国はドイツに宣戦布告し・・・それに対し日本は、・・・要求した。中国側は、列強の介入を期待して極秘の交渉内容を内外にもらし、・・・中国国内の反日世論は高まった。 21か条要求について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
80 182 5

8
レーニンが指導する共産党が武装蜂起し,他の党派を武力で議会から排除して,労働者,農民,兵士を中心に組織された代表者会議(ソビエト)による政府をつくった。 時系列について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
81 185 3

4
この動きはたちまち朝鮮全土に広まった(三・一独立運動)。朝鮮総督府は、その参加者多数を検束したが、 三・一独立運動について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
82 186 左上写真説明 「衆議院の門前におし寄せた民衆」中、「議会を無視したとして、」 不正確である。 3−かっこ1
83 189 14

18
この混乱の中で、朝鮮人のあいだに不穏なくわだてがあるとのうわさが広まり、住民の自警団などが社会主義者や朝鮮人を殺害するという事件がおきた。 社会主義者が殺害された理由について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
84 189 側注3 援助に来たアメリカ艦船は、東京湾で湾の深さを測り、木造住宅の多い東京の街が火災に弱いことを調査していた。 断定的に過ぎ、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
85 192 14

17
1928年から5か年計画が実行され,重工業の建設や農業の集団化が進められた。その過程で,スターリンは秘密警察や強制収容所を用いて,数百万の人々を処刑した。 1928年からの第一次5か年計画の時期のことであるかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
86 193 1

4
世界各国の共産党は,コミンテルンの支部と位置づけられ,モスクワの本部の指示を無条件で実行し,各国の政府に対する破壊活動に専念した。 コミンテルン及び各国共産党の活動内容について,誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
87 194 4

5
中国統一の動きは、日本が権益をもつ満州にも近づいてきた。 1928年段階で、満州を含めた中国の統一がなされていないかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
88 194 10

11
日本に対しても、日本商品をボイコットし、日本人を襲撃する排日運動が活発になった。 日本側の行動に触れずに記述しており、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
89 194 16

20
いっぽう、中国政府は、・・これを革命外交と称した。このため日本では軍部を中心に、国際協調の精神で中国に対処するのはむずかしいと考える人もあらわれ、 革命外交と日本との関係について、説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
90 196 6

9
国民党による中国統一が、・・排日運動もはげしくなり、・・・迫害などが頻発した。さらに日本にとって・・・国民党の力もおよんできた。(上図「満鉄沿線で発生した・・」も含む) 排日運動の原因とその後の経緯について、理解し難い表現である。 3−かっこ2
91 196 18

19
1932(昭和7)年3月、関東軍と現地人政治家によって満州国が建国され、 満州国建国の実態について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
92 197 8

9
リットン調査団の報告書は、日本の安全と権益がおびやかされていた事実は認めつつも、 日本全体の安全がおびやかされていたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
93 197 12

15
満州国は、五族協和、王道楽土建設のスローガンのもと、・・・急激な経済成長をとげた。中国人などの著しい人口の流入もあって、満州国建国はしだいに既成事実となっていった。 満州国の実態について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
94 198

199
16

1
共産党軍は圧倒的な兵力をもつ国民党軍に追いつめられ,消滅寸前の状態にあった。これを救ったのは,満州地方の軍閥で,関東軍に追い出されひそかに共産党と結んだ張学良だった。…日本と戦うよう要請した(西安事件)。 西安事件について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
95 199 1

3
共産党は息を吹き返し,共産党員が国民党の内部に入りこみ,日本を戦争に引きこむための破壊・挑発活動を活発に進めるようになった。 日中の開戦直前の状況について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
96 199 7

11
盧溝橋で、演習していた日本軍に向けて何者かが・・・。翌朝にも、中国側からの発砲が続き、戦闘状態になった(盧溝橋事件)。・・・日本側との衝突事件が続発し、解決を困難にした。 事件について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
97 199 側注2 のちの東京裁判では、このとき日本軍が多数の中国人民衆を殺害したと認定された(南京事件)。 南京事件の実否について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
98 199 18

20
しかし、蒋介石は奥地の重慶に首都を移し、抗戦を続けた。こうして、以後8年間にわたる日中戦争へ発展した。 日中戦争の開始時期および長期化の原因について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
99 200 13

17
そのころ、広大な植民地をもっていたイギリス、フランスなどは、本国と・・・他方で、高い関税をかけて圏外の商品をしめ出す政策をとった。これを、ブロック経済という。 ブロック経済化が1930年代後半から始まったかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
100 201 2

7
アメリカは、門戸開放・・・日中戦争では、アメリカは・・・近衛声明に強く反発し、それ以後、中国の・・。日米戦争にいたる対立の一因は、ここにあった。(同ページ上図も含む) アメリカの政策および政策変更の要因について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
101 201 側注 これによって、ソ連はヨーロッパ戦線に戦力を回すことができた。 断定的に過ぎ、理解し難い表現である。 3−かっこ2
102 202 地図 アイルランドの部分の色分け 不正確である。 3−かっこ1
103 203 上囲み その背景には、人種差別に反対してきた日本政府の基本方針があった。 日本政府の方針について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
104 203 4

12
1941年7月、・・これを南部仏印進駐という。・・8月、米英両国は大西洋上で・・。悪化した日米関係を打開するための日米交渉が、ワシントンで行われたが、進展はなかった。 日米交渉の時期について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
105 203 側注1 フランス領インドシナのこと。現在のベトナム。 不正確である。 3−かっこ1
106 204 3

5
これは、太平洋の制海権を獲得し、将来、東南アジアから日本へ石油などの物資を輸送する船の安全を確保するのが目的だった。 真珠湾攻撃の目的について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
107 206 8

17
日本はこれらの・・この会議には、満州・・フィリピン・・ビルマ・・が参加した。・・この会議以降、・・「大東亜共栄圏」の建設を戦争の名目としてかかげるようになった。 大東亜会議に至る経緯及び大東亜共栄圏構想が出された時期について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
108 206

207
18

12
アジア諸国と日本 日本の占領地域の実態について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
109 207 9

10
日本の南方進出は、もともとは日本の「自存自衛」のためだったが、 日本の戦争目的について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
110 207 9

12
日本の南方進出は、・・・アジア諸国が独立するにいたるまでの時計の針を早める効果をもたらした。 アジア諸国の独立の経緯について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
111 208 14

18
朝鮮半島では、日中戦争開始後、日本式の姓名を名乗ることを認める創氏改名が行われ、・・。戦争末期には、徴兵や徴用が、朝鮮や台湾にも適用・・きびしい条件のもとで働かされた。 戦時下の植民地などの実態について、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
112 209 3

13
空襲の被害 学習指導要領に示す「内容」かっこ5)のカ「また、大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたことを理解させる」に照らして、日本人の被害のみが記述されており、扱いが不適切である。 2−かっこ1
113 210 10 5月,連合軍の侵攻を前にヒトラーは自殺し, 自殺の時期が誤りである。 3−かっこ1
114 211 上囲み グルーの奔走で発表されたポツダム宣言は、日本を壊滅から救う助け舟だった。 断定的に過ぎ、誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
115 212 15

17
民主化とよばれたこれらの改革は、すでに日本政府が計画していたものと合致し、 五大改革指令が、すべてすでに日本政府が計画していたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
116 213 側注3 占領軍が占領した国の憲法を変更させることは、ハーグ陸戦法規で禁じられたことだった。 ハーグ陸戦法規の解釈について、一面的な見解を十分な配慮なく取り上げている。 2−かっこ4
117 214 左13右15 実際には,戦争で,非武装の人々に対する殺害や虐待をいっさいおかさなかった国はなく,日本も例外ではなかった。…過酷な労働に従事させ,およそ1割を死亡させた。 第二次世界大戦に関わる惨禍と日本との関係について理解し難い表現である。 3−かっこ2
118 214 右29-32 ファシズムと共産主義の犠牲者は,その数において,20世紀におこった二つの世界大戦の死者をはるかに上回ることを忘れてはならない。 犠牲者数の比較について断定的に過ぎ,誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
119 215 右2-4 GHQは、占領直後から、新聞、雑誌、ラジオ、映画のすべてにわたって、言論に対するきびしい検閲を行った。 きびしい検閲が占領下でのみ行われたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
120 218 19 ソ連は,キューバ対決の敗退後, キューバ危機について誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
121 219 右囲み 「歴代内閣のおもな仕事」中、「1954 鳩山一郎 日ソ平和条約」 日ソ平和条約が締結されたかのように誤解するおそれのある表現である。 3−かっこ2
122 223 12

16
共産主義陣営の崩壊によって、世界規模の戦争の危険は去ったが、民族や宗教の対立を・・・あるいは共産党一党独裁の国家が残っており、この地域も大きな危険をかかえている。 説明不足で理解し難い表現である。 3−かっこ2
123 223 下欄外 1990年の湾岸戦争 誤りである。 3−かっこ1
124 234   Yahoo!JAPAN きっず 特定の営利企業の宣伝になるおそれのある表現である。 2−かっこ15

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。

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