検 定 意 見 書
受理番号 12-351 | 学校 高等学校 | 教科 地理歴史 | 種目 世界史A | 学年 |
番号 | 指摘箇所 | 指 摘 事 項 | 指 摘 事 由 | 検定基準 | |
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頁 | 行 | ||||
1 | 16 | 地図 | モンゴル帝国の最大領域 | 本文(16頁10行目)には「西方の4ハン国」とあるが,地図上には3ハン国しか示されておらず,理解し難い表現である。 | 3-(2) |
2 | 22 | 16 | 中流域のモヘンジョ=ダロ,下流域のハラッパーの遺跡 | 両遺跡の位置が,誤りである。 | 3-(1) |
3 | 23 | 18 − 19 |
仏教はその後,…スリランカから東南アジア諸国に伝えられ,上座部仏教となった。 | 仏教伝播の説明として,誤りである。 | 3-(1) |
4 | 32 | 16 − 17 |
イエスがユダヤ教を基礎とするキリスト教を成立させた。 | キリスト教成立の記述として,誤りである。 | 3-(1) |
5 | 34 | 地図 | 7〜8世紀のイスラーム世界 | 地図はウマイヤ朝時代のイスラム世界の拡大領域をイスラム帝国としているが,本文はアッバース朝以後をイスラーム帝国としており,相互に矛盾している。 | 3-(1) |
6 | 48 | 7 − 8 |
教会のこうした世俗化を刷新しようとする運動がおき, | 「世俗化」という表現は不正確である。 | 3-(1) |
7 | 54 − 69 |
第5章ユーラシアの交流圏 1「海域世界の成長とユーラシア」、2「遊牧社会の膨張とユーラシア」、 3「地中海海域とユーラシア」、 4「東アジア海域とユーラシア」 |
学習指導要領に示す「内容」の(1)のオの(ア)から(エ)について、「内容の取扱い」の(2)のイに照らして、二つ程度選択して学習することができるよう配慮がされていない。 | 固有 2-(1) |
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8 | 66 | 9 − 10 |
東シナ海は季節風に乗れば航海しやすい。 | 14頁には「東シナ海を横断する直行航路(南路),…南路をとるようになってから,遭難があいつぐようになった」と記述されており,相互に矛盾している。 | 3-(1) |
9 | 72 | 地図 | 明代のアジア | 朝鮮半島が明の領域と記されており,誤りである。 | 3-(1) |
10 | 75 | 15 | スペインは西方航路でインドへむかった。 | 当時のヨーロッパにおける「インド」の地理的概念が、現在のインドと異なっていることが説明されておらず,誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
11 | 76 | 10 − 11 |
イタリア=ルネサンスの中心は,…フィレンツェであった。 | イタリア=ルネサンスの中心が,フィレンツェだけであったかのように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
12 | 79 | 写真 | 鉱山で使役されるインディオ 南米のカトリック教会 |
2枚の写真の説明が逆であり,誤りである。 | 3-(1) |
13 | 81 | 地図 | 最盛期の清帝国 | 朝鮮半島を,清の領土とするのは,誤りである。 | 3-(1) |
14 | 109 | 地図 | おもな反植民地運動(19世紀末から20世紀初頭) | 反植民地運動とは関係ない運動が記述されており,理解し難い地図である。 | 3-(2) |
15 | 122 | 5 − 7 |
清朝とも朝貢関係を維持していた琉球を獲得するため,台湾に漂着した琉球人が殺された事件を口実にして台湾に出兵し,1879年沖縄県として日本に帰属させた。 | 日本の台湾出兵と,琉球を沖縄県として日本に帰属させた件の関連についての説明がなく,理解し難い表現である。 | 3-(2) |
16 | 131 − 132 |
2大衆社会の出現 | 学習指導要領に示す「内容」の(3)のア「急変する人類社会」に照らして,「公教育の普及」を取り上げていない。 | 1-(1) | |
17 | 135 | 地図 | 第一次世界大戦中のヨーロッパ | 地図上の連合国と同盟国の色分けが,凡例と逆であり,誤りである。 | 3-(1) |
18 | 139 | 31 − 32 |
富農撲滅運動の犠牲者は数千万人といわれる。 | 犠牲者数を数千万人とするのは,最近の学説状況に照らして,不正確である。 | 3-(1) |
19 | 140 | 22 | アメリカはドイツに資本を貸与し, | ドーズ案に関して,「資本を貸与し」たという表現は不正確である。 | 3-(1) |
20 | 141 | 29 − 30 |
あいついで政権を握った共和党大統領は「正常への復帰」を唱え, | 同時期の共和党大統領全員が,「正常への復帰」を唱えたかのように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
21 | 142 | 11 − 12 |
金を基準にした新紙幣マルク(レンテンマルク) | レンテンマルクの説明として,誤りである。 | 3-(1) |
22 | 152 | 9 − 10 |
日本の行動が侵略的であるとする国際連盟の調査団の報告書 | リットン調査団の報告書に関する記述が,誤りである。 | 3-(1) |
23 | 160 | 24 | 陜西省延安に根拠地を移した(長征)。 | 長征が延安で終結したように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
24 | 162 | 21 − 22 |
部族同士の対立 | 111頁では,アフリカのツチ族などを「部族」と呼称することに否定的であるにもかかわらず,当頁では「部族同士の対立」と表現しており,理解し難い。 | 3-(2) |
25 | 164 | 14 − 15 |
米ソ共存政策をかかげて大統領になった。 | 大統領選挙期間中および就任当初のケネディは,米ソ共存政策を掲げておらず,誤りである。 | 3-(1) |
検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。