検 定 意 見 書

 受理番号 12-309  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年 

番号 指摘箇所 指 摘 事 項 指 摘 事 由 検定基準
1 9

17
  世界史への扉123 学習指導要領に示す「内容」の(1)のアからウについて、「内容の取扱い」の(2)のアに照らして、選択して学習することができるよう配慮がなされていない。 固有
2-(1)
2 9

17
  世界史への扉123 学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のア「二つ程度主題を設定して追究する学習を行うこと」に照らして,学習主題が明示されておらず,扱いが不適切である。 2-(1)
3 31 16

19
いくつかの集落が連合して,ポリスとよばれる都市国家が形成された。 複数集落の「連合」とポリスの形成との関係が,理解し難い。 3-(2)
4 71 24 加羅を根拠地として 当時の朝鮮半島と日本の関係についての学説状況に照らして,誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
5 75 17

18
漢字 「漢字」が唐から「朝鮮や日本」に伝来したかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
6 109 脚注1 西ローマ帝国はビザンツ帝国に従属していたため,ローマ教会はコンスタンティノープル教会に従属するという傾向がみられた。 西ローマ帝国とビザンツ帝国の関係及びローマ教会とコンスタンティノープル教会の関係の説明として,誤りである。 3-(1)
7 115 11 教会が世俗化すると 「世俗化」という表現は不正確である。 3-(1)
8 116 2

3
皇帝はドイツ以外での叙任権を失った。 不正確である。 3-(1)
9 128 4

6
14世紀には金印勅書が出されて,皇帝の選挙資格を7人の聖俗諸侯に認めたが,皇帝の権力はかえって弱まった。 金印勅書と皇帝権力弱化の関係が,理解し難い表現である。 3-(2)
10 178 14

15
カナダ・ミシシッピ以東のルイジアナ・フロリダなどをフランスから獲得し, フロリダをフランスから獲得したとするのは,誤りである。 3-(1)
11 214 6

7
西部の社会には植民地時代からの伝統がなく,実力主義の社会で民主政治が発達しやすかった。 「伝統がなく,実力主義の社会」であると,なぜ民主政治が発展するのか,理解し難い表現である。 3-(2)
12 217 6

8
文学ではゲーテやシラーが完成させた古典主義をうけて,イギリスのバイロンやドイツのハイネらが,新しい文学の流れを代表した。 ゲーテ・シラーとバイロンの関係について,不正確である。 3-(1)
13 229 2

7
18世紀末から,中国の茶を本国に,本国の綿製品をインドに,インド産のアヘンを中国にはこぶ三角貿易をはじめ, 表記の三角貿易が18世紀末に始められたというのは誤りである。 3-(1)
14 230 地図 19世紀なかばの東アジア 不正確な地図である。 3-(1)
15 233 脚注2 東学とは…新宗教をいう。 甲午農民戦争の注として不十分であり,誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
16 247 図キャプション 義和団の活動
義和団は武術を修練し,キリスト教宣教師に反発して排外運動をすすめ,街頭で人形劇などによる宣伝工作をしきりにおこなった。
義和団の性格について,不正確である。 3-(1)
17 262 脚注1 アメリカ合衆国はドイツに借款をあたえ, ドーズ案に関して,「借款をあたえ」たという表現は不正確である。 3-(1)
18 282 24 インドネシア・フィリピンなどには親日政権をつくらせた。 不正確である。 3-(1)
19 301 9

12
1958年から毛沢東の指導によって…,人民公社への組織化がすすめられたが,多くの犠牲を出して失敗におわった。翌年, 人民公社への組織化が1958年で終了したかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
20 307 16

18
アメリカ合衆国や日本が中国と接近し,中華人民共和国を中国と認めて台湾とは国交を断絶した。その結果,1971年の国連総会において中華人民共和国に中国代表権が認められた。 時系列が混乱しており,理解し難い表現である。 3-(2)
21 312 9 事件解決に貢献した江沢民 江沢民が天安門事件解決に直接的に関与したかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
22 323

328
  主題1国際対立と国際協調
主題2科学技術の発展と現代文明
主題3これからの世界と日本
学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のエの(イ)「例示された課題などを参考に適切な主題を設定し,生徒の主体的な追究を通して認識を深めさせる」に照らして,学習主題と追究方法が明示されておらず,扱いが不適切である。 2-(1)
23 326 9

10
二酸化炭素濃度が急速に上昇し,地球温暖化現象がすすみ, 二酸化炭素と地球温暖化との間の因果関係に関する記述が断定的にすぎ、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
24 326 18 環境ホルモン(外因性内分泌攪乱物質) 表記の基準(学術用語集薬学編)によっていない。 3-(3)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。