検 定 意 見 書

 受理番号 12-307  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史A  学年 

番号 指摘箇所 指 摘 事 項 指 摘 事 由 検定基準
1 7 年表 東アジア世界 高麗・朝鮮(李朝)間にある実線および破線の意味が理解し難い表である。 3-(2)
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  第2章東西世界の交流 学習指導要領に示す「内容」の(1)のオの(ア)から(エ)について、「内容の取扱い」の(2)のイに照らして,二つ程度選択して学習することができるよう配慮がされていない。 固有
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また3世紀には邪馬台国の女王卑弥呼が…中国にならった中央集権的な国家制度を整備した。 10頁6〜16行目の記述と重複しており,組織が不適切である。 2-(9)
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乾燥した砂漠・草原地帯のなかでも…ゲルマン人の大移動を引きおこした。
33頁地図も同様。
学習指導要領に示す「内容」の(1)のオ「8世紀以降の諸地域世界の交流の深まり」に照らして,8世紀以降の内陸アジアの騎馬遊牧民族・オアシス都市民の活動の記述が不十分である。 2-(1)
5 51 側注1 中世の信仰(をうけつぐカトリック)では,神は恐れ多いが人間的で、善行や献金によって近づき、取引することができた。 中世における神と人間の関係,教会や聖職者の役割,キリスト教の性格を誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
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イギリスのヘンリ8世は,カトリックの大国スペイン・フランスの影響をはねかえすため,教会をローマ教皇から独立させて国教会とした。 ヘンリ8世の国教会設立の主目的が,スペイン・フランスとの対抗にあったと誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
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しかし同じころ,新航路によるヨーロッパ諸国の東方進出がはじまり,…イギリスが勢力を拡大し,やがてインド洋の制海権を手中にした。 小見出しの「オスマン帝国の衰退」の説明として理解し難い。 3-(2)
8 69 6 農場領主の子弟(ユンカー) 「農場領主の子弟」を「ユンカー」とするのは誤りである。 3-(1)
9 71 側注2 まだ多産早死の時代だった。 本文は「人口増の時期」としており,相互に矛盾している。 3-(1)
10 80 側注2 理性と共和国の立場から,方言も追放され, フランス共和国の言語政策を誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
11 87 3

4
生産協同組合をめざす国立作業場 国立作業場の説明として,誤りである。 3-(1)
12 88 2 憲法はまとまらず, 憲法が成立しなかったかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
13 91 10

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パリでひらかれた講和会議では,ナショナリズムを擁護する立場からナポレオン3世が活躍した。 講和会議におけるナポレオン3世の活動が説明不足で,理解し難い表現である。 3-(2)
14 96 側注3 『大草原の小さな家』は,フロンティアにおけるWASP家族の生活をえがいている。 WASPという用語をフロンティアの存在した時代に適用することはアメリカ社会について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
15 97 20

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これ以後,…「2言語2文化」をうたう複合的な国民国家として発展するのであった。 カナダ連邦の形成以後「2言語2文化をうたう複合的な国民国家として発展」してきたとするのは,不正確である。 3-(1)
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10
イギリス本国の綿工業が発達すると,東インド会社によるインド綿布の独占的な輸入は廃止された。その結果,インドは…綿花を輸出し,逆にイギリス綿布を輸入する国へと転落した。 イギリス本国の綿工業の発達,東インド会社によるインド綿布の独占的輸入廃止,インドが綿花輸出国・綿布輸入国へと転換,の関係が理解し難い。 3-(2)
17 108 左図 江華島事件
朝鮮水域に派遣した…死者も出た。
江華島事件の経緯が理解し難い表現である。 3-(2)
18 112 20 新中間層として大衆が出現したこと, 新中間層と大衆の関係が説明不足で理解し難い。 3-(2)
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義和拳という武術を特色とする義和団 義和団の性格について,不正確である。 3-(1)
20 127 17

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1885年,ボンベイでひらかれたインド国民会議は,このような民族の自覚をさらに高める結果をもたらした。 1885年に開催された会議が、インドの民族の自覚を高めたと誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
21 130 写真説明 原爆投下後の広島
…広島が目標となった理由は,連合国の捕虜収容所がないことだった。
広島が原爆投下の目標となった理由が「連合国の捕虜収容所がないこと」のみであったかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
22 130 写真 ヤルタ会談の連合国首脳たち(1945年) 裏焼きであり,誤りである。 3-(1)
23 151 側注1 「創氏改名」 「三・一運動」に関する項目の注で取り扱われており、実施された時期を誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
24 152 右写真説明 大学卒業後 ホー=チ=ミンは大学を卒業しておらず,誤りである。 3-(1)
25 155 側注2 キューバの完全独立を認めた(34年)。 アメリカとキューバの関係について,誤解のおそれのある表現である。 3-(2)
26 181 写真説明 日中国交回復 国交を回復したとする表記は,不正確である。 3-(1)
27 181 5 ソ連から自立した中国は 建国後の中ソ関係に関し,誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
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  主題学習1地域紛争と国際社会 学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のエの(イ)「例示された課題などを参考に適切な主題を設定し,生徒の主体的な追究を通して認識を深めさせる」に照らして,学習主題と追究方法が明示されておらず,扱いが不適切である。 2-(1)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。