□ | 「拡大教科書」をご存知ですか | ||||||||||
〔教科書課〕 | |||||||||||
読者の皆さんは「拡大教科書」をご存じでしょうか? 「拡大教科書」は、文部科学省の検定を経た教科書の文字や図形を拡大して複製したもので、弱視の子どもたちが使用する教科書です。教科書の文字などを拡大するため分量が増えて、一冊の検定済教科書が数冊の分冊になることも あります。 この「拡大教科書」は、これまでも特殊教育諸学校や特殊学級において、いわゆる「107条図書(注)」として無償給与されてきました。また、平成16年度からは通常の学級に在籍する弱視の子どもたちにも無償給与されるようにな り、平成17年度には、全国で約600名の子どもたちに、約9,000冊の「拡大教科書」が無償給与されています。 検定済教科書は各教科書発行社から出版されます。一方、「拡大教科書」は、個人によって見え方の異なる弱視の子どもたちの一人一人のニーズに応じ、全国のボランティアグループの皆さんのご協力によって製作されるほか、民間の 拡大教材製作会社からも出版されています。 通常の学級に在籍する子どもたちに対する「拡大教科書」の無償給与が始まって今年で3年目になります。この間、この制度に対する教育委員会関係者や学校関係者の理解が十分でないとの指摘や、文部科学省の「拡大教科書」の発 行に関する取組やボランティアグループの皆さんに対する支援が十分でないとの指摘を受けることがあります。 文部科学省では、「拡大教科書」を必要とする全ての子どもたちに教科書が行き渡るように、引き続きこの制度の周知に努めています。また、各方面からのご指摘に謙虚に耳を傾け制度の運用面におけるできる限りの改善を行いたい と考えていますので、関係の皆様のご理解とご協力をお願いします。 なお、「拡大教科書」に関するお尋ね等は、都道府県の教育委員会の教科書関係事務主管課や特別支援教育主管課に設置されている「拡大教科書相談窓口」にご照会ください。 文部科学省にお尋ね頂く場合には、下記にお願いします。 |
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(注)「107条図書」=学校教育法第107条では、特殊教育諸学校や特殊学級などにおいて、文部科学省の検定済教科書、文部科学省の著作教科書以外の教科書を使用することができるとされています。 |
(初等中等教育局教科書課)
-- 登録:平成21年以前 --