ここからサイトの主なメニューです

高等学校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業(平成30年度)(2)

京都市

【調査研究課題名】
スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと協働し,個々の生徒の学習ニーズに応じた指導方法の確立~社会でより良く生きていく力をつけるために~

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:京都市立西京高等学校 定時制]
 教職員に加えてスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)が,各々の専門性を活かした支援を行うことで,生徒が学習に臨む態勢を整えること。また,学習に臨む態勢が整った生徒の個別の学習ニーズに応える学習指導法を開発することを目標とした。
SCやSSWとも連携しながら臨機応変なケース会議を開いて支援方法を検討したり,普段からソーシャルスキルトレーニングを取り入れたりすることにより,不登校経験者の割合が過半数を占める中,学習に臨む態勢の向上,すなわち学校への定着を図れたケースが増加した。そのために必要な情報の収集と管理,活用も体制が整ってきた。
 学習指導法の開発に関しては,事例の収集と分析に取り組んだ。個々の生徒への指導法は個別的であり,一般化にまでは至らなかったが,今年度の事例蓄積は,さらなる研究により,多くの生徒の学力保障に役立つものと考える。

学校法人NHK学園

【調査研究課題名】
高等学校定時制・通信制課程における非行・犯罪歴を有する生徒等の学習ニーズに応じた指導方法等の確立及びその普及を図る

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:NHK学園高等学校]
2018年度は2名の生徒が,多摩少年院から10月後期生として入学することができた。そしてそれぞれ6科目17単位,5科目13単位が修得でき,2019年度での卒業を目指すことができる。
 (1)体制,システムの確立
 委員会を設置。また,院内インターネットが不可の環境下での高校講座視聴の仕組みを,法務省,少年院,NTTdocomo,NHKを交え複数検討し試行した。
スクーリングについては,集中スクーリングで受け入れ体制を整えた。
 (2)特別活動領域
 「成長を促す振り返りシート」を作成し,毎月学習を通しての振り返りを本人が記入,教官と学園教員とが協働の元,振り返りを支えた。
 (3)他機関,地域との連携
出院に当たって,保護観察所とスクールソーシャルワーカーと打合せをし情報共有,連携を行った。

学校法人国際学園

【調査研究課題名】
 通信制高等学校における多様な生徒に対する個の強みを伸ばす指導方法の調査研究

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:星槎国際高等学校]
 平成30年度はキャリアガイドシステムの改善に取り組んだ。キャリアガイドシステムとはキャリアにかかわる情報を生徒から集めるアンケートで,これをもとに生徒と面談を行うことで,よりよい指導につなげるためのものである。本年度は星槎国際高等学校の生徒に実際に使ってもらい,使いやすさについて聞き取り調査を行った。生徒から得た情報収集ツールへの意見を反映し,「星槎国際高等学校新キャリアガイドシステム」として開発し,情報収集のための基盤を整えた。システムは各学習センターが自らのタイミングで使用できるアンケート様のものとし,生徒は個人のスマートフォンなどを使用して時間,場所に縛られずに学校への意見,自分の状況を共有することができるシステムとなった。次年度は学習センターにてアンケートの収集を進め,同時に集計フォーマットについても開発を行う。

学校法人益田永島学園

【調査研究課題名】
 通信制課程卒業者の社会参加意識の向上にむけたキャリア教育指導法確立プロジェクト

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:明誠高等学校通信制課程]
 益田通信制課程在籍生徒のみではあるが,1クールを終了し,対象生徒数は少ないながらも,本事業が生徒に一定の効果をもたらしたと考えている。通信制課程での限られた進路指導の機会の中で,様々な事情を抱えた生徒に対し,どのような観点を重視して指導をすべきかの指針がおぼろげではあるが見えたように思う。調査結果が示す通り,対象生徒の傾向として,今と未来,未来の自分,なりたい自分,なりたい未来,その未来から逆算した今,先ずはそういったものを,より鮮明に,リアルに想像させることが必要である。今回の結果をもとに今後,彼らの想像力を刺激するプログラム内容,また1クール目で行った内容をより深化させたプログラムの作成に努めたい。さらに対象者の分母を増やし今回の調査結果から導き出された仮説をクリアなものにしていきたい。

学校法人美作学園

【調査研究課題名】
過疎地と共生する通信制生徒の学習支援事業

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:岡山県美作高等学校]
 (1)ひきこもり,無職・無就学生徒の解消に向けた教育の実践。ひきこもりや無職・無就学生徒のための学習教室を開校し,学習及び社会支援活動を行う。その際,地域人材を教師役として,授業を実施する。
 (2)不登校,引きこもり等の生徒及び家族のための本作成。不登校で苦しむ家族や生徒本人が抜け出すきっかけとする活動を目指す。
 (3)高卒資格を持つ人への再教育の場。概ね30歳までの若者に対する再教育を実践する。学び直し事業だけでなく,就労活動支援としてハローワーク等との連携を行い,就労活動や経営者になる講話などを取り入れる。
 (4)閉校した学校の活用。校内にある農産加工会社での就業体験(インターンシップ)を実施する。
 (5)教員不足解消。自学自習というスタイルを用いて,教室に教師がいない場面でも学習することができる活動を実践する。生徒は,タブレットを用いて,株式会社クラッシーの学習動画やNHK高校講座の視聴を行う。

学校法人八洲学園

【調査研究課題名】
 支援を要する子どもたちに対しての就労支援の取り組み研究

【調査研究成果概要】
 [調査研究校:学校法人八洲学園 八洲学園高等学校]
 八洲学園高等学校では障害者手帳を有する子どもたちも含め,コミュニケーション能力に遅れがある子どもや小・中学校,高等学校における不登校経験者など,様々な特徴や経験を持つ子どもたちを「支援を要する子ども」と定義づけ,その子どもたちに対し,特に進路活動,就労支援に関する取り組み体験を「慣れる」まで繰り返す学習活動を計画した。この学習活動計画は何度も成功体験を味わうことで「自信」をつけ,「自己肯定感」を持たせ,自立を促すことを目標としている。  
 本調査研究を実施するにあたり,複数分野の外部アドバイザーを招き,学習内容やその実施報告をおこない,意見交換の為の検討会議を年間で3回開催し,様々な分野からの助言を取り入れ,PDCAサイクルを繰り返しながら,年間を通して実施できる計画を策定した。

全国定時制通信制高等学校長会

【調査研究課題名】
 「定時制・通信制課程における多様なニーズに応じた指導方法等の確立・普及」特別な支援を要する生徒,外国人生徒,経済的な困難を抱える生徒の実態と学習ニーズを調査し,指導方法を確立し,全国に普及させる。非行・犯罪歴を有する生徒等の実態を調査し,高等学校での指導例を収集し,指導法を確立する。

【調査研究成果概要】
 本調査研究は,定時制・通信制高等学校生徒の多様なニーズを「不登校生徒,中途退学を経験した生徒のニーズ」「特別な支援を必要とする生徒のニーズ」「外国籍生徒,日本語の指導が必要な生徒のニーズ」「経済的に困難を抱える生徒のニーズ」「非行・犯罪歴を有する生徒のニーズ」の五つとし,これらのニーズに応じた指導内容の分析と指導方法の確立・普及に資するための調査研究を行った。調査研究の方法は,先行事例収集のために調査校を訪問するとともに,全国的な実態の把握と事例の収集を行うため,各校の取組の概要及び成果と課題等について,自由記述での回答を都道府県理事が集約する方式でアンケート調査を行い,43都道府県の405校から回答を得た。また,報告書において,22校の優れた実践事例を示すとともに,把握した実態の傾向や,専門職・外部機関との連携等についての成果と課題を分析した。

お問合せ先

初等中等教育教育局参事官(高等学校担当)付

Adobe Readerのダウンロード(別ウィンドウで開きます。)

PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、まずダウンロードして、インストールしてください。

(初等中等教育教育局参事官(高等学校担当)付)

-- 登録:令和元年07月 --