兵庫県教育委員会からの御意見

所属・現職等

兵庫県教育委員会 教育委員長 西村 亮一 氏
兵庫県教育委員会 教育委員   上羽 慶市 氏
兵庫県教育委員会 教育委員   山口  徹 氏
兵庫県教育委員会 教育委員   高﨑 正弘 氏
兵庫県教育委員会 教育委員   長田 典子 氏
兵庫県教育委員会 教育長     大西  孝 氏

御意見

【兵庫県の教育の基本姿勢】

 兵庫県教育委員会では、これまでから、小学校から高等学校を通じて、将来自立して社会の中で豊かな人生を送るために「生きる力」をしっかりと育んでいくという理念のもと、知・徳・体の調和がとれ、生涯にわたって個性や資質能力を磨き、志を持って自らの未来を拓く力や、自覚と責任をもって主体的に行動する力を培うことを目指し、次代を担う人材育成に取り組んできた。特に、阪神・淡路大震災からの復興の過程で得た教訓などを踏まえ、体験活動を通して、社会規範を身につけ、思いやりの心を育み、自尊感情のある自立した人間を育てる取り組みを重視してきた。

【今後の高等学校教育のあり方】

 国際社会において、グローバル化に伴う国際競争が激化している中、我が国では資源が乏しく、国際競争力を強化するためには、これまでに目指してきた「豊かな人間性、創造性、健やかな身体、国家及び社会の形成者として必要な資質等の育成」に加え、「国際社会に貢献し、その信頼と尊厳を得るような国際社会に生きる人材育成」が重要である。

 しかしながら、これまでの高等学校教育についての議論は、日本の将来を担う真の人材育成の観点からの検討が不十分であるように考える。また、高等学校進学率の高まり等も踏まえつつ、総合学科や特色ある学科の創設等、進路や特性等に応じた多様化・特色化の推進を背景に、教育水準を確保する必履修等の施策の一層の充実が求められている。

 そのため、「今後の高等学校教育の在り方」を検討するにあたっては、以下の内容を重視した十分な検討をお願いしたい。

  •  高等学校を取り巻く社会情勢等も踏まえつつ、日本の将来を担う人材育成の観点から、学制を含めた高等学校教育の在り方や、高等学校に対する国の責務(役割)についての検討
  •  学習指導要領の大綱化など、学校や設置者の裁量の確保・拡大を前提に、高等学校教育における最低水準を確保する施策の検討  

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年05月 --