平成22年12月9日(木曜日)
東京都立稔ヶ丘高等学校統括校長 徳田安伸氏
東京都立稔ヶ丘高等学校副校長
中洋一氏
東京都立稔ヶ丘高等学校副校長 佐瀬千賀良氏
東京都立稔ヶ丘高等学校主幹教諭
鈴木氏
東京都立稔ヶ丘高等学校主幹教諭 黒田氏
東京都立稔ヶ丘高等学校主幹教諭
工藤氏
東京都立稔ヶ丘高等学校主任教諭 下山氏
不登校経験のある生徒、中途経験者の学びの場として、平成19年に開校した3部制総合学科。1学年7学級210名である。本来1学級30名のところを、内部努力により1年次は15名のクラス編成として7学級を14学級に、2年次は10学級に、3学年以上は7学級にしている。徐々に1学級の人数を増やすことで、少しずつステップを踏んでいけるように工夫している。
・1部~3部を、同一の教育課程で編成し運営しているため、学校に放課後がない等、いつも忙しくゆとりがない。2部制でゆったりとした環境で学ばせるべき。
・教員の勤務は2部制、生徒は3部制となっていて対応が難しい。
・学力検査を実施しないため、多様な学力の生徒がいる。同じ科目で習熟度に応じて複数の教科書を選んでもよいとなれば、より適切に生徒に対応できる。
・単位制で、未履修・未修得の科目があっても、進級認定がないため卒業までの期間に履修・修得をすればよいので、卒業しやすいシステムになっている。
・チャレンジスクールで総合学科の仕組みをとることについては難しい面もある。社会に出たときとのギャップを埋めることはしっかりやらないといけない。総合学科も制度開始から20年近く経っており、もう一度その意義を考えてもいいのでは。
・チャレンジスクールは入学してきた多様な生徒に対応していく必要があり、他校にはない教員の努力が必要。チャレンジスクールという特色のある学校ではそれに伴う人的・予算上の支援が必要になる。
・従来のチャレンジスクールの考え方は、学校の敷居を低くして楽しい学校とすることである。大学や就職の場面等、高校よりも先の段階につながる学力をつけさせる取組が必要である。
・教員のなかには学力向上を「進学校化」と短絡的に捉えがちだが、学力の幅の広い生徒たちの学力をいかに育成するか、教員の意識改革、質の向上が必要。
・発達障害と思われる生徒が入学してくることが多くなっている。学校だけではとても抱えきれないため、外部からの支援や家庭・病院との連携も必要。
・チャレンジスクールと特別支援学校との間にもう1段階学校があってもよいのでは。
(以上)
初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室
-- 登録:平成23年02月 --