2019年度「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」指定校について

2019年4月3日

 文部科学省では、高等学校及び中等教育学校の後期課程(以下「高等学校等」という。)において、各教科等の内容を社会の在り方等と結び付けて深く理解する等、地域の課題を基に体験と実践を伴った探究的な学びを実現するため、「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」を2019年度から開始いたします。
 この度、2019年度の指定校を決定しましたので、お知らせいたします。

1.事業について

(1)事業概要

 高等学校等において、市町村・高等教育機関・産業界等との協働によるコンソーシアムを構築し、地域課題の解決等の探究的な学びを実現する取組を行う高等学校等を、地域との協働による高等学校教育改革推進事業指定校(以下「地域協働推進校」という。)に指定し、質の高いカリキュラムの開発・実践、体制整備を進めます。
 取組内容に応じて、下記の類型を設けています。

1 地域魅力化型
 地域ならではの新しい価値の創造に向け、地域をよく知り、コミュニティを支える人材を育成するため、地域課題の解決に向けた探究的な学びを、各教科・科目や総合的な学習(探究)の時間等の中で実施したり、それらを相互に関連させ、教科等横断的な学習を実現したりすることにより、カリキュラムの中に体系的・系統的に位置付けるなどのカリキュラム開発等を実施する。
2 グローカル型
 グローバルな視点をもってコミュニティを支える地域のリーダーを育成するため、各地域の特性に応じたグローバルな社会課題研究としてテーマ(SDGs、地域、産業、観光、文化、伝統、医療介護等)を設定し、解決に向けた探究的な学び、地元市町村・企業等との連携によるインターンシップや海外研修等を、カリキュラムの中に体系的・系統的に位置付けるなどのカリキュラム開発等を実施する。
3 プロフェッショナル型
 専門的な知識・技術を身に付け地域を支える専門的職業人を育成するため、地域の産業界等と連携・協働しながら地域課題の解決等に向けた探究的な学びを専門教科・科目を含めた各教科・科目等の中に位置付け、体系的・系統的に学習するためのカリキュラム開発等を実施する。
※プロフェッショナル型については、職業教育を主とする専門学科又は総合学科における取組を対象とする。

(2)実施期間:

3年間(2019年度~2021年度)

(3)対象学校:

高等学校及び中等教育学校の後期課程


2.2019年度指定校等

(1)指定校数

・2019年度指定校として、地域魅力化型は20校、グローカル型は20校、プロフェッショナル型は11校、全51校を決定。〔別添〕
(内訳)地域魅力化型:公立19校、私立1校
    グローカル型:公立14校、私立6校
    プロフェッショナル型:公立11校

(2)公募状況、審査及び決定方法

・地域魅力化型は、58件、グローカル型は34件、プロフェッショナル型は46件、計138件の構想調書等の提出があった。
(内訳)地域魅力化型:公立52校、私立6校
    グローカル型:公立23校、私立11校
    プロフェッショナル型:公立42校、私立4校
・各機関から提出された構想調書等について、外部有識者で構成される「地域との協働による高等学校教育改革推進事業企画評価会議」において、(1)構想目的等(2)達成目標の設定(3)実施体制等の審査項目により審査(書面、ヒアリング)を実施し、指定校を決定した。(上記企画評価会議の構成員については、文部科学省ホームページにて公表予定。)

(3)アソシエイトについて

 今回、多くの申請があったことに鑑み、本事業の構想をより多くの学校に広めていく観点から、審査(書面、ヒアリング)で一定の評価を得た学校を「地域協働推進校(アソシエイト)」として位置付け、当省からの予算上の支援はないが、取組の発表や研究協議などを内容として実施する予定の「全国サミットへの参加」や、取組内容を分析する「評価システムの実証研究への参画」などを通して、実質的な指導・助言を行うこととした。
(「地域協働推進校(アソシエイト)」については、後日、文部科学省ホームページにおいて公表予定。)

お問合せ先

初等中等教育局参事官(高等学校担当)付

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(初等中等教育局参事官(高等学校担当)付)