北海道・学校法人立命館 立命館慶祥中学校・高等学校の概要

1  学校環境
(1) 設置年度 平成12年(立命館慶祥高等学校は平成8年開校)
(2) 学校及び所在地 立命館慶祥中学校・高等学校
    北海道江別市西野幌 640-1

(3)

地域の環境  
    札幌市の東部に隣接し、新札幌駅(札幌中心部よりJR快速8分、地下鉄20分。)からバス15分。森林公園と牧場の緑に囲まれた170,000uのキャンパス。
(4) 実施形態 併設型中高一貫教育校(男女共学校)
(5) 規模、学科、学級編成  
  規      模: 中学校1学年120名、計360名。
高等学校1学年350名、計1050名。
  学級編成: 中学校1学年3クラス、高等学校1学年9クラス。
中学校は通学可能地域からの入学者。高等学校は本校専用寮に、全道・全国からの入学者が男子100名、女子70名程が入居。

2 教育内容

(1) 教育目標等  
    総合学園である立命館学園の一翼を担う中学校・高等学校として、立命館大学との連携を基盤に、21世紀の社会のリーダーとして活躍し、「世界を変え、世界を支える」ための人材の育成をはかる。
  立命館慶祥中学校・高等学校で育成される生徒の学力は、21世紀に対応する人類の知識と技術水準の到達点をしっかりと学び取る事が、その水準として要請される。その上に立って、進路を自ら選び取って行く時期にふさわしく、地球市民としての問題意識・課題意識を持ち、自主的に目標を設定して挑戦していく姿勢を持った生徒、さらには、そうした自主的課題設定のできる高い学力の育成、集団の中での人格の形成、高い人権意識や豊かな情操を持った生徒の育成などが、要請される。
  本校が高い学力育成のための柱として設定したのは次の点である。
 
高い学力形成の基礎となる自己学習力の育成
幅広い知識の習得を前提にしつつ自分の意見・主張・感性を豊かに他者とコミ ュニケーションできる自己表現力の育成。
課題意識・問題意識をもって、事態に挑戦する自分を磨いていく自己啓発能力 の育成
(2) 教育の特色  
 
大学と附属した中等教育機関としての特質を生かす。
  中学・高校から大学あるいは大学院までの一貫教育システムを活かし、中等 教育と高等教育が連関・融合する先進的な提携教育を創造する。
生徒の志望・適性に応じた進路指導を充実し、大学進学後その中核を担い専門分野への進路を切り開いていける力を育成する。
教育課程の特色
  中学校では「個別学習授業」において、生徒個々の学習レベルに応じた指導。
  中学から高校への進学は選抜試験を行わない。
  c 高校2年では文系・理系コース
  d 高校3年で立命館進学・他大学進学コース
  e 総合学習「地球市民ワークショップ」による環境・福祉・人権等の学習
  f 中学・高校通じて「個別学習」や語学指導でT・T指導の実施
  g 高校からは英語・数学中心にグレード別授業実施
  h 2学期制。中学校45分授業、1日7時間。高校90分授業の1日2回実施。
特徴的教育内容
  a 国際化プログラムの展開
    ア 英語習得の「常識」化…皆が普通に話せる学校…英語検定2級以上の全員合格を目指す。
イ 海外研修旅行(リトアニア・ベトナム・中国・マレーシア・モルジブ・ド イツ)
ウ 短期語学セミナーから最長1年の海外交流・留学制度と提携校の設定
エ 外国人教員の任用
オ 帰国生徒・外国人生徒の受入れ
  情報活用能力の育成
    ア 立命館としての大学・高校の統合的な情報基盤の整備・インターネット  
イ 導入期における情報リテラシー教育と各教科・科目を通じた活用能力の育成  
ウ パソコン350台配備と生徒がフリーに活用できるメディアセンターの設置
  c 大学教育への導入教育と高度専門職を目指す講座の設置
      大学で公認会計士・税理士をめざす、日商検定(1級・2級)取得講座(簿記 ・工業簿記等)。大学で司法試験をめざす、「法律演習」講座

3  入学者の選抜・決定方法
中 学 校: 基礎試験(国語・算数・理科・社会)―全員共通受験
選択試験以下の中から選択して受験
  応用試験 ―国語・算数について実施。「考える力」「発想する力」を問う。
  表現試験 ―本校選定課題図書10冊の事前読了を前提に、自分の考えを文章に書ける力を問う。
  個性試験 ―スポーツ・文化・文芸等で全国的レベルの実績を持つ生徒についてその努力を評価し、中学校で個性を伸ばして行くことを期待する試験。
高等学校: 立命館慶祥中学からの進学者は選抜試験実施せず。高校からの入学者対象 に推薦・一般両試験を実施。 中学・高校とも男女別々の枠は設けていない。

4  設置経緯
  平成7年、札幌経済高校の学校法人であった慶祥学園と学校法人立命館が合併し、同年12月25日に文部省から合併認可がなされ、同日から立命館大学慶祥高等学校と校名を変更。翌平成8年4月より立命館としての生徒を男女共学で募集した。一年間は札幌中央区の旧経済高校校舎で開校し、翌年には現在の新キャンパス移転を実現した。
  平成10年9月、立命館大学慶祥中学校設置計画書を北海道庁に提出。同年11月北海道私学審議会承認後、文部省進達。平成11年9月立命館慶祥中学校設置申請書を北海道庁に提出(同時に学則において中高一貫校であることを明示)。同年11月北海道私学審議会承認後、文部省進達。平成11年12月22日文部省及び北海道知事より立命館慶祥中学校設置認可ならびに高等学校名称変更学則届受理(立命館大学慶祥高等学校から立命館慶祥高等学校へ変更)。
  平成12年4月8日、立命館慶祥中学校開校、中学校1期生徒入学。中高一貫校として順調に出発した。

5  設置に要した経費
  高等学校新キャンパス工事費約70億円。中学校舎工事費約8億円。