日本人若手英語教員米国派遣事業 研修成果活用事例1(中学校)

1 現地で作成した活動集の実践(4技能の統合的な活動)

 ・授業の中で、「読むこと」から「話すこと」や「書くこと」につなげていく活動を意識した指導を行った。

 例1)英字新聞を活用した授業

    英字新聞の記事を読んで、内容をまとめる活動を行った。

 例2)賛成や反対の意見を述べる授業

    あるトピックについて、他者の意見を聞いたり読んだりして、自分の考えを整理して述べる 活動を行った。 

2 現地で学んだ活動の実践(ジグソーリーディングなど)

 ・単調になりがちだったリーディング活動に、ジグソーリーディングを取り入れることで、活動的で生徒が主体的に取り組めるようなリーディング活動を行った。

3 現地の学校訪問で学んだ雰囲気作り                                         

 ・英語学習の雰囲気作りのために、現地の学校で使用されていた掲示物を教室に掲示した。普段からメッセージ性のある英語を目にすることで、英語に慣れ親しむ工夫を行った。

4 ICTの活用

 ・現地で多く使用されていたICT機器を授業の中で効果的に扱う工夫を行った。視覚的に内容を訴えることにより、生徒が日本語を介さずに内容を理解できるよう努めた。

5 パラグラフライティング指導

 ・TOEFLで繰り返し練習したパラグラフライティングに焦点を当て、授業の中で生徒に指導した。それまでの生徒の英作文は、日本語型の構成で書かれているものが多く、日本語から英語への直訳式で書かれていた。そこで、Topic sentence、Body(Support sentence)、 Conclusionの順に書くライティング指導を行うことで、将来英語圏で役立つ表現力を身に付けさせようとした。実践の結果、このパラグラフライティングを意識して書く生徒が増えた。
 

以上の取組を行うことにより、英語に対する生徒の興味・関心を喚起することができた。その中でも本年度はパラグラフライティング指導に焦点を当てて実践を行ったが、今後の課題として、生徒が意見を述べる際、合理的根拠に基づいて主張ができるように、いかに内容に厚みを持たせるか、指導の改善が必要であると感じている。

 

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-- 登録:平成26年04月 --