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1PISA調査(読解力)の結果から明らかになった課題

1 PISA調査における読解力

(1) 定義・ねらい
 PISA調査における「読解力」は次のように定義されている。

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力。

 このような定義の下で、「義務教育終了段階にある生徒が、文章のような『連続型テキスト』及び図表のような『非連続型テキスト』を幅広く読み、これらを広く学校内外の様々な状況に関連付けて、組み立て、展開し、意味を理解することをどの程度行えるかをみる。」ことをねらいとしてこの調査は実施された。すなわち、この調査は、義務教育修了段階の15歳児が、その持っている知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを評価することを目的としている。したがって、特定の学校カリキュラムがどれだけ習得されているかをみるものではないこと、我が国の国語教育等で従来用いられていた「読解」ないしは「読解力」という語の意味するところとは大きく異なることに注意する必要がある。
 なお、PISA調査は平成12(2000)年に第1回目の調査が行われ、平成15(2003)年の今回が第2回目の調査となる。

(2) 問題の特徴
 PISA調査の読解力の問題には次のような特徴がある。
 まず、読むテキストには、「連続型テキスト」と呼ばれている文章で表されたもの(物語、解説、記録など)だけではなく、「非連続型テキスト」と呼ばれているデータを視覚的に表現したもの(図、地図、グラフなど)も含まれている。加えて、教育的内容や職業的内容、公的な文書や私的な文書など、テキストが作成される用途、状況にも配慮されるなど、テキストの内容だけでなく、その構造・形式や表現法も、評価すべき対象となっている。
 また、読む行為のプロセスとしては、単なる「テキストの中の情報の取り出し」だけではなく、書かれた情報から推論して意味を理解する「テキストの解釈」、書かれた情報を自らの知識や経験に位置付ける「熟考・評価」の3つの観点を設定し、問題が構成されている。
 さらに、出題形式は、選択肢問題のみならず、記述式問題も多く取り入れられており、テキストを単に読むだけでなく、テキストを利用したり、テキストに基づいて自分の意見を論じたりすることが求められている。
(2003年調査で使用された問題は、次回2006年調査においても使用するため、すべて非公開となっている。そのため、ここでは前回の2000年調査で公開された問題による。)



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