ここからサイトの主なメニューです

学校図書館

子どもの読書サポーターズ会議<会議の概要(第1回)>

第1回会議(H19.07.10) 次へ
配布資料

資料1: 議事次第(PDF:144KB)
資料2-1: 事業趣旨(PDF:108KB)
資料2-2: 子どもの「読む・調べる」習慣プロジェクト(PDF:684KB)
資料3-1: 設置要項(PDF:60KB)
資料3-2: 会議メンバー(PDF:56KB)
資料5: 会議名称(案)(PDF:104KB)
資料6: 子どもの読書活動・学校図書館の現状(PDF:272KB)
資料7: これからの会議の方向性について(PDF:128KB)



議事概要

日 時:平成19年7月10日(火)14:30〜18:00

場 所:さいたま市立大谷場中学校・大谷場東小学校 体育館(きむらゆういち氏ご講演)
                         学校図書館(子どもの読書サポーターズ会議)


参加者:きむらゆういち氏(児童文学作家)
    中江 有里 氏 (女優・脚本家・作家)
    松田 哲夫 氏 (筑摩書房専務取締役、ちくまプリマー新書編集長)
    浜尾 朱美 氏 (キャスター、エッセイスト)
    市川久美子 氏 (財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)読書アドバイザー)
    小林 路子 氏 (元市川市教育センター指導主事)
〈座長〉片山 善博 氏 (慶應義塾大学教授(大学院法学研究科)、前鳥取県知事)
    織茂 篤史 氏 (神奈川県横浜市立日吉台西中学校校長)
    小林 実  氏 (山梨県甲斐市立双葉西小学校校長)
    庄司 一幸 氏 (読書コミュニティネットワーク代表、福島県あさか開成高等学校教諭)
    小川三和子 氏 (東京都新宿区立津久戸小学校司書教諭)
    齋藤 明彦 氏 (鳥取県自治研修所長、前鳥取県立図書館長)
    笠木 幸彦 氏 (社団法人 全国学校図書館協議会理事長)
    木村 滋光 氏 (社団法人 日本PTA全国協議会専務理事)

議 題:今後の子ども読書の推進・学校図書館の充実について
    1.きむらゆういち氏から子ども達へ講演
    2.子どもの読書活動・学校図書館の現状
    3.大谷場中学校・大谷場東小学校での取組み
    4.意見交換

配付資料:資料1 座席表
     資料2 事業趣旨
     資料3 設置要項・会議メンバー
     資料4 会議メンバープロフィール
     資料5 会議名称(案)
     資料6 「子どもの読書活動・学校図書館の現状」
     資料7 「これからの会議の方向性について」
     別資料 児童生徒の読書活動の充実をめざす学校の創意工夫(大谷場東小学校)
         児童生徒の読書活動の充実をめざす学校の創意工夫(大谷場中学校)
         第10回読書コミュニティフォーラム全国大会(庄司委員)
         第3回読み聞かせボランティア大賞(庄司委員)


1.きむらゆういち氏ご講演

2.開会
  ○会議公開の取扱について → 公開とすることで決定

3.布村初等中等教育局審議官ご挨拶
  ○会議開催、きむらゆういち氏ご講演への御礼
  ○子どもの読書離れ
  ○国際的学力調査からみた日本の問題点
  ○多様な観点から子どもの読書活動の推進を
  ○朝の読書活動
  ○『子ども読書の街』
  ○会議によせる期待

4.座長選出・ご挨拶
  ○片山善博(慶應義塾大学教授(大学院法学研究科)、前鳥取県知事)が座長に選出
  ○ご挨拶
   ・会議及び新事業によせる期待
   ・日本のこれからの国づくりについて
   ・教育における読書の重要性

5.事務局職員・委員自己紹介
《きむら委員》
 主に子どもの本、児童書を中心に、ものを書いている。
《中江委員》
 私自身、子どものころから非常に読書好きだったが、周りに読書が好きという子がなかなかいなくて、読書について会話を交わす機会がないままにずっと過ごしてきた。読書の楽しみ、喜びなどを子ども達に感じてもらい、読書に親しんで欲しい。
《松田委員》
 学校図書館協議会等に呼ばれて話す機会が多く、学校図書館や子どもたちの読書のいろんな問題も、少しずつ勉強させていただいている。読書が進めば出版業界も潤うので、出版業界のためにも頑張りたい。
《浜尾委員》
 子どもは、美しい言葉を原風景として持つべきだと思っている。読み聞かせボランティアの経験から、本を通じてコミュニケーションが生まれるということを実感している。本とは、ずっと一緒に歩いていける友達になれるはずである。ワーク・ライフ・バランスという観点からも、読書についての議論を進めるべき。
《市川委員》
 私のスタートは地域の文庫であり、児童館に文庫を立ち上げた一人として、そこを拠点に活動を始めた。子育てをしていて思ったのは、自分の家庭だけでは子どもは育たないという事。そこに地域が加わっただけでも駄目。さらに学校が加わって初めて、安心して子どもを育てることが出来る。
《小林(路)委員》
 モノだけ、場だけでは駄目。そこで働く人がどう育ち、子どもと本をどう結びつけていくかが課題。市川市では、ほとんどの小学校が週1回の「読書の時間」を設けており、そういう時間に、司書さん達から読み聞かせをしてもらっている。
《織茂委員》
 横浜市では学校図書館活動を重視していて、司書教諭520人と小・中・特別支援の全校の校長を招集し、これからの読書活動等についての研修・説明を行っており、その一端に携わっていた。また、校長として現場に出た際、「子ども読書の日」の取組の一環として、子ども達の心を揺さぶろうと、小学校1年生の教科書に載っている話の読み聞かせを行った。今は学校現場で少しでも子ども達のためになるようにと取り組んでいる。
《小林(実)委員》
 山梨では、子ども達に「話す・聞く・書く」という3つの力をつけてもらうために、作文コンクールや、ブックスタート、読書感想文に取り組んでいる。また、ほぼ全ての学校に学校司書が配置されている。読書生活を豊かにする、読書習慣をつけるために、教育課程の中にどのように組み込むかが課題。学校図書館が子ども達の場だけではなく、父兄の場にもなるような取組も必要。
《庄司委員》
 読書コミュニティフォーラムと読み聞かせボランティア大賞の2つの取組。私がこの取組を始めたきっかけは、荒れた学校を建て直すための「朝読」との出会いであった。そこからさらに取組を進めて、生徒達を地域に出して読み聞かせ活動を行った。コミュニケーションとしての読書という観点から読書の広がりを考えて欲しい。作者と出会う、絵本作家と出会う、そのような機会によって子ども達に読書に関心を持ってもらい、次の担い手となってもらう。
《小川委員》
 子どもの読書活動を推進すると同時に、学校図書館を活用して授業を行う取組をしている。読書によるコミュニケーションとPISA型の真の読解力、学力の定着を。
《齋藤委員》
 読書とは、子どもたちが自分で人生を切り開いていく中で、必要な情報を正しく理解し、それを判断に使えるようになるためのものという視点。諸外国においては、一体性をもった図書館関係の施策をとっており、そういうことがこれからの日本において必要。学校図書館と公共図書館の相互理解が進めば、今までとは違う展開ができてくると思うし、それによって自治体を刺激することもできると考えている。
《笠木委員》
 日本の学校図書館の標準は今日の会場よりもずっと貧しいということを知っておいてほしい。この会議では、学校図書館が抱えている機能的・物的・人的な問題に関して討議し、いい方向を出していきたいと考えている。
《木村委員》
 この会議で唯一の素人というか、保護者の立場としてこの会議では発言させていただき、その成果を持ち帰って全国に広めていきたい。
《片山委員》
 経験則からすると、ある一定の時期に図書館に連れて行った子どもは、成長しても本が好きである。昔に比べれば読書環境は良くなっているはずなのに読書離れが進んでいるのは、本についても飽食の時代になったからだという気がしている。改めて子どもの読書環境と、読書に対するモチベーションをどうやって上げていくかということを真剣に考えていかなければならない。それは、わからないことがあってもすぐに誰かに聞いてしまい、自分で調べて問題を解決しようとしない大人の問題でもある。子どもの時の読書環境というものがいかに重要化ということを考えさせられる。

6.事務局資料説明
  ○子どもの読書活動の現状
  ○本を読まなかった理由
  ○学校での読書活動の取組状況
  ○学校図書館の現状
  ○子どもの読書活動に関する近年の国の取組
  ○これからの会議の方向性について


事務局資料についての意見交換

【図書購入費の地域間格差について】
 ○地域間格差のデータを教育長や市町村長等に提示し、危機感をもたせることが有効。
 ○そのためには、市町村レベルでの細かいデータを作成することが必要。
 ○読書を個人ベースで考えているからこそ格差が生じている。今までのように図書館関係者だけが声を高らかにいっても駄目で、一般の市民が参加できるような仕組みが必要。この会議はそのためにあり、ここから発信していくことが重要。
 ○交付された地方交付税が図書費に使われるかどうかは、住民がどういう政治を選択したかということの表れである。

【学校図書館図書整備5か年計画について】
 ○全国ベースでみれば地方財政措置を上回る額が支出されているものの、相当程度地方間格差が生じている。特に図書費を流用しているような自治体においては、そうしないような首長を選ぶとか、覚醒させるとか、そういう草の根の運動が必要。そのためにはPTAを活用することが有効。
 ○交付税ではなく、以前のように流用できないような形で交付することはできないか。

【司書教諭・学校司書・ボランティアについて】
 ○小中学校は図書館の開館時間が短いが、専任の職員の配置状況が要因の1つではないのか。いじめられた子どもの居場所としての図書館の機能というものもある。
 ○ボランティアやPTA等も活用し、とにかく誰かが図書館にいて、本を手で渡せるようにすることが重要。
 ○県内の全ての高等学校の学校司書を常動化したところ、優秀な人を採用できて、すごく雰囲気が良くなったので、小中学校にも拡大したいと市町村長に伝えたが、なかなか乗ってこない。
 ○お互いの視野を広げるという観点から、公共図書館との交流も重要。
 ○司書教諭は学校図書館の経営のことを考え、学校司書は学校図書館プロパーのことをする、両方いることによってすばらしい図書館ができあがる。
 ○学校司書を常勤にすることで、募集人数は何十倍にもなる。学校司書の待遇改善が、図書館環境の改善の1つとなる。
 ○教員全員が司書教諭の役目を担い、子どもたちへの教育の過程を通じて本へアクセスさせるような環境を整えるというミッションをもっている。

【その他の意見】
 ○本好きではない人にどうやって本を好きにさせるのかという視点や、いい作品が生まれる環境づくりという視点からも議論をする必要がある。読書がなぜいいのかということを考えることも重要。
 ○子どもが本を読まなくなる理由を分析し、対応策を講じるべき。


7.大谷場中学校・大谷場東小学校での取り組み
 ○当校の図書館は、司書教諭と2人の学校司書によって常に誰かがいる体制が保たれており、予算的には全国平均程度であるが、ハード面ソフト面ともに充実しているものと感じている。
 ○小中学校が同じ図書館を使っているので、読書意欲のある小学生が中学校側の図書を借りに行くことも出来る。
 ○他の教員と同じ授業時数で、司書教諭としての業務をこなしているのが現状。
 ○本を読むだけではなく、短歌や俳句、読書新聞などのように、インプットからアウトプットへ。

【質疑応答】
Q:小中学校の図書館が一緒になっているメリットをどう活かしているのか。
A:中学生が小学生に読み聞かせをしたり、調べ学習の手助けをしたりするなど、様々な形で交流を図っているところ。

Q:9年間の子どもたちの成長を見る中で、段階的な目標等を活動の中に取り入れているのか。
A:中学校卒業までに、4万語程度の語彙を獲得してから出ていってほしいと指導している。小学校3年生からアンケートをとってみると、最初は1万3,000語ぐらい。それから、大体4万語ぐらいまで、1年間に5,000語ぐらいずつ語彙数が増えていく。しかし、学年の中でもばらつきが非常にあり、例えば、中学校3年生でも、8,000語しか語彙数として数字で出てこない子と、一方では、6万語以上ある子もいる。そういう差は、やっぱり読書量に、正比例していると感じる。

Q:教育課程の中で図書館の利活用というものが位置付いているか。
A:教科書や年間計画の中にあるいろんな教材を、どこの部分が図書館とつながっているという表を作っている。これにより、計画的に図書館を利活用することが出来るようになっている。


8.今後の予定・閉会

以上



第1回会議(H19.07.10) 次へ