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学校図書館

はじめに

 我が国においては、近年、生活環境の変化や様々なメディアの発達・普及などを背景として、国民の「読書離れ」「活字離れ」が指摘されている。
 読書することは、「考える力」、「感じる力」、「表す力」等を育てるとともに、豊かな情操をはぐくみ、すべての活動の基盤となる「価値・教養・感性等」を生涯を通じて涵養していく上でも、極めて重要である。また、特に、変化の激しい現代社会の中、自らの責任で主体的に判断を行いながら自立して生きていくためには、必要な情報を収集し、取捨選択する能力を、誰もが身に付けていかなければならない。すなわち、これからの時代において、読み・調べることの意義は、増すことはあっても決して減ることはない。
 このように見たとき、本を読む習慣、本を通じて物事を調べる習慣を、子どもの時期から確立していくことの重要性が、あらためて認識される。また、そのためには、学校教育においても、家庭や地域と連携しながら、読書の習慣付けを図る効果的な指導を展開していく必要があり、とりわけ学校図書館がその機能を十全に発揮していくことが求められる。

 こうした中、文部科学省においては、平成19年度より「子どもの『読む・調べる』習慣の確立に向けた実践研究事業」を開始し、その一環として「子どもの読書サポーターズ会議」(本会議)を設置して、子どもの読書活動の推進に向けた社会への発信や、学校図書館の活性化等の方策に関する検討を進めることとされた。

 本会議は、平成19年6月の設置以降、各地の学校図書館・公共図書館を会場にして会議を開催するとともに、ホームページの開設や、広報ポスターやリーフレットの作成・配布などを通じ、読書活動の意義や学校図書館の整備の必要性等について、積極的なアピールを行ってきた。
 また、これと併せて、「これからの学校図書館の活用の在り方等」について、活発な議論を行い、このたび、その審議経過報告をとりまとめた。

 本会議におけるこれまでの議論の中では、学校図書館は、その本来の役割の大きさ・重要さにもかかわらず、いまだ必ずしも十分な活用がなされておらず、また、活用したくても、十分に整備されていない学校図書館が多いことが、たびたび確認されてきた。
 子どもの読書活動等の推進を図る上では、もとより、学校図書館の人的・物的体制の充実を図ることが不可欠であり、その必要性について広く国民の理解を得ながら、さらなる条件整備を進めていく必要がある。

 一方、国民の理解を得るためには、学校図書館の側からも、学校図書館に何ができるか、学校図書館が今後どのような機能を充実させ、それによって、教育活動の展開や子どもの「育ち」にどう貢献できるのかを、示していくことが必要となる。

 本会議は、このような考えに立ち、学校図書館に今後求められる役割や、その機能の発展の方向性等について、学校関係者等のみならず、広く国民に対しても明確なビジョンを示すべく、具体的な検討を進めてきた。
 この報告に示す今後発展・充実させるべき学校図書館の機能は、人的・物的体制等が確保されることによって十全に発揮できるものであるが、同時に、その機能を発揮して、子どもたちをはじめ国民への様々な還元を行うことにより、学校図書館の体制整備の意義・重要性に対する一般の理解も、深まっていくことになると期待している。

 本会議の検討内容については、現時点において結論が導かれているものではなく、引き続き議論を深めていく必要があるが、今後、さらに、幅広い関係者からの意見もいただきながら審議を進めていけるよう、これまでの検討の成果をとりまとめ、以下のとおり公表するものである。

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初等中等教育局

-- 登録:平成21年以前 --