平成29年度「地域とともにある学校づくり」推進フォーラム(大分会場)実施報告

1.趣旨

   学校が地域と一体となって子供たちを育む、「地域とともにある学校づくり」の充実方策について、コミュニティ・スクール(学校運営協議会)の効果的な取組事例の発表等を通して、各地域における円滑かつ効果的な導入や取組の充実に資することを目的とする。

2.主催

   文部科学省、大分県教育委員会

3.日時

   平成29年9月28日(木曜日)13時~16時30分(受付12時00分~)

4.会場

   iichiko音の泉ホール(iichiko総合文化センター内):大分県大分市高砂町2-33

5.日程及び内容

【主催者挨拶及び行政説明】13時00分~13時45分

【実践発表】13時45分~ 14時45分 
 「コミュニティ・スクールの具体的な導入の在り方・充実に向けた方策」

1. 別府市教育委員会事務局  学校教育課   課長補佐 松丸 真治 氏

  別府市教委からは、全小中学校にCSを導入してきた背景と、導入に向けてどのような考え方を浸透していけばよいか、見えてきた課題にどう対応してきたかなどを紹介していただきました。大切なことは、当事者みんなで「目標を共有すること」。意識の差を小さくしていくことや取組の充実のために、何が必要かを教えていただきました。

2. 山口県萩市立萩東中学校  校長 宇野 孝一 氏

  萩東中学校からは、CSや地域協育ネットの仕組みを生かした具体的な取組の紹介がありました。特に、地域人材を生かした教職員の人材育成の取組、授業改善の取組は、子供たちの学力向上を始め、様々なところに好影響を与えています。
  学校運営、学校支援、そして地域貢献の3本柱が、CS推進の大きなポイントです。

○コーディネーター
   大分大学COC+推進機構 コーディネーター 岡野 涼子 氏

【パネルディスカッション「“行列のできる”CSマイスター相談会」】15時00分 ~ 16時25分
○相談校:国東市立安岐小学校
               大分市立竹中中学校
○相談役:愛媛県宇和島市立吉田中学校 校長 西村 久仁夫 氏
                (文部科学省CSマイスター)
               大阪府河内長野市立美加の台中学校区ゆめ☆まなびネット
               学校支援コーディネーター、学校運営協議会副会長 大谷 裕美子 氏
                (文部科学省CSマイスター)
               兵庫教育大学教職大学院 教授 小西 哲也 氏
                (文部科学省CSマイスター)
○コーディネーター
   愛知県豊橋市教育委員会教務部教育政策課 事務指導主事 風岡 治 氏
                (文部科学省CSマイスター)    

1. 国東市立安岐小学校 糸永校長からの相談
 <Q>
   保護者、地域住民への啓発方法は?
 <A>
  ・地域放送局の活用が有効。同じニュースが何度も流れるから、印象に残る。
  ・自治会の回覧板も地域の方の意識を高めるには有効。
  ・ただ、ホームページは広く閲覧されているとは限らないので注意。
 <Q>
   保護者、地域住民に当事者意識を持っていただくためには?
 <A>
  ・記念に航空写真等を撮る際には、地域の方もメンバーに入れる。子供が卒業した学校から声がかかることは、とても嬉しく、今の学校の様子に興味を持っていただける。
  ・一度だけでなく、二度、三度地域の方が関われる機会を作るとよい。
  ・学校に地域の方が集まれる場所を確保する。
  ・学校は誰のものか?CSが進んでいないところは、地域の方に興味を持っていただくためにどうすれば良いかを協議会で考えるとよい。
 <Q>
   教員の負担にならないようにするには?
 <A>
  ・熟議のテーマを個別のテーマにし、焦点化することで、より当事者意識が高まる。
  ・コーディネーターの存在が大切。取組を始めるときは、ハードルの低いものを設定すると良い。
  ・学校そのものを変えていくんだという意識を持つことが大事。
  ・複数の人が集まって知恵を絞ってコーディネート機能を作ること。そして、学校のスリム化をすること。
  →CSはツールであり、その仕組みを使って、「何を目指すか」を共有することが大切であることをご示唆いただきました。


 【閉会行事】 16時25分 ~ 16時30分

6.参加者及び参加者数

   教職員、保護者、地域住民、学校・教育委員会関係者等 約600名

7.実践発表資料

お問合せ先

初等中等教育局参事官付 運営支援企画係

電話番号:03-6734-3720

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(初等中等教育局参事官付 運営支援企画係)