コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

平成19年度コミュニティ・スクール推進フォーラム事例発表(鳥取県南部町立会見小学校)

学校名 鳥取県南部町立会見小学校
所在地 鳥取県西伯郡南部町宮前568番地
電話番号 0859-64-2016

1 なぜ「学校運営協議会」制度を導入したのか

 本校は、地域とのかかわりが深く、20年も前より地域の方をゲストティーチャーとして学校に迎え入れてきた。校区民の教育に対する関心も高く、コミュニティ・スクールを推進する基盤は培われてきたといえる。そこで、学校運営にも地域力を生かそうと平成17年度より文部科学省から「コミュニティ・スクール推進事業」の指定を受け「学校運営協議会」制度を取り入れた。子どもたちを、学校のみならず地域と協働して育てていこうと、開かれた学校づくりをすすめている。

2 本校のコミュニティ・スクールの特色

1 地域協働学校運営協議会の発足・運営

・学校経営方針の承認
・目標とする児童像の検証・決定
・地域住民の積極的な教育活動への参画

2 「あいみ学校応援隊」の組織作りと活動

・6つの活動部
 ○GTA(祖父母と先生の会)
 ○学習支援活動部
 ○共同制作活動部
 ○読書活動部
 ○体験交流活動部
 ○交通安全活動部

3 地域への交流・発信・広報活動

・韓国江原道からの訪問団との交流、他県からの視察校受け入れ
・「コミュニティ・スクールだより」の発行、ホームページ掲載など

4.学校評価の推進

・内部評価(児童による評価、職員による評価の分析)
・外部評価(地域住民による評価の実施・分析)
・保護者による評価
・運営協議会委員による評価

3 過去の課題と克服方法

○「学校応援隊」「GTA」の会員数が、なかなか増えなかったが、学校(PTA)や地域から直接、声をかけていくことによって、少し増えつつある。
○公民館、PTA主催の行事とコミュニティ・スクール主催の活動日が重なったり、毎週いずれかの行事が入ったりすると、児童が分散してしまい、参加者が集まらない行事ができてしまった。今年度は、各行事を精選したり、PTA主催の行事とコミュニティ・スクール主催の行事を統合したりして、児童の参加を確保している。

4 コミュニティ・スクールによる成果

○目標とする児童像を徹底的に話し合い、描くことにより、めざす児童像へ向かって、地域と社会が一つになって取組を推進することができた。めざす児童像を明確にすることによって、6つの活動部が連携して活動をすすめている。
○6つの活動部が積極的に教育活動に参画することによって、児童の学びが深まり、より充実した教育活動を展開することができるようになった。児童は“その道の達人”から本物を学ぶことができた。GTAの方は、特に本校に孫がおられるということもあって喜んで活動をしてくださる。“子どもは地域の宝”とし、児童には公共のマナーも含めて厳しく接してくださり、児童はあいさつ、礼儀、言葉遣いなども学んでいる。また、お年寄りと接することによって、相手を思いやる優しい行動がとれる児童が増えてきた。
○地域の方の「コミュニティ・スクール」への理解や意識が少しずつ高まり、地域においても児童への声かけやあいさつが増えてきた。また、PTAと連携した行事も増え、地域全体で児童を育てるという雰囲気に包まれている。

5 今後に向けて

○各活動部、GTAの一層充実した実践
○HP、「コミュニティ・スクールだより」等の啓発活動の推進
○評価の分析を生かした取り組み

-- 登録:平成23年11月 --