コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

コミュニティ・スクール推進フォーラムにおける実践発表資料(京都市立京都御池中学校)

学校名 京都市立京都御池中学校
所在地 京都市中京区油小路通押小路下る押油小路町238-1
 4月より新校舎に移転
 京都市中京区柳馬場通御池上る虎石町45番地の3
 電話番号 075-221-0414

1.実践発表のテーマ

「学びの共同体を創造する学校」
-輝きあい,育ちあう,魅力あふれるコミュニティースクール-

概要
・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の連携を図った教育活動を推進する
・地域の人材,教育力を学校運営・教育活動に活かしていく
・地域・保護者から評価を受け教育の改善を図る
・新校舎(複合施設)を活かした活動の基盤を創る
・学校裁量権の拡大(人事・予算面)

平成17年5月25日 第1回「けやきプロジェクト」委員会

平成17年5月25日
第1回「けやきプロジェクト」委員会

2.実践の推進体制

実践の推進体制

(1)学校運営協議会(けやきプロジェクト理事会)15名
 5部会からの代表者・PTA会長,副会長・公募委員代表・学識経験者

(2)企画運営委員会(けやきプロジェクト委員)53名(5部会に分かれて参加)
 14学区自治連合会長・PTA本部役員・地域代表(14学区から各5部会担当者を推薦)・幼稚園,小学校,高等学校の教員・公募委員・本校教職員

(3)公募委員
 現在4名(元PTA会長,保護者,服飾関係,華道家)

(4)企画推進委員会「5部会」(本年度各部会の取組内容)

1. 『心の教育部会』
 中学生の健全な心を育て磨くことをめざす。(地域の多世代交流や思春期の子育て等)
<事業内容>
・「みんなで校歌を歌おう会」の実施(600名参加)
・3年学年道徳「共生-自分の将来を見つめて-」においてそれぞれの立場で意見を発表
・「いっしょにしゃべランチ」の実施
・「食」についての取組の検討
(昔の生活,マナー等)

心の教育部会「みんなで校歌を歌おう会」

心の教育部会「みんなで校歌を歌おう会」

2. 『土曜講座部会』
 中学生の力を地域に生かし,地域ぐるみで多方面の学習を進めていく。
<事業内容>
・「数学検定」実施。中学生から60代の方まで31名受検。
・「漢字検定」実施。小学生から一般の方まで10級から2級まで101名受検。
・「パソコン初級講座」,「インターネット初級講座」,「ワード初級講座」実施。
・「いけばな」実施予定。(『人材バンク部会』と共催)

3.  『福祉ボランティア部会』
生徒の日常的なボランティア活動を広げていく。
<事業内容>
・「御池ボランティアセンター」の開設
・中学校と校下の御所南小学校・高倉小学校で「敬老プレゼント」(箸置き)とメッセージカードづくり。(中学生が校下2小学校の児童に指導)9月に小中学生が14学区の自治連合会・社会福祉協議会の協力を得て,お年寄りのお宅や敬老会を訪問して5117名に贈呈する。

4. 『人材バンク部会』
 豊かな学力をめざして,教育課程内外で地域の知的人的財産を導入する。
<事業内容>
・「生き方探究・チャレンジ体験学習」の事業所での活動の巡回指導。
・選択体育での「ゲートボール」授業の指導や対外試合における指導。
・伝統文化体験講座「いけばな」講師派遣。(『土曜講座部会』と共催)
・1・3年総合的な学習の時間での「服育」の授業の実施。1月下旬より実施。

5. 『読書活動部会』
 図書室を学びの核とした教育を企画実践する。
(読み聞かせ,朗読の学習,図書整備等)
<事業内容>
・資料バーコード貼り付け,図書ブッカー貼り付け作業と保護者向け講習会の実施。
・読書部会の委員と保護者で夏休みの図書館開館を実施。
・読書部会委員に対しての図書ソフトの使用説明会を開催。
・図書購入や新校舎移転のための図書整理。図書の管理の研修。
・読書関係でゲストティーチャーによる「ブックトーク」の実施

読書活動部会「ブッカー貼り講習会」

読書活動部会「ブッカー貼り講習会」

3.実践の成果と課題

(1)成果

  1. 生徒・教職員が地域の方々との関わりをもち,親しくなり「地域の中学校」という存在を実感。
  2. 地域の人材(豊富な経験や高い専門性を持つ人材)と共に授業や行事を作り上げていく日常的な関わりが充実。
  3. 「OGT小中連携プロジェクト」による,幼小中高連携の教育活動の推進。
    (O:京都御池中, G:御所南小, T:高倉小)
  4. 3校の学校運営協議会の調整や合同取組の企画。
  5. 内部的な評価をすすめること,「学校評価」についても検討。

(2)課題

  1. 3校の学校運営協議会の連携
  2. 学校運営協議会の進め方と「けやきプロジェクト」の活性化
  3. 学校の情報発信
  4. 地域,保護者,学校が連携して取り組む機会の拡充

4.今後の取組

  1. 学校運営協議会の目標についての点検・来年度の進め方等の検討
  2. 学校の評価の在り方と今後の方向性の確認
  3. 「けやきプロジェクト」企画推進委員会の各部の自己評価と内容検討
  4. 小中の学校運営協議会の今後にむけて検討
  5. 「けやき基金」について検討

-- 登録:平成23年11月 --