コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

コミュニティ・スクール推進フォーラムにおける実践発表資料(世田谷区立用賀小学校)

学校名 世田谷区立用賀小学校
所在地 東京都世田谷区上用賀6-14-1
電話番号 03-3428-8391

1.実践発表テーマ

世田谷区教育ビジョン
学校・家庭・地域の協働によるコミュニティづくり
-学校協議会の設置から、地域運営学校の指定・実践まで-

世田谷区では、平成9年度より、小中学校96校に学校協議会を設置した。

  1. 児童・生徒の健全育成
  2. 地域防災
  3. 学校教育支援

 を協議の柱として、学校・家庭・地域ならびに関係諸機関が連携、協力を一層強化するためのものである。
 しかし、世田谷区内では従来から出張所毎に青少年地区委員会が活発に活動しており、児童・生徒の健全育成のための近隣校合同での連絡協議会等も存在した。玉川地区のある校区の連絡協議会は、小中学校に私立高校・幼稚園を巻き込んで25年以上も継続して活動している。また、青少年委員、民生児童委員、町会の方々は、学校と地域とのパイプ役として積極的に活動していた。
 それなのに、なぜ「学校協議会」を‥‥‥という声が多くあったのは事実である。本区の住民(保護者・地域の方々)は教育に極めて熱心であり、多くの支援を下さるからこその疑問であり、期待のあらわれでもあった。
 そんな中での学校協議会設置は、平成7年の阪神淡路大震災の経験を、他山の石としての「まちづくり」の必要性を強く感じたことが引き金ではあった。しかし、人と人との関わりのあるまちづくり、各組織・団体のネットワークづくりを通して学校教育の改善を図ることが大きなねらいであった。子はかすがいである。教育の充実・発展を願う多くの人、組織、関係諸団体・機関が一同に集まれるのは、やはり学校であった。
 平成18年度で10年目を迎える「学校協議会」が、現在の「地域運営学校」の原点であり、目指していた方向性の到達点でもあると考え、上記のテーマを設定し発表する。

2.実践の推進体制

 実践の推進体制

3.実践の成果と課題

学校協議会での協働効果

平成10年度~現在までの学校協議会での交流・実践による。

〔防災・防犯活動〕
・挨拶、声かけ運動の実施
・災害時の避難所運営マニュアル作成(小中学校全校作成)
・サバイバルキャンプ、震災体験宿泊学習の展開等の実施増加

〔おやじの会結成〕
・各小中学校におやじの会が続々と結成された。世田谷おやじの会結成
・高年齢化した町会の青年部的役割が担われ、まちの活性化になっている。
・子どもを守るパトロール活動(わんわんパトロール、腕章着用等)

〔教育支援活動〕
・保護者、地域のゲストティーチャー活動(生活科、総合的な学習の時間、読み聞かせ、音楽、英語活動等)
・授業支援会議により、計画から運営実施までの授業参画の実現。
(パソコン学習、英語活動、総合的な学習の時間等)

地域と協働したコミュニティづくりと学校

[ようがコミュニティクラブ設立]
・立ち上げのキーパーソン
 (校長、副校長、主幹、体育指導委員、青少年委員、地区委員会、町会役員、おやじの会、同窓会、各種スポーツ団体)

用賀小学校 学校運営委員会での実践と成果

 コミュニティーセンターとしての学校と地域協働

プレゼンテーション資料参照

〔学校運営委員会が意見を述べた主な事項〕
1.学校運営委員会が事業主体となった場合の予算の裏付けをしてほしい。
2.夏季休業中のスクールの実施の充実に地域・保護者の実行委員会を充実する。
3.健康・体力つくり教育の推進に賛同。食育・生活習慣つくりを協働で進めるように。
4.研究の方法は、家庭・地域との協働をよりすすめていくことが地域運営につながる。
5.少人数学習、読書(図書館活用)指導の充実で基礎学力定着を図るべき。

〔年度内に改善された成果(意見等を受けて改善された点など)〕  

1.学校運営協議会運営費として6月に予算化。(教育委員会)
2.今年度のスマイルスクールの充実(参加数1,100人以上、講座数21)
3.挨拶運動の推進を近隣校と協働して実施。学校運営協議会委員でもある駒沢大学高等学 校長も賛同。小学校・中学校・高校が参加しての運動に発展した。(おはようイン用賀)
4.家庭・地域との協働プロジェクト健康教育の推進をより一層具体化できた。

今度の課題と展望

〔次年度の内容充実に向けて〕
1.今年度の学校外部評価の活用と実際の教育課程編成作業への関与の仕方を検討。
2.学校経営方針の承認、予算承認までのタイムスケジュールと内容充実。
3.学校運営協議会自体が、会議体であるだけでなく、事業実施母体となるための方策。
4.教育ビジョン推進研究開発校としての研究と地域運営学校とのかかわりの具体策。
5.学校教育支援体制の整備とPTAとの協働のあり方。

学校運営委員会での実践資料

その1

★近隣の学校との【あいさつ運動】の実践 <おはようコミュニケーションデー>
・近隣の学校と協議し同じ日にあいさつ運動を行う。
・保護者や地域の方が自宅前で、登校する児童や生徒に「おはようございます」とか「いってらっしゃい」という声かけをする。
・実践校(京西小、用賀中、駒沢高校、本校)の教職員も、通学路の交差点などに立ち、子どもたちの安全を確保すると共に、率先垂範に徹する。
・参加者は右のワッペンをつけて7時45分~8時15分の間、学期に2日ずつ年3回実施している。

おはよう in 用賀

★夏季休業中の教育活動 <スマイルスクールの開校>
・教諭、保護者、地域住民が自分の得意な講座を開く

 用賀小スマイルスクール スマイルスクール メニュー

学校運営委員会での実践資料

その2

★研究実践の家庭・地域協働

学校運営委員会での実践資料 その2 1 

学校運営委員会での実践資料 その2 2

学校運営委員会での実践資料 その2 3

学校運営委員会での実践資料 その2 4

学校運営委員会での実践資料 その2 5

学校運営委員会での実践資料 その2 6

-- 登録:平成23年11月 --