コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

基調講演「コミュニティ・スクールの可能性」

三鷹市教育委員会教育長 貝ノ 滋 氏

●コミュニティ・スクールって、なに?
・コミュニティ・スクール地域運営学校は、地域の公立学校に保護者や地域の皆さんの声や意見を積極的に反映させる新しい仕組みです。
・学校内に「学校運営協議会」が組織され、その学校の教育全般や人事について校長や教育員会に意見具申ができるようになります。

●学校運営協議会のメンバーは?
・保護者や地域の皆さんの代表者です。それ以外に学識者や行政・学校サイドのメンバーも考えられます。
・メンバー構成のバランスなどに配慮しつつ、公募制・推薦制なども活用して幅広い分野から優れたメンバーを人選できればと考えています。

●どんな法律上の権限が与えられるの?
・コミュニティ・スクールにおいては、学校の教育活動(学習指導・生活指導・各種行事など)全般について意見を述べることができ、学校運営のもとになる校長の基本方針については承認を行うことになります。また、教員の人事配置についても教育委員会に意見が言え、教育委員会はその意見を尊重することとなっています。
・コミュニティ・スクールでは、保護者や地域の皆さんが責任と権限を持って意見を言うことが制度的に保障されるので、「開かれた学校運営」が進められます。また、その地域にあった「特色ある教育活動」が展開できます。

●コミュニティ・スクールの実例はあるの?
・三鷹市立第四小学校の「夢育支援ネットワーク」に支えられたコミュニティ・スクールがあります。それは、3種の教育ボランティア(CT、SA、きらめき)が単なるお手伝いではなく、共にふれあい、共に学ぶパートナーとして関わり、その代表が学校運営協議会の会長となって運営されています。
・平成18年12月15日現在、コミュニティ・スクールの指定校は、全国で124校です。

●学校運営協議会のこれからは?
・学校運営協議会は、学校運営を学校側と協議して進める機関であって、監視機関ではないのです。評価委員会を設置し、地域の教育の当事者として関わります。

学校運営協議会のこれからは

●学校運営協議会の課題って、なに?

●学校運営協議会は、学校運営の基本方針を承認したり、教職員の人事についても意見表明ができるのですが、校長と地域・保護者の委員が対立した場合とか、又、一致して人事要望を教育委員会に出してもその通りになるのでしょうか?

○学校運営協議会を通して、保護者や地域の皆さんと校長や教職員とが一体となって、責任を共有しながら、地域に開かれ、信頼される学校づくりを進めることが大切です。

○地域の創意工夫を活かした特色ある学校づくりが進むことで、地域全体が活性化します。そして、学校を拠点としたコミュニティの再生につながります。

○統治(ガヴァメント)から協治(ガヴァナンス)へと時代は動いています。学校ももちろん同様です。地域・保護者と共に「地域の子どもは地域で育てる」という中で、人間力のある子どもが育ちます。

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-- 登録:平成23年11月 --