平成24年度〔児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験〕(「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」)の委託先選定に係る審査基準

1.採択案件の決定方法

    提出された実施申請書等について審査を行い,予算規模の範囲内において各評価項目の得点合計が高く,一定の条件を満たす者を採択案件に決定する。なお,決定するに当たり,企画評価審査委員の付した意見等も併せ,総合的に勘案することとする。

2.審査方法

    施申請書等に基づき,文部科学省に設置される企画評価委員会において書類選考を実施する。なお,必要に応じて審査期間中に提案の詳細に関する追加資料の提出を求めることがある。

3.評価方法

    評価は,下記の各項目について次の【評価の基準】による5段階評価とし,企画評価委員会の各委員が評価した結果を当該提案者の得点とする。

  【評価の基準】

    S(4点)…大変優れた評価をする。是非とも採択すべきで,項目として評価が高い。

    A(3点)…優れた評価をする。採択してもよい。項目として評価できる。

    B(2点)…評価する。採択しても支障はないが,項目の評価として普通。

    C(1点)…評価が劣っている。運用上の改善を前提として採択することは考えられるが,項目として評価が低い。

    D(0点)…評価できない。採択すべきではなく,項目として評価できない。

(1)事業内容に関する評価(44点)

1 本事業の実施内容(適正な芸術家等の派遣,地域の教育委員会(学校の設置者)及び学校に対する適切な説明,授業前の適切な準備,授業内容に関する芸術家等及び学校への助言,授業への立会い,事業終了後の効果の検証,事業終了後の実施報告及び資料の作成・提出など)について,本事業の趣旨を踏まえた効果的な実施が可能なものであること(4点×3)
2 実施を想定するワークショップについて,本事業の趣旨(児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資するものか,ワークショップの全体計画に適切な目標設定の下の計画性があるか,各回のワークショップの狙いや展開が効果的であるか,教育課程に適切に位置付けられる内容であるかなど)を踏まえているものであること(4点×3)
3 本事業の実施に当たって,申請団体と主に活動を行う地域の学校設置者である教育委員会(以下,「地域の教育委員会」という。)との連携・協力方法が,本事業の趣旨を踏まえて工夫されたものであること(4点)
4 本事業の実施に当たって,申請団体と開催校の教員との連携方法が,本事業の趣旨を踏まえた効果的な実施に寄与するものであること(4点)
5 本事業の実施において派遣可能な芸術家等の分野・人数等が,本事業の趣旨及び申請内容に照らして適正であり,地域の実情や実態,学校のニーズに適応するものであること(4点)
6 学校と芸術家等とのコーディネート業務の実施について,実施校募集のための手法として効果的・効率的な方法が工夫され,その結果として,実施を予定する規模(学校数)が妥当であるものであこと(4点)
7 本事業の実施により,地域に及ぼす効果について,実現を目指す目標やその実現のための手立て,検証の方法が適切なものであること(4点)

(2)事業実施体制等に関する評価(24点)

1 申請団体について,申請内容の実施に必要な人員・組織・組織体制が整っており,コーディネート業務や会計処理業務など,必要な業務を適切に安定して実施できる,財務基盤を含めた体制を有していること(4点×2)
2 事業実務に精通しているとともに,事業を適切に遂行するための知見や能力を有していること(4点×2)
3 事業を効果的に遂行するために必要な実績を有していること(4点)
4 コーディネート業務や会計処理業務等を行う本拠としての施設や当該業務を行うのに必要な設備等の環境が整備されていること(4点)

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課教育課程第三係

-- 登録:平成23年02月 --