平成19・20年度JSLカリキュラム実践支援事業実施報告書【ワークショップ】
実施団体名【伊丹市教育委員会】
名称 | 平成20年度JSLカリキュラムワークショップ |
研修目的 | 1JSLカリキュラムについての理解促進 2JSLカリキュラムを活用した指導方法の研究 3日本語指導の基礎的な知識・技術の習得 |
受講対象受講者数 | ・伊丹市立小・中・特別支援学校国際理解教育担当者 ・伊丹市内で外国人児童生徒が在籍する小・中学校の担当教員 ・伊丹市適応指導員及び兵庫県子ども多文化共生サポーター ・他市日本語指導担当教員等 参加者66名 |
開催期日 | 平成20年8月1日(金曜日)(1日間) |
実施内容及び講師 | 1講演 演題「JSLカリキュラムの実践について」 講師:東京学芸大学准教授臼井智美 [内容] 【1】JSLカリキュラムとは 【2】子ども理解のための指導の流れ 【3】外国人児童生徒への指導の留意点 【4】JSLカリキュラムの実践事例(授業例…ビデオ視聴) 2JSLカリキュラ実践支援事業実施校による実践報告 (1)伊丹市立池尻小学校実践報告 報告者:JSLカリキュラム実践支援事業実施校伊丹市立池尻小学校教諭藤井哲人 [内容] 【1】JSLカリキュラムの特徴 【2】授業作りの流れと指導案作成について 【3】池尻小学校での「JSL算数科」について 【4】授業例 報告者:伊丹市中国語適応指導員舒敏華 [内容] 【1】中国語適応指導員について 【2】池尻小学校の外国人児童の現状について 【3】適応指導員として児童や保護者と接する中で感じたこと 【4】池尻小学校でのJSLカリキュラムの指導について 【5】適応指導員の具体的な役割について (2)姫路市立花田小学校実践報告 報告者:姫路市立花田小学校教諭西野明美 [内容] 【1】姫路市の外国人児童生徒の在籍状況等の現状について 【2】姫路市のJSLの取組について 【3】姫路市立花田小学校の取組について(現状、日本語指導学級、日本語指導、JSLカリキュラムの活用による授業実践について) (3)ワークショップ 「リライト教材作成法」 講師:八尾市立高美南小学校教諭吉村美紀 [内容] 【1】「リライト教材」とは 【2】音読符とは 【3】リライト教材に取り組んで(成果と課題) 【4】リライト教材作成方法について 【5】グループワーク国語科教材『スイミー』を使ってグループごとにリライト教材を作成 【6】発表・交流 |
ワークショップを行う上で工夫した点や留意点 | ・講演については、JSLカリキュラムに関する知識をあまりもたない市内参加者への研修であることを踏まえ、基本的なところからできるだけ具体的にわかりやすい内容とした。 ・今回のワークショップでは実際の授業を参観できないため、実践発表において授業風景をビデオで見ながら発表を行った。また、外国人児童生徒教育についてさらに理解を深めるため、他市の現状や実態についての発表や、適応指導員という立場からの発表を行った。 ・リライト教材については、基本的な考え方をもとに、実際に自分たちで教材を作成することを中心とした。 |
成果 | ・市内全小・中・特別支援学校の国際理解教育担当者が参加することにより、JSLカリキュラムについて理解を深めることができた。 ・伊丹市内で外国人児童生徒が在籍する小・中学校の担当教員や伊丹市適応指導員及び兵庫県子ども多文化共生サポーター等からも広く参加を募ることによって、実践交流の内容がより具体的になり、各学校での課題や取組の成果が共有できた。 ・他市の教育委員会及び日本語指導実践教員等の協力を得ることで、当日の協議が深まるとともに、JSLカリキュラム実践支援事業をとおして市教育委員会や実践校同士の連携が生まれた。 |
課題 | ・2日間の日程がとれなかったため、夏季休業中を利用した午前と午後をまたがる1日研修となった。 ・実施にあたっては、日程や内容の決定、講師の選定や依頼等、早い段階から計画的に進める必要がある。 ・また、各市でワークショップを実施する際に招聘する講師が重なってしまう傾向があった。 ・今後はさらに参加者のニーズに応じた研修を企画する必要がある。 |
総合教育政策局国際教育課
-- 登録:平成22年01月 --