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実施報告書【ワークショップ】東浦町教育委員会

平成19・20年度JSLカリキュラム実践支援事業実施報告書【ワークショップ】

実施団体名【東浦町教育委員会】

ワークショップの開催について

名称 JSLカリキュラムを生かした外国人児童生徒への学習指導方法の在り方
研修目的  本研修は,外国人児童生徒の日本語指導を担当する教員等が,JSLカリキュラムを指導する上で必要となる基礎的な知識を習得することを目的とした。具体的には,外国人児童生徒の指導上の留意点,日本語指導の方法,JSLカリキュラムを実践するための環境作り,日本語指導教室の運営上の工夫,学校内での他の教員等との連携関係の築き方などについて,知識と理解を深めることを目的とした。
受講対象 受講者数 中部地区の日本語適応教室担当員,外国人児童生徒を担任教員,語学補助員等
69名
開催期日 平成20年1月21日(計1日間)
実施内容及び講師 1. ワークショップ1「日本語指導の問題点」
・KJ法を使い,日本語適応教員,外国人児童生徒を担任する教員語学補助員,関係機関の立場より,それぞれの日本語指導に関わる問題点を探る。
・グループの代表が,全体に発表する。
・齋藤ひろみ先生よりコメントをいただく。
2.ワークショップ2 「学習指導に生かすJSLカリキュラム」          
講師   齋藤ひろみ先生
・JSL授業例をもとにJSLカリキュラムを生かす指導法についてワークショップを行う。
2. 公開授業
・全学級で公開授業を行う。
・日本語適応教室ではJSL国語科,JSL算数科の授業,他の学級はJSLを意識した授業を行う。
3. 研究報告
・本校のJSLカリキュラムへの取り組みの概要のプレゼンを行う。
・JSLカリキュラムによる公開授業の説明を行う。
・質疑応答を受ける。
4. ワークショップ3 3分科会
『第1分科会』 コーディネーター 近田由紀子先生
「日本語適応教室でのJSLカリキュラムについて」」
JSL授業ビデオ視聴後,JSLカリキュラムのポイントを検討する。
『第2分科会』 コーディネーター 佐野亮子・齋藤ひろみ先生
「個性化教育とJSLカリキュラム」
本校の学習形態とJSLカリキュラムの融合点を探る。
『第3分科会』  コーディネーター 松本一子先生 
「JSLの子どもたちを支援する体制づくり」
JSLを取り巻く地域,行政の支援づくりについて検討する。
ワークショップを行う上で工夫した点や留意点 ・ワークショップの流れを「日本語指導の問題点の把握」「JSLカリキュラムの概要理解」「公開授業」「参加者の担当分野別分科会」とすることで参加者がそれぞれの立場でJSLカリキュラムを生かした学習指導方法を考えることができた。
・ワークショップにKJ法を取り入れるなどして参加者の考えや意見を共有化する場面を多く取った。
成果 ・JSLワークショップ参加者への事後アンケートでは
【1】ワークショップに参加して良かったか?
「とても良かった」「良かった」をあわせて93%
【2】JSLカリキュラムの理解は深まったか?
「たいへん深まった」「やや深まった」をあわせて100%
【3】JSLカリキュラムに取り組もうと思いましたか?
「かなり思った」「やや思った」をあわせて95%の回答を得た。
・本校の学習形態である習熟度学習,コース別学習,2教科同時進行単元内自由進度学習とJSLカリキュラムの統合領域について参観者の理解を得ることができた。
課題 ・ワークショップの内容がやや多く時間が足りなかった。今後,時間配分の検討が必要である。
・現場の情報交換の場を設定すると良かった。
・在籍学級におけるJSLカリキュラムの授業をさらに充実させる。

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

-- 登録:平成22年01月 --