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平成24年度「帰国・外国人児童生徒受入促進事業」に係る報告書の概要(姫路市)

平成24年度に実施した取組の内容及び成果と課題
1.事業の実施体制(運営協議会・連絡協議会の構成員等)
連絡協議会の構成員
委員  学識経験者(大学関係者)、日本語指導研究推進校担当者、各学校日本語指導等担当者、姫路市教育委員会指導主事等、指導補助員及び支援員

 

2.具体の取組内容
2域内で情報共有するための連絡協議会の開催
・第1回姫路市帰国・外国人児童生徒受入促進事業連絡協議会 平成24年6月11日開催
・第2回姫路市帰国・外国人児童生徒受入促進事業連絡協議会 平成24年8月1日開催
・第3回姫路市帰国・外国人児童生徒受入促進事業連絡協議会 平成25年1月30日開催
3就学促進員の活用
外国人児童生徒の就学状況調査を実施し、1名不就学生徒がいることが判明。就学促進員とともに、2度家庭を 訪問し、就学を保護者・本人に促した。
4指導補助者・支援員等の配置
バイリンガル支援員(スタディサポーター)・バイリンガル支援員(通訳)の配置
・日本語指導が必要な児童生徒の在籍する小・中学校等に外国語が話せるバイリンガル支援員(スタディサポー ター)・バイリンガル支援員(通訳)を派遣し、日本語指導補助や学校と外国人保護者との連絡調整を行った。
・バイリンガル支援員(スタディサポーター)・バイリンガル支援員(通訳)を配置し母語によるコミュニケー ションをとることによって児童生徒及び保護者の心の安定を図った。
8外国人の子どもの就学状況調査
平成18年度より実施してきた外国人の子どもの在籍状況調査の手法を活用し、関係機関と連携しながら、市内の外国人の子どもたちの就学状況について調査した。本年度は、5月1日現在で実施。1名の不就学がいることが判明し就学促進員とともに就学を促した。
 

3.成果と課題
2年3回の連絡協議会を実施することにより、姫路市内における受入体制の充実に向けた取組について、効果的な方法等の情報を共有し、各校での実践に生かすことができた。また、JSLカリキュラムに基づいた教科指導の普及・啓発にも努めたが、今後はより実践的な研修が必要であると考える。
3就学促進員の同行によって、不就学の男児・保護者に対して、日本の学校のシステムや就学についての説明をベトナム語で伝えることができた。しかし、就学には至らず、今後も就学を促していかなければならない。
4渡日間もない外国人児童生徒及び保護者に対して、母語での支援員による、学習支援や生活支援、または、学校からの配付文書の翻訳等によって、日本の学校にスムーズに適応することができた。しかし、外国人児童生徒が多数在籍する学校において、日本語指導が必要な児童生徒に対して個別に的確な学習支援をしていくには、新たな支援員の人材確保と学校への派遣回数の拡充が必要である。
8市内に居住する就学年齢に相応する外国人の実態を把握することができた。
居所不明者や帰国者の実態把握が難しく、今後も地道な家庭訪問を行っていきたい。
 

4.その他(今後の取組等)
・日本語指導が必要な児童生徒に対する受入体制の整備のみならず、進路保障の充実に向けた体制づくりについて連絡協議会等で、各校の方向性を検討していく。
・JSLカリキュラムの普及・啓発に向け、授業研究を中心とした実践的な研修に取り組んでいく。
・きめ細かな学習支援に向けた支援員の、新たな人材を確保する。

 

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

電話番号:03-6734-2035

-- 登録:平成25年09月 --