【伊那市外国人児童生徒就学支援連絡協議会】
1.・外国人はことばの問題だけでなく、障害をもっている子どもの就学に困っている人もいる。支援員は単に通訳や翻訳を行うだけでなく、担当者と共に家庭訪問や学校訪問を行う必要性がわかり、支援することができた。
・就学前の保育園等では言葉の壁により就学に向けた支援ができていなかった(特に発達障がいをもった子ども)が、子ども相談室と就学促進員が連携して支援し、円滑な就学につなぐことができた。
2.・転入手続きから就学手続きへの移行が円滑に行われるようになった。
・転入時に経済的な悩みを抱えている者が多く、支援相談員を転入窓口に配置することにより就学のみならず、さまざまな相談に対応することができた。また、必要に応じて就学促進員を配置した子ども相談室、支援員が連携して就学に向けた支援を行うことができた。
3.・外国人にとってわかりづらい市の子育て施策についてガイドブックにより直接アピールすることができた。
4.・各センター校における日々の活動や保護者と学校を結ぶキーマンとして支援相談員が大きな役割を果たすことができた。支援員の活動を通じて今後保護者の学校への関心が高まり、より細やかな対応が求められるようになる。支援員を常設できる体制づくりができるかが課題。
5.・センター校を中心に日本語指導教室が開設されていること、就学の実態調査の結果からプレクラスについては喫緊の課題とはなっていないが、状況を見極めながら、必要に応じて開設を検討していくこととした。
6.・センター校に設置した日本語指導教室において一定の受入態勢ができ、支援員と連携した支援体制がとれた。中学校では生徒指導方法、就学を終える生徒の支援、生活困窮世帯への支援について課題がある。
7.・就学年齢でありながら未就学と思われる児童生徒を対象に調査を進めたが、実際には転出をしている者が多く、ほとんどの子どもたちは市立小中学校又は外国人学校に就学していることがわかった。住民登録と生活実態の食い違いにより正確な状況把握が困難。
総合教育政策局国際教育課
-- 登録:平成22年07月 --