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10 作文

10‐1 作文の効果

  1. 作文指導の目的は、言葉を用いて明快に表現したり伝達したりする力をつけることである。つまりは、言葉を通じてよりよく考える力を養うことである。
  2. 作文を課するときは、目標、あるいは、どういう力を養うのかを子ども達にはっきり示すこと。評価は目標達成度に対するものであり、目標がなければ、評価もあり得ない(もの)。
  3. 行事作文・反省作文は、子ども達に作文は面倒なもの、退屈なものとの印象を与えるマイナス効果がある。

10‐2 作文の指示

  1. 次のような指示は、あまりに茫漠(ぼうばく)としていてよくない。
    例 遠足や運動会の翌日… 「昨日のことを作文に書きましょう」
     学期末…「今学期を振り返って作文に書きましょう」
  2. 範囲を限定し、対象を具体的に指示することが必要である。また、教科書の作文単元の学習事項も加味すると、どの子も手がかりを見つけられる。
    • 「いちばん気に入った動物を、それを見たことのない人に説明するように書きましょう。」
    • 「お弁当を食べたときの様子を書きましょう。」
    • 「学校から○○(丸丸)までの経過・様子を書きましょう。」(道路・景色・車中)
    • 「前の学年の最後にお父さんやお母さんから注意されたことを一つあげ、それを自分ではどのように直したかを書きましょう。」
    • 「いちばんがんばったことを書きましょう。」
    • 「いちばん直さなければいけないことを書きましょう。」

10‐3 書けない子どもへの指導1‐呼び水法

  • ノート、または、原稿用紙に、一定の行数をとって次のように書かせ、これに続けて書かせる。
    A
    • 「はじめに…
    • 「それから…
    • 「最後に/おしまいに/結局…
    B 「朝、現地校に着いたら、…
    • 「二時間目に、先生が、…
    • 「キャフェテリアに入ると、…
    • 「ランチを食べたあと、…
    • 「スーパーのレジの人が、…

10‐4 書けない子どもへの指導2‐詳しく述べる方法

  • 主語‐述語(花が‐咲いた)を柱とし、主語を詳しく説明する。また、述語を詳しく説明(修飾)するよう問答により促し、いったん口頭で述べたことを書かせる。
修飾語] [主語] [修飾語] [述語]
だれの いつ ドウスル
いつの どこで ドンナダ
どんな 何が どんなふうに 何ダ
どこの なぜ ある・ない
どれくらいの なんのために いる・いない

10‐5 作文の推敲(すいこう)・添削(てんさく)

  1. 推敲は、書き手自身が行うもの。添削は、教師・保護者等が指導や助言をするもの。
  2. 目標は、簡潔・明快・達意の文章を書くこととする。つまり、すっきり、はっきりしていて、一読してよく分かる文章ということ。
  3. 次の【よい文章を書くための15か条】は、初歩的なものから高度なものまで含まれているので、小学校低学年の生活作文から、高校生・大学生の論説文・評論文にまで当てはまる。
  4. 学年で区切らず、《初級・中級・上級》としているのは、個人差に対応するためである。したがって、書き手の国語力や理解度を見ながら、段階的に提示すること。

10‐6 【よい文章を書くための15か条】

初級

  1. 「わたしは/ぼくは」をいちいち書かない。
  2. 必要のない「そして」を書かない。
  3. 文(センテンス)を短くする。
  4. 文脈から判断できる言葉や部分(不要な言葉)は削る。
  5. 文末の文体を揃える。

中級

  1. 接続詞を適切に使う。
  2. 主語と述語を照応させる。
  3. 係る言葉は受ける言葉の近くに置く。
  4. 体言止や、…や‐‐を使いすぎない。
  5. 漢字を適正に使う。漢語は交ぜ書きしない(例「じゅく語」など)。ただし、平仮名で書く言葉にまで使わない。
  6. 一つの段落では一つのことを述べる。

上級

  1. 読点は、意味と音調の両面から判断して打つ。
  2. 文末の表現を多彩にする。
  3. 書きながら読み返し、音調もよい文章にする。
  4. 語彙・語法に、読み手の注意を引くものを交える。

 (注)各項目についての解説は、『気球船』平成15年(2003)1月号以降を参照

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初等中等教育局国際教育課

-- 登録:平成21年以前 --