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5 板書

5‐1 板書の要件

内容

  1. 授業準備の中で、板書計画も決定稿にしておくこと(どの時点で、何を、どの位置に、どれくらいの大きさで、何色のチョークで書くか 等)。
  2. 主要発問や学習活動の目標は、必ず板書すること。
  3. 子ども達がノートすることによって、的確な学習活動ができるものを板書すること(課題の確認・共有・焦点化など)。
  4. 子ども達が板書する機会も設けること。

記述

  1. 正しい字形を正しい筆順で書くこと。
  2. 小学校1、2年生では、既習漢字を書くこと。
  3. 小学校3年生以上では、未習漢字を含んでいても、原則として、熟語は漢字で書くこと。その際、未習漢字には振りがなをつけること。
  4. 単語や文節が二行にまたがらないように書くこと(行頭は揃える。行末は揃わなくともよい)。 →5‐5 行替(ぎょうが)えの仕方参照

5‐2 子ども達の望む板書(中学生への調査から)

  1. 続け字、大きさ …読みやすい字で書いてほしい。
  2. 位置 …黒板の下や両わきに書かないでほしい。
  3. 色 …色チョークを使ってほしい。色チョークを何色も使いすぎないでほしい。
  4. 濃さ …字を濃く書いてほしい。
  5. 消し方 …書いてもすぐ消さないでほしい。
  6. まとめ方 …要点だけ書いてほしい。番号・記号・箇条書きで整理してほしい。
  7. 順序 …初めから順に書いてほしい。
  8. 速さ …ゆっくり書いてほしい。ノートする時間をとってほしい。

5‐3 チョークは押しつける

  1. 打ちつける書き方は、点画の始筆部分と終筆部分が書けない(子ども達に見えない)ことがある。
  2. 押しつけると、終筆部分の「はね」と「払い」も明瞭に書ける。
  3. 日本製の柔らかいチョークがよい(海外子女教育振興財団の斡旋(あっせん)で入手できる)。

5‐4 色チョークの利用

  1. 重要語句・フレーズ・傍線等には色チョークを使う。
  2. 漢字の間違えやすい部分を色チョークで書くのもよい。
    例 「穴かんむり」の第5画(「払い」でなく「曲がり」)
     「見」の最終画(曲がり → 上へのはね)
     「耳へん」の第5画(第6画を突き抜けない)

5‐5 行替(ぎょうが)えの仕方

 行替(ぎょうが)えするときは、単語・文節を分断しないこと。単語や文節が行またがりになると、読みにくく、不自然なイントネーションを誘うことにもなる。
 板書では、一行の字数や長さは不ぞろいでよい。黒板上で整然としていることより子ども達の読み易さを優先すること。
 助詞・助動詞は、原則として行頭に置かないこと。

〔読みにくい板書〕
おかあさんのおたんじ
ょう日に、バラを買い
ました。ピンクのチュ
ーリップも買いました。
〔読みやすい板書〕
おかあさんの
おたんじょう日に、
バラを買いました。
ピンクのチューリップも
買いました。

5‐6 文字の大小

 読み易い板書(単語や文節の頭を行の先頭に置く)と整然とした板書(一行の長さが揃っている)を両立させるには、文字の大きさに差をつけること。
 大きさは、基本的には次の順とする。

1 2 3 4
画数の多い漢字 画数の少ない漢字

4.以外の平仮名

こ・と・め・る

5‐7 拡大文字の利用

 難しい漢字、誤りやすい漢字は拡大文字で書く。
 板書が整然としていることよりも、子ども達が読めるかどうか、後方の席の子どもに細部まで見えるかどうかを優先する。

  • 例1 ○○○○○  ○○ ○○ ○
  • 例2 「一人の下人が、  生門の下で…」
  • 例3 「近ごろは、展 覧 会や音楽会が…」

5‐8 子ども達と別行動の板書は禁物

  1. 子ども達に指示を出しておいて板書をするのは、子ども達と別行動になり、教師自ら集中を妨げることになる。
     それに、子ども達のしている学習活動に対して適切な指導ができない。
  2. 指名読みをさせているときは聞かなければならない。
     ノート作業をさせているときは机間巡視をしなければならない。

5‐9 板書の一方法‐教材文を書く

方法

  1. 学習対象とする部分(段落など)を全文板書し、子ども達もまずそれを書き写す。
  2. 学習対象をそこに限定し、傍線や(行間・余白への)書き込みをほどこす。

効果

  1. 全員の集中が図られ、内容をよく把握する。
  2. その部分について徹底した検討が可能となる。
  3. 傍線・書き込みなどの方法も習得できる。
  4. 教師が認めた答えのみでなく、すべての発言・意見を拾いあげることができる。

関連

  1. 上記のことは、かつての国語教育ではよく行われた方法である。“神様”芦田恵之助が。現代では青木幹勇氏が。
  2. 小2で行ったところ、学習する部分に何が書いてあるかよく理解し、次の作業では多数の児童が五つに分け書いてある説明を明確に理解していた。
  3. 発達段階に応じた板書量にすることにより、各学年で使える方法である。
  4. 文章をプリントして配付したクラスと、この方法によったクラスとでは、内容の記憶と把握に明らかな差が認めらた(中学生の例)。

お問合せ先

初等中等教育局国際教育課

-- 登録:平成21年以前 --