福島県 飯舘(いいたて)村立飯樋(いいとい)小学校

概要

  1. 児童数 178名
  2. 学級数 7クラス
  3. 保有面積(校舎) 3,389平方メートル
  4. 家具種別 机・いす・その他
  5. 木材の樹種 杉
  6. 導入年度 平成14・15年度

1.学校概要・特徴

 飯舘村立飯樋小学校は、プロポーザルコンペによって学校設計者を決定した。学校づくりを進めるにあたり、村では、校舎改築検討委員会を設置し、子どもたち・教師・保護者・地域の方々とのワークショップ等で意見を交換し、平成14年度校舎改築及び平成15年度一部校舎大規模改修が実施された。
 飯樋小学校は、外装、内装とも木質化され、校舎は、児童の発育に適合し、低学年棟・中学年棟・高学年棟と大きく3棟に分かれている。また、校舎建設に当たっては「子どもにやさしさ、あたたかさ、ふるさとの心」「子どもにとって楽しい居場所」「子どもの成長に見合った教室」「子どもと教師の触れ合いが深められる学校」「地域の人々との交流の場としての学校」を基本的な考えとし、そのために、セミオープンスペース・デン(隠れ家的空間)・多目的スペース(作業が出来る空間)・野外ステージ等を整備した。また、地域交流を考慮し、サロンや畳の部屋を設置した。

2.家具概要・特徴

 全学年で使用されている机・いすは、県産材の杉材を使用している。机・いすは、日本工業規格(JIS規格S1021「学校用家具-教室用机・いす」)の1号~5号の寸法に準拠しており、第1期・第2期の2ヶ年に分けて導入された。第2期時の3号~5号の家具導入個数は、全児童の身長分布より決定している。(3号34セット、4号54セット、5号12セット、計100セット)

3.導入の考え方

 平成14年度の校舎改築及び平成15年度一部校舎大規模改修を実施するにあたり、校舎改築検討委員会を設置した。
 校舎の木造化に伴い、日本工業規格(JIS規格S1021「学校用家具-教室用机・いす」)に適合した机・いすを導入する計画として検討した。児童用机・いす及び教師用机・いすについては、福島県の補助事業「木とふれあう学舎づくり推進事業」によりに2ヶ年事業で整備を図った。

4.使用状況・利用者の声等

 机・いすの導入にあたり、旧規格の大きさだったものを新JIS規格とした。導入当初は、児童から大きくて重いので移動に苦労するという意見もあったが、現在では、木の感触が良く暖かみがあり見た目よりも軽いとう意見が出ている。
 また、維持管理面では、いすの六角ねじが外れてしまい紛失することもあるため、時々先生が締め直している。
 図書室の堀こたつには、学校の敷地に植えてあった約80年経過した銀杏木を使用しており、家庭的雰囲気で利用されている。導入の経過については、児童に親しみ愛されるように身近なものをいつまでも大事に活用していけるように児童の多く集まれる場所に掘りこたつを設置した。このほかにも低学年用の隠れ家「デン」にも学校敷地にあった「ヒマラヤ杉」を活用している。
 木製家具は乱暴に扱うと傷がつきやすいので、子ども達は、大切に利用している。

写真 外観
外観
写真 低学年用デン
低学年用デン
写真 低学年用デンの内部には、 登木がある。
低学年用デンの内部には、 登木がある。
写真 銀杏の木材を活用したランチルーム
銀杏の木材を活用したランチルーム
写真 机・いす:教室にて配置された様子
机・いす:教室にて配置された様子
写真 第2期に導入された新しい机・いす
第2期に導入された新しい机・いす
写真 第1期に導入された机・いす
第1期に導入された机・いす
写真 木製教師用机・いす
木製教師用机・いす
写真 木を活用した教室サイン
木を活用した教室サイン
写真 図書室にある銀杏の一枚板の掘りこたつ
図書室にある銀杏の一枚板の掘りこたつ

 

 

お問合せ先

文教施設企画部施設企画課

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