木材の利用の推進については、地球温暖化対策推進大綱において地球温暖化対策への取り組みの一つとして挙げられている。
学校用の家具においても、木材(地域材等)を使用した机やいすの導入促進が強く求められているところである。
このような状況を踏まえ、学校用家具における木材(地域材等)を活用した学校用家具に関する調査研究を実施して、木材(地域材等)を活用した学校用家具の事例集の作成を行い、学校用家具導入の際の参考資料とするものである。
学校施設で使われている木材(地域材等)を使用した家具の現状と利用状況等を調査して、導入事例の収集や教育現場での要望・問題点等について検討を行い、学校用家具導入の担当者及び学校関係者が、学校用家具を整備する際の参考資料を作成する。
この調査研究は、文部科学省からの委嘱を受け、本協会に設置した「学校用家具に関する調査研究委員会(委員長:高橋 鷹志 早稲田大学人間科学学術院特任教授)」及び当委員会の下に設置したWG(主査:横山 勝樹 女子美術大学芸術学部デザイン学科教授)において実施した。
調査は、木材(地域材等)を活用した学校用家具の導入事例を幅広く収集するために、各都道府県へ依頼して実施した。
調査対象校は、公立の小学校・中学校を2校程度とした。(但し導入事例がある場合は、幼稚園、高等学校、盲・聾・養護学校等も対象。)
導入事例の推薦校の種別 | 校(園)数 |
---|---|
公立幼稚園 | 4 |
公立小学校 | 113 |
公立中学校 | 29 |
公立高校 | 1 |
中等教育学校 | 1 |
計 | 148 |
前述の書面調査で得られた結果を基に、WGにおいて、家具導入時の体制や検討内容、使用上の配慮・工夫がさている点等の観点から現地調査の対象校を選定した。
現地調査は、WGの委員が対象校を訪問し、書面調査に準じた確認項目等について調査を行い、使用状況や教職員からの聞き取り調査を実施した。
書面調査及び現地調査で得られた内容及び結果は、概ね次のような事項である。
大臣官房文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --