隣接する病棟から通学する児童生徒のために、学校は渡り廊下によって病院と接続されている。しかし、この渡り廊下を一般道路へ抜ける病院構内道路が横切っているため、渡り廊下に扉を設けるとともに(写真上、写真2)、通行人に反応するセンサーと防犯カメラを設置し監視することにより(写真3、4)、外部及び病院側からの不審者侵入を防いでいる。
教室内に設置したボタンを押すと、職員室内にある警報盤が点灯しブザーが鳴ることで、各教室の非常時を確認することができる。また、廊下に設置した非常灯も点灯しサイレンが鳴るので、隣接する教室でも非常時を確認することができる(写真5、6、7)。
教職員及び子どもの安全能力の向上を図るため、これら施設設備を有効に活用し、学校独自の防犯訓練を行っている。また防犯対策の共通理解を図るために全職員を対象としたオリエンテーションを実施している。
病院と渡り廊下で直接つながっており、病院の外来者等不特定多数の人間が容易に学校施設内に入ってくる可能性がある。また、自力での避難が困難な児童生徒もいる。そのため、これらの状況に即した防犯対策が強く求められていた。
今後の課題として、(1)防犯機器の有効な活用について、共通理解のより一層の徹底、(2)防犯カメラの増設、(3)正門からの来校者に対する一層の注意等があげられる。
文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --