開放的な校地の小学校の防犯対策

8 千葉市立K小学校(千葉県)

歩道と運動場の間の植栽

キーワード

  • 低学年教室を囲うように建物を配置
  • 低い生垣を設けて運動場の視認性を確保
  • 管理諸室を1階に配置し、校内通路や運動場を常に監視

基本方針と主な取組

低学年教室を囲うように建物を配置

 校舎・体育館等の建物をロの字型の配置とし、低学年のクラスルームは、人の目が集中するよう校舎1階の中央に配置している。
 教室とオープンスペースを一体化し、教室エリア全体の見通しを確保している(写真2)。

低い生垣を設けて運動場の視認性を確保

 学校の敷地外周には、塀やネットフェンス等を設けず、建物、生垣、樹木等で囲っている。運動場の外周は低い生垣と樹木で囲い、隣接する道路からの見通しを確保している(写真3)。
 また、地域住民や保護者に対して、普段からできる限り学校付近を通行し、不審者等の情報があれば、学校に連絡するよう要請している。

管理諸室を1階に配置し、校内通路や運動場を常に監視

 職員室、保健室などの管理諸室は、学校内を見渡せる場所に配置している(写真4)。校舎内に出入りする通路には門扉を設け、それを見渡せる位置に教室等を配置し、視認性を確保している。
 なお、緊急時に備えて校内の各所に内線電話を設置している(写真5)。

防犯対策に取り組むきっかけ

 地域のデザインガイドラインに基づいて、地域住民にも開かれた学校として設計された。計画当初から防犯をひとつのテーマとしていたが、学校への不審者侵入事件を受け、更なる防犯対策の見直しを行った。

評価と今後の課題

 地域や保護者に対して一緒に学校を守っていこうと、常に様々な取組を通して呼びかけを行ってきた結果、地域の防犯意識は高まっている。学校内だけではなく、地域から学校への見通しにより防犯性が高まるよう考慮し、工夫している。
 今後の改善点として、一部見通しの不十分な箇所についての対応を検討している。

  1. 配置概略図
    1.配置概略図
  2. 教室とオープンスペース
    2.教室とオープンスペース
  3. 歩道と運動場の間の植栽
    3.歩道と運動場の間の植栽
  4. 職員室から運動場への視認性
    4.職員室から運動場への視認性
  5. 校内各所に設置されている内線電話
    5.校内各所に設置されている内線電話

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文教施設企画部施設企画課

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