2‐4 定期的な点検・評価の実施
防犯対策に係る施設・設備については、定期的に、また、必要に応じて臨時にそれらの機能について点検・評価し、不都合が生じている場合は、迅速に改修、修理、交換等の改善措置を講じることが重要である。
(1)点検・評価の重要性
- 防犯対策に係る施設・設備の点検・評価は、非常時において十分に機能を発揮できるようにするとともに、適切な安全管理の対策や必要な予防措置を計画的に講じていく上で重要である。また、関係者の安全管理に関する意識の保持を図る上でも有効である。
(2)定期的な点検・評価
- 扉の開閉状況や施錠の点検、センサーの検知や防犯カメラの映像等の点検については、日常的に行われるよう、点検担当者を設定する等、安全管理に関する運営体制を整えることが重要である。
- 防犯訓練や防災訓練では、安全管理に関する運営体制の点検・評価を行うとともに、通報システムや避難経路、見通し等について点検・評価を実施することが重要である。
- 照明設備は、汚れやランプ自身の光束低下による照度低下が生じることから、夜間の照度や暗がりの状況についても定期的に点検・評価することが望ましい。
(3)臨時の点検・評価
- 学校施設の侵入事件等は、模倣犯の犯行を引き起こす可能性があるため、こうした事件が発生した場合は警戒を強めるとともに、臨時に防犯対策に係る施設・設備の点検・評価を行うことが重要である。
(4)改善措置の実施
- 点検・評価により不都合が生じている場合には、計画的な修繕等に併せて改善すべきものと緊急に改善すべきものとに分けて検討し、速やかに対応することが重要である。