1 |
共通事項
(1) |
植栽のもつ機能を積極的かつ効果的に学校施設に取り入れることが望ましい。 |
(2) |
維持管理の方法を十分検討しつつ,樹木の成長等の状況を十分予測し,長期的な展望のもとに緑化計画を策定することが重要である。 |
(3) |
土地的条件,気候的条件や樹木等の特性を考慮しつつ適切な植物材料を選定することが重要である。 |
(4) |
明るい雰囲気を作り出し,学校への愛着や思い出につながり,地域の人々が誇りや愛着をもつことのできるよう計画することが望ましい。 |
(5) |
校地内に十分な緑化の空間を確保することのできない場合などにおいては,安全性に十分留意しつつ,建物の外周部,屋上等を緑化に活用することも有効である。 |
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2 |
樹木
(1) |
樹高の高い樹木をまとまりをもたせて校地周辺部,校舎周囲等に配植することも有効である。 |
(2) |
郷土産のものを中心に,四季の変化,生態,生理等を観察することのできるような樹種を選定することが望ましい。 |
(3) |
樹木の配植は,目的とする機能を有効に発揮することができるよう樹種,機能等に応じ間隔,配列等を設定し,校舎内や敷地周囲等からの見通しを妨げない計画とすることが重要である。 |
(4) |
校地周辺部への樹木の配植は,周辺地域等へ支障を及ぼすことのないよう配慮しつつ,周辺地域の景観と調和し,良好な景観の構成に貢献するとともに,学校のもつ象徴的な役割を表現することができるよう計画することが望ましい。 |
(5) |
校舎等の建物周囲への樹木の配植は,室内の採光,通風等に支障を生じることのないよう計画することが重要である。 |
(6) |
樹形,配植する空間の規模との釣合等に留意しつつ,1本又は数本の樹木を前庭部,建物周囲,校庭等にポイント的に配列することも有効である。 |
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3 |
植え込み
(1) |
低木による植え込みを,前庭部,校舎等の建物周囲,法面部,沿道部等に計画することも有効である。 |
(2) |
植え込みを計画する場合は,維持管理や防犯上死角の原因とならないことに十分留意しつつ,目的,場所等に応じた適切な樹種を選定し,ある程度の密度をもって配植することが望ましい。 |
(3) |
樹高の高い樹木と組み合わせる場合には,植え込みに日照障害を生ずることのないよう留意して計画することが重要である。 |
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4 |
芝生
(1) |
芝生のもつ効用を,維持管理及び植栽場所に十分留意しつつ,効果的に活用することも有効である。 |
(2) |
使用目的及び使用場所に適した種類の芝を選定することが重要である。 |
(3) |
樹木等と併用する場合は,芝に日照障害を生じることのないよう留意して計画することが重要である。 |
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5 |
花壇
(1) |
設置位置は,日当りがよく,目につきやすく,かつ,管理に容易な場所とすることが望ましい。 |
(2) |
栽培する草花等の種類は,開花の時期及び期間,管理の難易等を十分検討し,適切なものを選定することが望ましい。 |
(3) |
形状等については,複雑な形状及び過度の広さとすることは避け,周囲をレンガ,ブロック等で縁どり,適当な規模に区画することが望ましい。 |
(4) |
花壇とは別に,花壇面積に応じた十分な苗場を用意しておくことが望ましい。 |
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6 |
生け垣
(1) |
潤いのある親しみやすい環境を構成する上で,侵入防止,目かくし,防じん,防音等遮へいの必要な部分に生け垣を計画することも有効である。 |
(2) |
生け垣を計画する場合は,場所及び目的に応じ,生け垣の種類や使用する樹木等を選定し,防犯上も考慮し計画することが重要である。また,景観構成上も有効となるよう配植することが望ましい。 |
(3) |
校地周辺部に計画する場合は,目的とする機能の確保に留意しつつ,変化をもたせ,厚みを感じるよう計画することが望ましい。 |
(4) |
校地内の施設の境界に計画する場合は,目的とする機能の確保に留意しつつ,区画する施設その他の背景と調和し,かつ,校地内の良好な景観を構成するよう樹種,配植等を計画することが望ましい。 |
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